2024.6.22 ANTHEM@SEOUL HONGDAE EAST BRIDGE | TPN MANIACS

TPN MANIACS

THE POWERNUDEを中心に、ANTHEM、歌魂、GOLDBRICKなどなどのLive Report、Newsを綴ってます。
Since1997

1.VENOM STRIKE
2.THE JUGGLER
3.NIGHT AFTER NIGHT
4.HEADSTRONG
5.SNAKE EYES
6.MYSTIC ECHOES
7.WHEELS OF FIRE
8.THE ARTERY SONG
9.FAR AWAY
10.OMEGA MAN
11.HUNTING TIME
12.SHADOW WALK
13.AWAKE
14.EMPTY EYES
15.SHOUT IT OUT
16.BOUND TO BREAK
EN1-1.SHOW MUST GO ON
EN1-2.PAIN
EN2-1.ONSLAUGHT
EN2-2.WILD ANTHEM

昨年に続き開催されることになった韓国ソウル公演。仕事も一段落したところでもあったので、ライブ当日渡韓~翌日帰国という弾丸で行ってまいりました!
会場も昨年と同じ弘大にあるWEST BRIDGE。
開場と同時に中に入ったんですが、やはり現地のファンは開演ギリギリに入ってくるようで、最前列は韓国のファンに譲るべきなんだろうけど、空いてたら行きたくなっちゃうよな~…次こそは譲ります。

隣の韓国人男性の深いジャパメタ愛を聞きながら待っていると、ほぼオンタイムで照明が落とされ、会場内が絶叫に包まれました!
お馴染みのSE「HEAVEN&HELL」に合わせて手拍子とシンガロングが続き、勇壮な「THE ROCK」に変わって赤いライトに照らされながらメンバーが一人一人姿を現すとその度にうぉぉぉ!と歓声が轟いてメンバーの名を叫ぶ声が響きわたります。

その声に応えながらメンバーの準備も整うと同時にSEが途切れ、「ANTHEM!Live in Korea 2024!Are you ready~~~!Comeon!」という森川さんの鬨の声、そして響き渡る『VENOM STRIKE』のイントロ!初っ端からのファストチューンににオーディエンスも大熱狂で、ギターソロでステージのギリギリ前まで清水さんが出てくるとギターキッズたちがロープパテーションを倒しそうなくらい前のめりになって手元を凝視してるし、ベース側でも同じ状態でいきなりすごい盛り上がり!森川さんの声も絶好調で硬質なシャウトが曲のHEAVYさを更にアップさせてます!
強力な毒をお見舞いし、そのまま続けて田丸さんの刻むハイハットに柴田さんがベースを重ねて始まったのは『THE JUGGLER』!イントロに合わせてHEY!HEY!と声と拳が上がり、サビをみんなで叫び、ギターソロの間中、歓声が上がる!一体感は日本も韓国も変わらないけれど、韓国の方がより自由な感じかな。

曲が終わったとたんに大歓声と韓国のファンの「アキオ!」「ナオト!」とメンバーの名前を叫ぶ声が凄い!
そんな中、柴田さんが「皆さん、こんばんは。ようこそ来てくださいました」と挨拶してから「会場に来るときに南大門でデモをやってて。タクシーも来られなくて、こんな事初めてなんだけど、会場前まで市内バスを乗り継いできました」と凄いエピソードを話してくれました。(韓国のファンの日本語がわかる方が周りに通訳してる声が聞こえました)
「外国のライブでは色々起こるけれど、今日来てくれた皆さんのために全力でプレイします!」と締めくくって大歓声を受け、その後に森川さんが「ヨロブン!アニョハセヨ!▲※◎★◇~」と韓国語で挨拶すると更にすごい大歓声が上がりました!やっぱり自分の国の言葉で挨拶してくれるのって嬉しいですもんね。
その後は英語で「次は『TIGHTROPE DANCER』から!知ってたら一緒に歌ってくれ!」とコールされたのは『NIGHT AFTER NIGHT』!日本語の歌詞も歌ってる人もいたし、英語部分、コーラス部分を歌う人も、終始嬌声を挙げてる人もいて大盛り上がり!そのまま続けての『HEADSTRONG』ではイントロからサビからHEAD!STRONG!の大合唱!森川さんの歌う『HEADSTRONG』は本当に骨太で力強くて鋼鉄のハンマーみたい!

