Stop AAPI Hate をクッキーを通して考える | ~Cookie Crumbs~クッキー・クラムズのアイシングクッキー

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BLM(Black Lives Matter)は昨年大きなムーブメントになりましたが、アジア人へのヘイトクライムも最近日本でもニュースでよく取り上げられるようになり、みなさんご存じの通りかと思います。

アメリカの16の大都市で、アジア人をターゲットにしたヘイトクライムは2019年と2020年を比較して1.5倍、またニューヨーク市ではなんと8倍以上に増えているそうです。→

 

アジア人へのヘイトクライムが増えた理由はやはりコロナでしょうかね。

コロナウィルスが中国から来たという点、アメリカと中国の関係などが大きな要因なのでしょうが、コロナから生じた日常の閉塞感とか経済的な不安からのやり場のない感情が噴出しているのかもしれないですよね。

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということわざがありますね。

そういう心情が起こることは仕方ないとしても、その負の感情をコントロールする理性があるのが人間だと思うのですけどね。

 

海外のアイシングクッキー界では、クッキーコミュニティのなかで政治的な発言をする人も結構います。

やはりアメリカの方が多いかな。

(アメリカクッキー界では圧倒的に民主党、リベラル的な人が多く、共和党、保守派の人は発言しづらいのかあまり見かけません)

今回フィリピン系アメリカ人のArleneさんからの呼びかけでStop AAPI Hate Collabという企画があり、新しいクッキーでなくてもOKということなので、私も投稿しました。

 

 

実は私は和風、アジアンテイストのクッキーはほとんど作ったことがなくて、あんまり選びようがなかったのですが、最近BTSのグラミー賞をめぐる騒動があったのでこちらのクッキー写真を選びました。

ひと月前ほどから上の子がBTS、KPOPに関するブログを始めたのもあり、BTSが世界でどう受け止められているのか私も興味を持って注視しているのですが、やはりここでも「アジア人差別」ということが問題になっています。

 

熱狂的なファンはグラミー賞が受賞できなかったのもアジア人差別だと騒いでいるようですが、このあたりの真相はわかりようがないですよね。

ただ、ドイツのテレビ番組の司会者がMTVのUnpluggedに出演してColdplayの曲を歌ったのを酷評して「ウィルス」と呼んだり「休暇は北朝鮮で過ごせ」(?)みたいなことを言ったり、グラミーをテーマにした風刺画で(ほかの歌手と比べて)BTSだけをやたら暴力的に描いてみたりというようなことがあり、こういうのはやはり「アジア人調子に乗ってんなよ」と叩いていると思わざるを得ないです。

(このあたりを娘がブログに書いていますのでお時間のある方はご覧ください→

暴力的なヘイトクライムが問題になっているこの時期にアジア人はボコボコにしてよし、みたいな絵を面白おかしく受け止められると思うってあまりに意識が低すぎるのでは…。

 

考えてみると、アメリカで公民権法ができたのが60年前、オーストラリアで白豪主義政策が終わったのが50年くらい前で、それまでは白人至上主義が当たり前だったわけですが、これってそんなに大昔の話じゃないですよね。

人種差別は現在においても真剣に対処していかなければならない問題だし、また日本に関係ないことでもありません。

日本人はアジア人の中でも白人に嫌われていないから関係ないとか、中国や韓国は嫌われても当然だとかいったアジア人のなかでの「日本人至上主義」にもうんざりします。

もちろん日本人はすばらしいところがたくさんあると思っていますけどね…。