2023.10.28 ANTHEM Re-ATTACK TOUR@高松DIME | TPN MANIACS

TPN MANIACS

THE POWERNUDEを中心に、ANTHEM、歌魂、GOLDBRICKなどなどのLive Report、Newsを綴ってます。
Since1997

1.SNAKE EYES
2.WHEELS OF FIRE
3.MASTER OF DISASTER
4.HUNTING TIME
5.EVIL TOUCH
6.FASTER
7.ROARING VORTEX
8.SHADOW WALK
9.VOID ARK
10.GHOST IN THE FLAME
11.DANGER FLIGHT
12.HOWLING DAYS
13.BLOOD BROTHERS
14.HEADSTRONG
15.ENGRAVED

en-1-1.    SHOUT IT OUT
en-1-2.    BOUND TO BREAK
en-2-1.    WILD ANTHEM

最高傑作の「CRIMSON&JET BLACK」を引っ提げて2度目のツアーももう第5ラウンド、中国四国に突入。
初日の高松はなんと34年ぶり!なんだとか。「HUNTING TIME」のツアーでは後進の育成のためにO.Aに地元の若いバンドを起用したそうで、その時のバンドのメンバーが営んでいる洋食屋さんが今回の楽屋弁当を届けることになり、そのお店に柴田さんが足を運び、SNSでその投稿を見たファンもお店を訪れたり、時を超えて絆がまた繋がっていきました。

そんな34年ぶりの高松でのライブ、盛り上がらないわけがありません!
SEの『HEAVEN&HELL』が始まるや大歓声が上がり、手拍子が鳴り響きます。そして『THE ROCK』へとうつり、田丸さんを先頭にメンバーが登場するとその度に大歓声とメンバーの名前を叫ぶ声が響きわたって、34年ぶりの熱狂的なステージの始まりです!
森川さんの「ANTHEM!Re-ATTACK TOURへようこそ!高松!いくぞ!!!」の宣言の後、シンバルのカウントが響いて始まる『SNAKE EYES』!刺すようなギターの音に猛スピードの重低音のベースとドラム、そして鋭さを増してる森川さんのボーカルオーディエンスに容赦なく襲い掛かってきます!続く『WHEELS OF FIRE』でもANTHEMの攻撃は緩むことなく更に激しくオーディエンスを圧倒!
「もう1曲、ガッツリメタルな新曲いくぞ!!」と『MASTER OF DISASTER』の曲名が告げられると同時に柴田さんと清水さんがピックスクラッチをキメて始まったイントロに合わせてオーディエンスも「HEY!HEY!HEY!」と声と拳を挙げて大盛り上がり!重量級の戦車がメタルな音の弾をぶっぱなして走り回っているようなド迫力でした!

曲が終わるや大歓声とメンバーの名前を叫ぶ声が上がり、この後のMCが柴田さんだとわかっているオーディエンスから「ナオトォォォ!」と叫ぶ声が止まらない!
「皆さん、こんばんは!34年ぶりに帰ってまいりました!34年前にサポートしてくれたバンドの方のお店が楽屋弁当を届けてくれたりね…34年ぶりに帰ってきて本当に良かったと心から思います。34年前に観てくれた方もいると思うんだけど、今のこのラインナップの方が相当ヤバいです。今日は手加減なしでいきますので!」という柴田さんの声がとっても楽しそう!
HUNTING TIMEのツアー以来のライブを記念してということで始まった『HUNTING TIME』は、ハイハットを刻む音に柴田さんのベースが重なり清水さんがギターを重ねていってどんどんと緊張感が高まったピークで森川さんのシャウトが炸裂するイントロだけで鳥肌モノ!34年前には若さと勢いがあったと思うけど、今はその勢いはそのままに熟練の技と凄味を兼ね備えた伝説のハンターとなって目の前で敵を倒しまくっているかのよう!続けてアルバム「HUNTING TIME」から始まった『EVIL TOUCH』も疾走感が段違いでアウトロの森川さんのシャウトの鋭さったら!今まで聞いた中で一番激しかったかもしれません!歓声が鳴りやみません!