80年代のアルバムからの曲が続いた後は「NEW ALBUMの『CRIMSON&JET BLACK』から!」と始まったのは『SNAKE EYES』!こうやって並べて聴くと新譜曲はすごくモダンだし難易度も桁違いなのがよくわかる!けど違和感がないのは一貫したものがあるからなんでしょうね。”SNAKE!EYES!””BLACK!SKYS!”と皆、拳と声を上げてANTHEMのHEAVY METALを全身に浴び、続く『MYSTIC ECHOES』の重厚な絵画のような世界観にどっぷり浸かって聴き入っていました。この雰囲気もやっぱり森川さんの声質と表現力があればこそ。
「次もNEW ALBUMからすっごいHEAVYな曲を!」をとコールされたのは『WHEELS OF FIRE』!曲名がコールされた途端に物凄い歓声が上がり、イントロと共にHEY!HEY!という声があがり、一緒に歌う声が聞こえるし、ギターソロでは嬌声がひっきりなし!その盛り上がりにメンバーの熱もどんどん上がっていく感じ!
短いMCを挟んだだけですぐに始まったのは『THE ARTERY SONG』。HEAVYながらポジティブなエネルギーに溢れていて、差し出した魂にドクドクと脈をうってパワーを注がれてる感じ!曲が終わった直後の韓国のファンの人々の大歓声が凄まじかった!打ち込みのSEからドラムのカウントが入り、ギターのアルペジオとベースが重なったイントロが奏でられて始まったのは『FAR AWAY』。太陽と月、動脈と静脈のようにARTERY~と対のこの曲は静かなイメージなのに今日は激しくなっているのはオーディエンスの雰囲気の違いもあるのかもしれません。オーディエンスの熱がメンバーをアツくさせて、アツくなったメンバーの演奏がオーディエンスを更にアツくしてるのがわかる!
「気分どうですか~!最高ですか~!」という森川さんの日本語でのMCにも滅茶苦茶盛り上がったレスポンスで、しかも日本のファンよりも一回り位若い男性が多いから昔のライブの勢いを見てるよう。

森川さんが「アツいインストゥルメンタルを1曲お届けしようと思います…」と続けようとしたらチューニングが整ってなかったようで…というのも今回の韓国公演もスタッフで同行したのはPAの長沢さんとテックのルイスさんのみ。なのでルイスさんの八面六臂の活躍はあれどベースやギターの持ち替えやチューニングは柴田さん、清水さんが自ら行っていたのです。会場入りの時のハプニングとともにこういうことも海外公演ならではでしょうね。
ただ、曲のタイトルがコールされ、「Here we go!ANTHEM!」という言葉と共に森川さんが下がり、ドラムが、ベースが、ギターが一斉に轟音を立てて曲が始まるといつも通りの完成度、いつも以上のアピールの鋼鉄のコンチェルトが奏でられファンの目も耳も釘付けにしてしまいました!
ステージ戻ってきた森川さんがメンバーを一人一人紹介し、その度に大歓声で讃えるオーディエンス。

「I tell you,the time has come…do you know what I mean?」という森川さんの問い掛けに韓国のファンはいまいちピンと来ていない様子。「The time has come…here come the time…」と続けるとようやく「!」となって「『HUNTING TIME』!」とみんなでコール!そこからハイハットが刻まれベースがのりスリリングなギターの旋律が奏でられ、森川さんのロングトーンシャウトが重なって緊張感のものすごいイントロになりました!静かに始まるAメロからどんどんと熱量が上がっていってエンディングの森川さんのシャウトには心が震えて涙が出そうでした!カッコいい!カッコよすぎる!

「最初に韓国に来たのが30年前の『NO SMOKE WITHOUT FIRE』のリリースの時ですごくいいライブが出来たことを覚えてます。今夜もその中から1曲」と始まったのが『SHADOW WALK』!私の隣にいたジャパメタ大好き韓国人ファンは開演前に「シャドーウォーク聴きたいデス」って言ってたので狂喜乱舞してました!サビを合唱し、ギターソロで歓声を上げ、アウトロの森川さんと柴田さんのコーラスワークでも合唱&大歓声!日本でやる時よりも盛り上がったんじゃないかなと思うくらいの盛り上がり方でした。

熱狂冷めやらぬまま始まったのは『AWAKE』。いつもだと一糸乱れぬ隊列をメンバーが率いていくようなイメージだけど、今日はもっとラフだけどいつもよりも力強い感じがしました!演奏は変わらないのだけどオーディエンスの雰囲気とかパワーの違いなのかな。

