2024.5.2 歌魂@新宿CRAWDADDY CLUB | TPN MANIACS

TPN MANIACS

THE POWERNUDEを中心に、ANTHEM、歌魂、GOLDBRICKなどなどのLive Report、Newsを綴ってます。
Since1997

1.RIDE ON/THE POWERNUDE
2.3MIN.MANIAC/THE POWERNUDE
3.HYSTERIA/DEF LEPPARD
4.ANIMAL/DEF LEPPARD
5.867-5309 JENNY/TOMMY TUTONE(★)
6.DANCE MACABRE/GHOST(★)
7.SQUARE HAMMER/GHOST(★)
8.MAYBE IT'S TIME/SIXX AM
9.18 AND LIFE/SKID ROW
10.WONDERWALL/OASIS(★)
11.SWEET TALKER/WHITE SNAKE
12.WALKING IN THE SHADOW OF THE BLUES/WHITE SNAKE
13.IT'S MY LIFE/BON JOVI
14.LIVIN' ON A PRAYER/BON JOVI
15.BRANDNEW BLOOD/THE POWERNUDE
EN1.VENUS/SHOCKING LUE
EN2.ELECTRIC SOUL/THE POWERNUDE
(★:初披露曲)

1年2カ月ぶりの歌魂のライブがお馴染みの新宿CRAWDADDY CLUBで行われました!
GWの合間の平日にもかかわらず立見席まで出しての完全SOLD OUTでCLAWDADDYの中はパンパン!仕事帰りに駆け付けた人もたくさんいたようです。

そんな中、お店のBGMが小さくなって照明も落とされて、後方から客席を通ってステージに向かう森川さんとZINくんを盛大な拍手で迎えました。
「お待たせしました、歌魂です!今夜もド頭から飛ばしていきましょうか!」という森川さんの挨拶から『RIDE ON』でスタート。ZINくんが掻き鳴らすギターに森川さんが音を重ねるイントロがバンドでのライブっぽいアレンジ!次の『3MIN. MANIAC』も原曲に近いアレンジでPOWERNUDEのライブを思い出す感じ!

「GW中の平日に足を運んでくれて嬉しいです!このCRAWDADDYはすごく演奏しやすいしみんなとの距離も近いし、自分も楽しみにしてました!」と短いMCを挟んで、早速カヴァーコーナーへ。

「DEF LEPPARDから行きましょうか」とZINくんの奏でる静かなアルペジオに森川さんがしっとりとした歌声を重ねて始まったのは『HYSTERIA』。元曲よりもよりアダルトな雰囲気でうっとりした後は同じくDEF LEPPARDの『ANIMAL』。森川さんの迫力ある歌にZINくんのコーラスががっちりと寄り添って更に勢いがつきましたね!

歌魂のライブは毎回新ネタを用意して聴かせてくれるんですが、今回も早速新ネタ披露ということで「かなりマニアックなんだけど『BEST HIT USA』とか見てた人は知ってるかもしれない」と紹介されたのはTOMMY TUTONEというバンドの『867-5309 JENNY』。知ってる人~?という問いかけに誰も手をあげなかったというマニアックすぎるこの曲は、お正月に帰省して弟さんの車で出かけた際にランダムでかけられた曲に入ってたんだそう。キャッチーでPOPなROCK'N ROLLで、ZINとの掛け合いやハモリの入ったメロディラインもバッチリ!ハード目にアレンジしたらパワヌにも合いそうだな~。
続けても新ネタということでガラッと変わってスウェーデンのバンドのGHOST。「日本でいうところの聖飢魔Ⅱみたいな」とバンドの説明をしてくれて(わかりやすい!)、『DANCE MACABRE』『SQUARE HAMMER』の2曲を立て続けに披露。どちらの曲も森川さんのバッキングにZINくんが細かい装飾を施すようなギターをを添えたり、時にハモったりユニゾンにしたりとギター2本で複雑にアレンジして、妖しく美しく力強く歌魂ver.に仕立てて聴かせてくれました。

「ZINと演奏するのも去年8月のVOICE OF GOLD(以下VOG)以来。あの時は10年ぶりのPOWERNUDEでグッとこみ上げてくるかと思いきや、大変すぎてそれどころじゃなかったんだけど、ZINはものすごい楽しそうだったね」
「そうですね、めっちゃ楽しかったですね(^-^)」
「ライブの後からじわじわ込みあげてきたんだけど、ああいった機会を設けてくれた柴田さんをはじめANTHEMスタッフの皆さんにほんと感謝してます。ほんといい思い出になりました」
とVOGのことに触れて、聞いているこちらも思い出し泣きしそうでした。

ライブに戻ってバラードタイプのカヴァーを、と始まったのはSIXX:AMの『MAYBE IT'S TIME』。ZINくんの繊細なギターラインに森川さんのふくよかな歌声から魂の叫びのようなシャウトが乗って胸が締め付けられるよう。
そのまま続けて森川さんとZINくんの静かなアルペジオからどんどん力強いストロークへと変わっていく『18 AND LIFE』。SKID ROWの代表的なバラードがよりシリアスさを増して聴こえますね…。

森川さんのチューニングの間にVOGで柴田さんに「どこに着地するかわからないけど魅力的」と言わしめたZINくんのコーナー。
「さっきBOSSも言ってましたけど、10年ぶりにパワヌができたのが凄く楽しかったですね。ステージから客席を見てBGが掛かってる時点で泣いてる人もいて、こんなに喜んでくれてるんだって。気持ちを伝えたいなって思って演奏したし、BOSSがレスポールカスタムを持って歌ってるのを見るのも凄く楽しかった。できたら年イチでやりたいですね」
と言ってくれてるのを聞いてるだけで思い出し泣きしてしまいました。パワヌ、年一とは言わず…とは思うんだけど、森川さんの「いろいろ大きな壁があるんだよ(苦笑)」で皆納得(Aの曲やるわけじゃないんだからいいじゃん!とは思いますけどね~)。でもまたパワヌのライブを見られることを期待してます!

