ロイヤルアイシング固さ調整(改訂版) | ~Cookie Crumbs~クッキー・クラムズのアイシングクッキー

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ロイヤルアイシングに色付けし、水を足して固さを調整し、ライン用、ベース用のアイシングを作る工程を紹介します。(2023年5月の改定版です)

ロイヤルアイシングの作り方についてはこちらをごらんください(→)。


①色付け(色付けしない場合は②から)


ボウルなどに適量アイシングを取り分け、色付けする

(少量なら色付けから固さ調整までをまな板シートの上でします)

 

食事用の金属ナイフやスプーンなど、しならないもの、またシリコン製のヘラなど柔らかすぎるものだと練りにくいので、柔軟性のある金属のパレットナイフが使いやすいと思います。

私はこちらののパレットナイフを使っています。10年近く酷使していますが、柄の塗装はかなりはがれてくるものの今も全く問題なく使えます!

激しくしならせたりしても大丈夫です!

 

 

 

これより大きいと、私の作っているライン用アイシングを詰めるコルネには入らないです。

また、これよりも小さい(細い)と、少々練りづらいように思います。



②ライン用のアイシングを練る

 

動画はこちらから↓

 

 

 

ライン用に必要な分(私はたいてい8-10gくらいにします)をまな板シートの上に取り分けて、ちょうどいい固さになるようにパレットナイフを濡らして水を加えながら練る
 

フラットな面で作業すると、アイシングを擦りつけてきれいにまとめながら練れるのが利点です。

ただし、擦りつけたらすぐまとめて広げたままにしないようにします。

薄く広げた部分はすぐ乾いてきてしまいます。

小さなボウルなどの中でもOKですが、その場合は周りに付着したアイシングがまとめづらく乾いてくると思うので、乾いた部分が混ざらないように気をつけましょう。
コルネのつまりの原因になります。


ゆるくするときは、コップなどに入れた水にヘラを浸けて、水分を少しずつ加えるようにします。

ヘラにたっぷりお水がついているようだと水分が多すぎてしまう可能性があるので、ヘラにお水をつけたら軽く水分を振り落とすくらいでちょうどいいと思います。


ここで重要なのは固さの見極めです。

アイシングをひとつにまとめて、パレットナイフの先をちょこっとアイシングにつけて上に引き延ばしてみましょう、

好みによるところもありますが、一般的に

 

パレットナイフにくっついてびよーんとよく伸びて、ツノを立てようとしてもツノがくにゃっとすぐにおじぎするくらい

 

がちょうどいいようです。

ツノがゆっくり倒れてくるくらいだと固すぎると思います。

曲線の多いラインがカクカクしてしまう人は、ひょっとしたらアイシングが固すぎるかもしれません。
ツノがくにゃっとすぐ曲がるくらいだとラインのコントロールがしやすいと思います。

やわらかくともぎりぎり形を保持できる固さです。

もちろんやわらかすぎるのもダメで、たとえばXマークをしぼってみたときに交差する部分がつながって広がって見えるようだとやわらかすぎます。

この辺は好みによるところでもあるので、実際に絞ってみて、どのくらいが絞りやすく見た目がいいか、いろいろ試してみてください。

 

またアイシングを練っているとき、ヘラにつけて引き伸ばしてみたときにアイシングがプチっと切れる感じがする、またざらざら感が見えるのはNGです。

古いアイシングを練り直した場合や、キメが十分に細かくない粉糖を使っている場合にありがちだと思います。

 

きめがとっても細かい粉糖としては、徳倉さんの粉糖がおすすめです。

(上の粉糖はマルトデキストリン入り粉糖で、最小単位が5kgです。下の粉糖はコーンスターチ入りで1kg単位です)

 

 

 

 

 

 

 

また、ラインを太めにする場合はアイシングをやや固めに調整したほうがいいです。

同じアイシングでも、細いラインのときはちょうどよくても太めにしてラインを描くとちょっと締まりがなくなりがちです。

たとえば下の画像の中央のクッキーのスクロール模様は、右のスクエアのラインよりずっと太めにしているので、アイシングも少し固めに調整押しています。

 
image

 

 

ライン用アイシングをコルネに入れる

ナイフをコルネに差し込んで反対の手の親指で押さえながらパレットナイフを引き抜くときれいに入ります。

私は、ライン用のコルネには25センチ四方のOPPシートの4分の1の三角で作った3重巻きの細めコルネを使います。

 

 

 


 

④フラディング(ベース)用のアイシングを練る

 

動画はこちらから↓

 


ボウル(またはまな板シート)に残っているアイシングにさらに水を足して、フラディングする(ベースに流す)ゆるいアイシングを作る


分量が少なければパレットナイフを濡らして、量が多ければスプーンでお水を足して混ぜていきます。

このとき、ガンガン混ぜすぎないようにしましょう。

気泡がたくさん入ってしまい、クッキーに塗ったあとに気泡をつぶすのが大変になります。

ヘラで静かに切るように混ぜるといいと思います。

 

私は、5-7センチ程度のクッキーのベースには、
 

すくったアイシングをひも状にたらし、跡が完全に消える(下のアイシングになじむ)のに4秒かかるくらい


をよく使います。

 

ただし、大きいクッキーを塗る場合はもう少しゆるく、3秒くらいにします。

また、間を置かずに隣り合う2つのエリアをフラディングしてかつ境界線を保ちたいときなどは、5秒くらいにします。

 


アイシングがゆるめだと、違う色が隣り合うときや、アイシングが乾く前にすぐ別の色のアイシングでドットやマーブルなど模様を描くときなどに、にじみやすい、なかなか乾かない、乾いたときにでこぼこになるなどの問題がありますし、固すぎるとフラットに仕上げにくなります。

 


フラディング用アイシングをコルネに入れる

 

フラディング用の大きめコルネをコップなどに入れて立てた状態で、ボウルから流し入れるときれいに入ります。

 

ゆるいアイシングは、コルネではなくボウルなどに入れておいてスプーン等で流し込むという方法もあります。

ただ、これだと作業中にアイシングが乾いてきてしまう、細かいところを埋めにくいというのが難点です。

私はほとんどの場合ゆるいアイシングもコルネに入れて使います。

25センチ四方のOPPシート半分で作った2重巻きの大きめコルネを使います。

ゆるいアイシングはだいたい35-40g程度入ります。

5-7センチ程度のクッキーなら、4、5枚ベースを塗れる量だと思います。

 

 

※狭い面積を埋める場合
狭い面積は、ゆるいアイシングでは乾いてから陥没したりへこんだりすることがあるため、さらに固めにし(7-10秒程度)、盛りすぎないようにし、盛ったアイシングはけがき針で十分にクルクルしてあげるといいと思います。

あるいは、ライン用アイシングを多めに絞っておいて、その周りと上に被せる程度のゆるいアイシングを絞って表面を整えて仕上げます。

ごく小さい面積ならライン用のアイシングを使い、すばやくけがきで均します。

また、フードドライヤーや扇風機等で乾燥を速めてあげるとへこみにくくなります。

 

邪道な考えかもしれませんが、「へこみの気にならないようなデザインにする」というのもひとつの手です。

私は、デザイン優先にしてうまく仕上げられないよりも、うまくきれいに仕上げられるようなデザインにするほうがいいかなと思って作っています。