昨日の記事に引き続いて、アメーバの9月期決算についての報告です。
また難しい話でごめんなさい。
決算に引き続き、サイバー社は株の配当に関する発表も行いました。
なんと3年連続増配で、この3年で15.6%も増えています。
一株当たり37円の配当だと自動車部門第2位のホンダとほぼ同じくらいの配当になりますね。
この増配で株価はうなぎのぼり、今年の4月にも広告業界の巨人「電通」の時価総額を逆転するというとんでもないことを起こしてみせただけはありますね。
(当時の電通グループは時価総額5127億円、サイバー社は5134億円)
株式市場ではサイバーエージェント社は「マスメディアではなく単なる広告業」としており、宣伝だけで儲けた会社というイメージを持つようです。
4月には電通を抜き去り、今や博報堂をも抜く勢いの時価総額の増額。
広告代理店としては初の1兆円超えもあるのではないかとの見方もあるようです。
渋谷のシャッチョさんが満面の笑みで偉そうに決算を発表したわけですよ。(笑)
と、ここまでは順調に進んでいるように見えて、実は問題もあるんですよ。
ひとつは昨日も書いたメディア事業の不振。
実際に見てもらえばわかりやすいでしょう。
現在の利益率を円グラフにあらわしたものです。
たったこれだけの利益率であるメディアに毎年400億円以上の設備投資を繰り返し、4年たってもこれだけの儲けしかないのは失敗といってもいいでしょう。
ここの不振が、今にサイバー社の命運を決めるかもしれないと思ってるくらいです。
もうひとつがゲーム部門の改変(改悪)。
昨日ゲーム部門の一部廃止でなんとか利益を出したと述べましたが、アメーバピグを終了させるのにいくらかかったかわかりますか?
なんと47億円もかかっているんですよ。
これを特別損失に計上したために、今期の純利益は38億円にとどまってしまいました。
つまり、ピグを廃止しなければ当期純利益は85億円あったということです。
(ピグは利益率が低かっただけでアベマTVのように赤字ではありませんでしたからね。)
もちろん将来を見据えての改変であることはわかっていますが、これだけの利益率を誇るゲーム部門に、てこ入れならともかく利益率の悪いゲームの廃止はないんじゃないかと。
最後に、ナイショの人事の話です。
10月28日(つまり昨日付け)をもって、サイバー社の新しい役員の加入が役員会議で決定しました。
高岡浩三氏(私と同じ60歳)。
彼はマーケティングの神様「フィリップ・コトラー」の直弟子で、日本全般の調査を任されていた人物です。
ネスレ日本に役員として入社した時は、「ネスカフェアンバサダー」制度を立ち上げて会社の売り上げを一気に20%伸ばした辣腕なんです。
彼がサイバーエージェント社に相談役・顧問として参加したのが今年の4月1日。
なんとピグパとスマホライフのPCからのINは彼のアイディアなんです!
頑張れ高っちゃん!
正式にサイバー社に入社するのは12月からなので、彼に対抗しようとする派閥(あの人ですね:笑)が10月・11月で相当急な改変(特にゲーム部門)を行ったことも私の耳には入っています。
さて、どこまで切り込んでくれますか。
期待してますよ♪
ってことでここで1曲
毎回濡れ衣を着せられて罰も受けてきた
今までに何度か道を踏み外したこともあった
周りに見下され笑いものにされてきた
だが俺はいつも乗り越えてきた
ピグは負けない!
いつの日かよみがえれアメーバピぐぅうぅぅぅ!