今回のZINくんコーナーはMCだけじゃなく、ZINくんセレクトのカヴァー曲をピックアップということで、ZIN君が10曲ほど挙げた候補の中から初披露のバンドでOASISの『WONDERWALL』を。グランジの気怠いルーズな雰囲気って森川さんと真逆なイメージだから逆に難しそうと思ったけど結構合うというか、こういうのも出来ちゃう表現力の幅広さに改めて驚かされました!

早くも後半戦でノリのいい曲を、と始まったのはWHITE SNAKEの『SWEET TALKER』。森川さんとZINくんのギターのユニゾンから始まって切れの良いウェスタン風味の曲調に森川さんのアツい声がバッチリあってて滅茶苦茶カッコいい!続けての『WALKING IN THE SHADOW OF THE BLUES』もブルージーな森川さんの節回しとバッキングにZIN君のキラキラしたギターが合わさって原曲よりカッコいいんじゃない?ってくらい!

「やっぱり知ってる曲だと盛り上がるね~。今日は攻めすぎたかな」と森川さんは言ってたけど、歌魂で知って元曲を聴いてお気に入りになることも多くて。洋楽好きのお兄さんや先輩から勧められて、ってこともなかなか無いから、いいきっかけになってるんです。それにしても森川さんの音楽的な守備範囲の広さにはビックリ!柴田さんが森川さんを「ひたすら音楽好き」って称するのも分かりますね~。

「歌魂、今年もう一回できたらいいけど……わかりません!やれたらやります!」とANTHEMの今後のスケジュールもいろいろありそうで「そのすきみゃ……すきみゃだって(苦笑)。すきみゃが…(苦笑)あれ、うまく言えないなぁ。すき”ま”を縫って、やれればと」ということなので、ANTHEMで盛り上がりつつ気長に待つことにしましょう!

「さて、ロック好きな人なら絶対知ってるから、歌える人は俺より大きな声で歌ってくれていいので」と始められたのは、今やロック好きじゃなくても知ってるかもしれないBON JOVIの『IT'S MY LIFE』。サビできんに君が思い浮かぶのはさておき、森川さんの雄々しい声で聴くBON JOVI、カッコいいなぁ~。今日のお客さんの大半であろう私たち世代にはドンピシャですしね。
森川さんの奏でるアルペジオにZINくんが哀愁溢れるソロを重ねたブリッジで何が始まるんだろうと惹きつけてから始まったイントロはヘッドモジュレーターが画期的だったBON JOVIの代表曲『LIVIN' ON A PRAYER』!サビの♪WOW~をお客さんで歌って、キーが高くて外すのも楽しみつつ大盛り上がり!

最後はオリジナルで!とコールされたのは『BRANDNEW BLOOD』!UTADAMMASY ver.じゃなくPOWERNUDE ver.で!ギター2本のアレンジでもしっかりPOWERNUDEのカッコよさが出ていて、ついついサビを歌って拳を挙げてしまいました!やっぱりPOWERNUDEは最高にカッコイイ!

あっという間に15曲を終えてカーテンコールをする森川さんとZINくんに盛大な拍手が贈られ、それがそのままアンコールを求める手拍子へ。しばらく続くその手拍子を受け止めた二人は、そのままアンコールに突入!
森川さんより早くチューニングを終えたZIN君がブルージーなコード進行を弾き始めると、森川さんもそれに合わせるようにチューニングして即興のお遊び開始(笑)。「初めてやったよ。チューニングで結構遊べるもんだな」と二人のミュージシャンシップの高さを垣間見る一幕でした。

アンコールはノリの良い『VENUS』。POPな曲も森川さんのアツい声で灼熱の太陽の下で聴いているようなアツいアツい曲に大変身!こんなにカッコよくなっちゃうなんてSHOCKING BLUEもショックだろうな~。
そして最後はもちろんTHE POWERNUDEの『ELECTRIC SOUL』!元曲の鋭い感じも陽気なアレンジかつ森川さんのアツい声とZINくんの弾むようなギターですっかりUTADAMMASY ver.!学園天国なCALL&RESPONSEもみんなの大きなRESPONSEでバッチリきまって大盛り上がりでオーラスの1曲を締めくくりました!

森川さんとZINくん二人並んでハイタッチからのカーテンコールに大声援と拍手が贈られて、今度は本当に客席の中を通ってステージを後にしました。
拍手がそのままアンコールを求める手拍子に変わってしばらく続いたのだけど、お店のBGMが大きくなり本日はこれにて終了となりました。

森川さんのソロから始まりZIN君とのユニットになって16年目を迎えた「歌魂」。歌はもちろん超一流な上にアコギも下手なミュージシャンより上手いなんてボーカリストが出来上がったのもこの歌魂のお陰なんじゃないでしょうか。ANTHEMの活動との調整も大変だと思うけれど続けてほしいし、続く限りは頑張ってチケットを取ってずっと見続けたいと思います!