『日本史上最高の英雄 大久保利通』雑感 徳川慶喜と木下康司とシゲーリン #くたばれ財務省 | ScorpionsUFOMSGのブログ

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倉山先生の最新刊『日本史上最高の英雄 大久保利通』を読んで。

 

そこから派生して『昔夢会筆記―徳川慶喜公回想談』を読んでみましたが、ほんと慶喜は現在でいうところの元財務省事務次官にして安倍政権に消費税8%への増税を押し付けた張本人、「8%消費増税時の立役者」、「偉大なる民族の太陽」、「連戦連勝の鋼鉄の霊将」、「史上最強の財務事務次官」と言われている現日本政策投資銀行代表取締役会長・木下康司、通称「ヤッチ」みたいな人だったんだなというのが率直な感想。

 

何が二人に共通しているのか。

それは

「いかに相手(部下・上司あるいは政治家)に責任を負わせ、自分は権限のみを行使できるようにするか。」

という操作の技術に秀でているという点でしょう。

 

ヤッチの操作の技術については次官講話「三年目の君たちへ ~私の仕事術」が参考になります。

http://www.jinji.go.jp/kensyusyo/kensyusyo/jikan

 

徳川慶喜も『昔夢会筆記』で語っている当時を回想しての発言も「それは板倉が…」「それは(原)市之進が…」「朝廷が…」といった話ばかり。

主語は常に他者であり、自身のことについて聞かれると「よく覚えていない」を連発します。

まさに官僚的答弁といった趣です。

 

今回の消費税10%引き上げ表明。

その手法を見るにつけ、シゲーリンこと岡本薫明財務次官がヤッチの手法を真似たのではないかと思わずにはいられませんが、本来、シゲーリンが兄と慕っていた故・香川俊介元事務次官のやり方は自分が汗をかいて広く国民に訴えかける手法だったはず。

 

香川俊介元次官が御存命なら今のシゲーリンのやり方にどう感想を述べていたのでしょうか。

 

慶喜やヤッチの「操作の技術」に最も欠けている一文字、「誠」の一文字を大切にしていたのが香川次官だと思うのですが。