「初っ端からアツく盛り上がってくれてどうもありがとう!あらためまして、34年ぶりに戻ってきました!お待たせしました…お待たせしすぎたかもしれません。でもどう?進化してるだろ?!」と34年前のライブを見ていた人に聞くと「ヤバい!」との声が上がって更に大盛り上がり!
NEW ALBUM「CRIMSON&JET BLACK」をベースに更に一歩踏み込んだこのRe-ATTACK TOURでその進化を思いっきり味わってくれ!と始まったのは『FASTER』!タイトルコールと同時にステージ前方に出てきた柴田さんと清水さんから繰り出されるスクラッチノイズで始まったこの曲は切れ味抜群の刀のような鋭さと静けさと張り詰めた空気からどんどんと熱が上がっていく感じがまるで燃える氷のよう。
続けざまに始まった『ROARING VORTEX』は速いばかりがメタルじゃないといわんばかりのミドルテンポの曲だけど重たいハンマーで杭を打ち込んでいくような重々しい、まさにHEAVYなMETAL!こういう曲が作られて様になるのも森川さんの太くて硬質な声と田丸さんの重いビートがあるからで、柴田さんが「今のラインナップの方がヤバい!」というのも納得です!
そんな曲の後に「速いヤツいくぜ!」と始められたのは『SHADOW WALK』。イントロで一部ギターの音が出なくなるトラブルはあったものの、ジャキジャキとしたリフから始まっていきなりトップスピード!サビをオーディエンスもシンガロング!アウトロで柴田さんと森川さんが一つのマイクでシャウトするのもカッコよすぎ!!!

そして3人のアツき漢たちの鋼鉄のコンチェルト『VOID ARK』へ。曲の持つ景色を再現するための表現力、テクニックが高松のオーディエンスの目の前で繰り出されて、きっと”進化”という言葉が改めて実感できたんじゃないでしょうか?!いつも以上にアツく繰り広げられたコンチェルトに目も耳も心も釘付けでした!
ステージに戻ってきた森川さんがアツき漢たちを紹介、清水さんに「ご挨拶いっとく?」と急に振ると「急に振りますね(苦笑)。僕はここ(高松)初めてなので、はじめまして。凄くアツい街でまた来たいと思います……ってまだ終わってなっすね」としっかり挨拶。

アツく激しい曲が続いたので、と始まった『GHOST IN THE FLAME』はアツさと渋さとが見事に融合したANTHEM流のブルーズ。森川さんの声と表現力で演奏されたことで完成されたといっても過言じゃないでしょう。アウトロのアツいインストからシンセだけが鳴り響きメンバーが身じろぎもしないという動と静の対比が滅茶苦茶カッコよかった!
現メンバーが醸し出す味を存分に楽しんでくれ!と『DANGER FLIGHT』へ。ギターとベースが奏でるユニゾンから始まるイントロは飛行機が滑走路を滑るように走って飛び立ったようだし、大空を所狭しと飛び回っているような爽快感があって、ライブでの演奏で現メンバーでの『ON AND ON』ともまた違う色合いの曲に進化したように感じました。

ライブも終盤、「ここからはRe-ATTACK TOURの本質により迫っていくぜ!思いっきりはじけてくれ!」とアツく煽って始まったのは『HOWLING DAYS』!地響きをあげて走り回りながら大砲を打っているような勢いがあって、オーディエンスもそれに続けとばかりに声と拳を挙げてサビをシンガロング!そのまま勢いをさらに加速させて始まったのは『BLOOD BROTHERS』!清水さんが奏でる攻撃的なリフのイントロから無数の拳が上がって「俺たちとみんなの勝負だ!」という森川さんの煽りに応えてHEY!HEY!と声が上がり、サビで叫び、Fist banging&Head Bangingの嵐!ANTHEMきってのFast Tuneを思いっきり駆け抜けました!
「高松!アツい盛り上がり嬉しいぜ!次の曲も俺たちとみんなが一つになれる曲だ!遠慮なしにやってくれ!」と始まったのは『HEADSTRONG』!イントロから「HEAD!STRONG!」と叫び、シンガロング!
ANTHEMの隠れテーマ曲ともいえるこの曲でがっつり一つになったところで、「ラストは34年ぶりのアツい想いをこの曲とともに胸に刻んでくれ!」と『ENGRAVED』へ!「ENGRAVED TOUR」の時よりも更に骨太になって疾走感に溢れポジティブさが増していて本編の締めに相応しい大盛り上がりでした!