さらにさかのぼってアルバム『BOUND TO BREAK』から『EMPTY EYES』ではステージセンターで清水さんと柴田さんが寄り添ってソロを弾くシーンに大歓声が上がり、「このまま楽しもうぜ!!!!」と始まった『SHOUT IT OUT』では曲のコールから大合唱!イントロでHEY!HEY!と声が上がり、森川さんのロングトーンシャウトに感嘆の声が上がり「SHOUT IT OUT! SHOUT IT LOUD!」をみんなで叫んで大盛り上がり!森川さんの強烈なシャウトで締めくくって「最後の曲だ!Let's go Crazy!!!『BOUND TO』」「BREA~~~~K!」とみんなでコールして始まった『BOUND TO BREAK』。柴田さんと清水さんもポジションチェンジしてオーディエンスを煽りまくり、オーディエンスも歌うわ歓声を上げるわで物凄い盛り上がり!ラストの森川さんの驚異的なシャウトはここ数年で一番すごかったんじゃないかというくらい!鳥肌が立ちまくりました!

大歓声の中曲を終えた4人はカーテンコールのために楽器を置いてステージ中央へ…のはずが清水さんのギターが上手く外れず?「ちょっと待ってくださいね」といつもクールな清水さんには珍しくワタワタした姿が可愛らしかった~。

あらためて並んだ4人に物凄い歓声がかけられ、ステージを降りる4人を見送るとこれまた凄いボリュームのアンコールが!
日本人ファンはいつも通りANTHEMコール、韓国人ファンは「エンコル!」とアンコール、音が似てるので全然違和感なくコールが続きました。

ものの1分くらいで4人がステージに戻ってきてくれました!
柴田さんからは「最初に言った通り、最後まで全力で行きます!」と力強い言葉があり、「ドラムの田丸からも挨拶があります」と森川さんから促された田丸さんは…「サランヘヨ?」(笑) オーディエンス滅茶苦茶盛り上がりました!

この曲を贈るぜ!とコールされたのは『SHOW MUST GO ON!』。みんな歌ってるしみんな奇声あげてるしでオーディエンスのパワーとメンバーのパワーが混ざり合って途轍もなくアツくて濃厚な空気が充満している感じ!続けての『PAIN』もこのアツい空気感のせいかいつもよりも力強く激しく感じられました!

カーテンコールをする4人に盛大な歓声と拍手と名前を叫ぶ声がかけられて、さっきよりもさらに大きな「ANTHEM・エンコル」コールが巻き起こる!
今度はもうすこし時間をおいて4人がステージに戻ってくると物凄い声で迎え入れました!

森川さんが韓国語で感謝の気持ちを伝えると韓国人ファンから盛大な拍手と歓声!
「残りも少ないけど最後まで一緒に盛り上がりましょう!」というMCに会場中が沸き立ち、この勢いで「Here is オ~ン…」とタイトルをコールしようとしたんだけど、楽器隊の準備が間に合わず(苦笑)。「まぁ、こういうこともありますねぇ。皆さんお分かりの通り、アツいやついきますぜ~!イキのいいヤツいきますぜ~!Are you ready~!」と再度オーディエンスをアツくアツく煽って改めてコールされたのは『ONSLAUGHT』!
ベースとギターのピックスクラッチと突進してくるようなドラムに森川さんの天を裂くようなシャウトが合わさって、物凄い重厚感!重量級の装甲車が土煙を挙げて猛スピードで走り回っているような迫力と疾走感!2度目のアンコールにこんなエグイ曲を持ってきてこんなにアツ過ぎるステージングを見せるメンバーはどうかしてるしバケモノとしか言いようがありません!オーディエンスも残された体力を全部使いきるように声を上げ拳を挙げていて凄まじい体力です!
「Next song is last song!”WILD”!」「”ANTHEM”!」と最後の曲のタイトル『WILD ANTHEM』をみんなで叫んでイントロが始まるとあちこちから歓声というよりも奇声に近い声が上がり全編シンガロングする声やギターソロに合わせて歌う声が聞こえ、サビに合わせてみんな「WILD!ANTHEM!」と叫び、歌い……この曲はANTHEMの曲であって国境を超えてANTHEMを愛するみんなの曲なんだと実感できるそんな大盛り上がりでした!

最後のカーテンコールから記念撮影、そしてメンバーがステージを後にするまで物凄い声援と歓声が止まないアツ過ぎるステージでした。

ライブが終わった後は急遽決定したファンミーティングが行われ、みんな思い思いのモノや今夜のライブポスターにサインをもらい、一緒に写真を撮ってもらい。日本から来たファンは常連さんばかりだったのでメンバーとみんなで集合写真を撮ってもらって、束の間の交流を楽しみました。

韓国のファンの熱狂的な盛り上がりとANTHEMのパワーの化学反応を体感することが出来て本当に有意義な遠征になりました!