カーテンコールをしてステージを降りる4人を大歓声で見送り、すぐさまANTHEMコールが起こります!
コールを始めて5分も経たないうちにステージが再び明るくなり、ツアーTに着替えたメンバーがステージに戻ってきてくれました!
「皆さんどうもありがとう!なんせ34年ぶりなんだけど、34年経って当時よりも進化して帰って来られるなんて普通ありえないんだけど、僕たちはそうなんです。大所帯でツアーするっていうのも大変なんだけど、また戻ってきたいと思います!もう34年待たせることはしません。LIVE CIRCUSっていうツアーがあるんで、出来るだけ早く戻ってきます」という柴田さんの言葉に沸き立つオーディエンス!いく先々で約束しちゃっててすごい数になってるけど大丈夫?って森川さんも心配してたけど、これだけのアツいリアクションがあったらまた来ようって思わさりますよね!

アンコールは「何も考えずにひたすらバカになって騒ごうぜ!」と清水さんのピックスクラッチ&田丸さんの轟くドラミングから『SHOUT IT OUT』!フロント3人が所せましと動き回ってオーディエンスを煽りまくるし、オーディエンスもサビだけじゃなく全編歌いまくって拳を挙げまくって大騒ぎ!エンディングの森川さんのシャウトからスイッチするように清水さんのギターがうなりをあげて『BOUND TO BREAK』へ!もちろんオーディエンスもみんなシンガロング!サビではHEY!HEY!と声と拳を挙げながらジャンプして盛り上がりました!エンディングの森川さんのロングトーンシャウトが物凄くて涙が出るくらいカッコよかった!!!!

カーテンコールしてステージを降りる4人にまたもやANTHEMコールが襲い掛かり、今度はさっきよりも早く、3分ほどでステージに戻ってきてくれました!

「最初っから最後までアツい盛り上がりを見せてくれて本当にどうもありがとう!34年間という時間が少しでも埋まるようにチカラ出し尽くしました!そして最後、みんな思いっきり出し尽くしてください!一緒に逝こうか!」と始められた「WILD!」「ANTHEM!」のCALL&RESPONSEは今まで聞いた中で一番すごかった!オーディエンスも終始シンガロングしてて森川さんがマイクを差し向けると更に大きな声で返すし、ギターソロ前は全員でジャンプしながら拳と声を上げて、一緒にコーラスを歌い、オーディエンスの歌声を聴くために柴田さんも清水さんも演奏を止めて、田丸さんのドラムとオーディエンスの声だけにしたりと、終始バンドとオーディエンスが一体となってこのラストの1曲を作り上げていきました!盛り上がりすぎた森川さんがギターのエフェクターボードを踏んでしまってエンディングでギターの音が消えちゃったアクシデントはあったけれど、その分をオーディエンスの声がカバーして34年分の盛り上がりを一夜に凝縮したような『WILD ANTHEM』となりました。

恒例の写真撮影では清水さんを真ん中にしてエフェクターを踏んで音を出なくしちゃった罪滅ぼし(笑)もして、無事34年ぶりの高松公演の幕を閉じました。

バンドを続けることですら大変なのに34年経って更に進化した姿で現れるANTHEMはほんと世界的に見ても超一流のMONSTER BANDであることを、同じく34年ぶりだった金沢に続きあらためて実感できたし、そんなANTHEMを見続けることが出来る幸運を実感した一夜でした!

そして…柴田さんも訪れた高松の洋食屋さん「キッチンMaMa」さんもすっごく美味しかったし、メンバーやスタッフが訪れたうどん屋さんもすっごい美味しかったそうなので、LIVE CIRCUSなどで高松に行く機会があったら食べに行きたいと思います!