こんにちは Minori です。
今日は接続詞 affinché を
取り上げます。
形が似ている finché と
混同しがちですが、
意味は全く異なります。
finché については、
こちらをご覧ください。
接続詞 affinché 。
接続詞とは2つの語、
あるいは2つの節を
結びつけるもの。
affinché は、
従属接続詞で、
従属節を主節に結びつける
接続詞です。
では、affinché。
まずはその意味から。
[目的]
…するために
…するように
日本語では使う動詞が
意志動詞か無意動詞かによって
ために と、ように を
使い分けますので、
affinché の文を日本語に
訳すとき、日本語訳に使った
日本語の動詞によって、
…するために になったり
…するように になったり
するというわけですね。
用法はこれだけなので、
比較的分かりやすい
接続詞ではないでしょうか。
注意する点は1つだけ。
affinché は必ず
接続法の動詞を従えます。
主節との関係は
こんな風です。
ご存知のように、
接続法には 現在・過去・
半過去・大過去 の
4つの時制があります。
主節の動詞が、
現在なのか過去なのか、
直接法なのか条件法なのか
によって、従属節内の
接続法の時制が決まります。
これがちと私たちには
厄介なんですねえ。
ま、とにかく。
例文を見ていきましょう。
まずは主節が直接法現在で、
従属節との間に
時間の差はない、つまり、
主節と同時である場合です。
では例文を一つ。
Nascondo i soldi nell'armadio
affinché i ladri non li trovino.
泥棒に見つからないように
タンスにお金を隠す。
主節は
Nascondo i soldi nell'armadio
私はお金をタンスに隠す
です。で、従属節が
affinché i ladri non li trovino.
泥棒に見つからないように
直訳すると「泥棒が li (お金)を
見つけないように」なのでしょうが、
「泥棒に見つからないように」
としたほうが自然な日本語
なのであえてそうしました。
この例文の場合、
主節と従属節には
時間的な差はないので、
主節 → 直接法現在 nascondo
従属節 → 接続法現在 trovino
となっています。
trovino は 動詞 trovare.
- are 動詞ですね。
接続法現在の活用はこうです。
- are 動詞の規則変化です。
1〜3人称単数は同形で、
- are 動詞は語幹が - i に
なります。
1人称複数は直接法現在と同形。
3人称複数は1〜3人称単数に
no をくっつけるだけ。
例文は trovino ですから、
従属節の主語 i ladri の
3人称複数形にあわせて
trovino と活用しています。
では、例文の主節の動詞を
直接法近過去にしてみましょう。
Ho nascosto i soldi nell'armadio
私はお金をタンスに隠した
こうなると当然ですが、
従属節の動詞の時制も
変える必要が出てきます。
じゃあ、どれにします?
接続法過去でしょうか、
接続法半過去でしょうか、
接続法大過去でしょうか。
答えは 半過去 です。
この決まりを頭に
ぶち込んでください。
今度はこういうことに
なるって話です。
主節 → 直接法近過去
従属節 → 接続法半過去
接続法半過去…。
活用、覚えていますか?
今度は動詞 trovare を
接続法半過去3人称複数形
にしないといけません。
では、- are 動詞の
接続法半過去の規則変化を
見てみましょう。
接続法現在では - i だったのに、
接続法半過去では - a から
始まります。
もう、なんだよぉ〜と
思っちゃいますが、
接続法半過去の場合、
- are 動詞は - a から、
- ere 動詞は - e から、
- ire 動詞は - i から
始まるので、まあ、
いいとするか
じゃ、例文に戻って。
affinché i ladri non li trovino.
この trovino が trovassero
になるので…。
affinché i ladri non li trovassero.
泥棒に見つからないように
お気づきと思いますが、
日本語の場合
主節が現在時制でも
過去時制でも従属節内は
泥棒に見つから
ないように
で全く同じです。
ここで間違っても
見つからなかったように
なんてする必要は
日本語ではありません。
日本語って
楽だなあ〜
じゃ、もう一つ
練習してみましょう。
次の日本語を affinché を
使ってイタリア語で
作文してみてください。
彼らはいつも
私がそれを(彼らが
話してる言葉を)
理解できないように
彼らの言語で話している。
青の部分が主節で
赤の部分が従属節ですね。
解答例はこちら。
まずは主節から。
Parlano sempre
nella loro lingua
彼らはいつも
彼らの言語で話している。
ではでは従属節です、
私が理解できないように
ですから、動詞は
capire 使いましょうか。
capire は - ire 動詞の
- isco 型ですね。
もう、うゎあって感じ
ですけど、 -ere 動詞、- ire 動詞
- ire 動詞の isco 型に関しては、
直接法現在形1人称単数形の
最後の母音を - o から - a に
変えると接続法現在形の
1〜3人称単数形の形が
得られます。
例えば…。
temere → temo → tema
sentire → sento → senta
capire → capisco → capisca
もちろん例外はあります。
では、従属節
私が理解できないように
の部分を作りましょう。
affinché io non li capisca
主節と従属節を
つなげると…。
Parlano sempre
nella loro lingua
affinché io non li capisca.
彼らはいつも
私が理解できないように
彼らの言語で話している。
ではではではでは。
主節の動詞を
直接法近過去にして
作文してみましょう。
彼らは私が
理解できないように
彼らの言語で話した。
って文を作るとすると
どうなるでしょうか。
主節は…。
Hanno parlato
nella loro lingua
で、従属節は
動詞 capire を
接続法半過去に
すればいいって話です。
…話なんですが…。
活用だよぉ
問題は…。
これは地道に
その都度確認して
いくしかありません。
では、capire の
接続法半過去の
活用を見てみましょう。
いかがでしょう。
一見 はあ?
となりそうですが、
よく見てみると…。
- are 動詞は - assi でした。
で、なんとなんと、
- ere 動詞は - essi で
- ire 動詞は - issi 。
- isco 型も同じです。
だからなんだよって
言われたら終わりですが
とにかくイタリア語の
複雑すぎる活用を覚えるには
自分なりのコツというか、
ルールというか、
そいういうものを
見つけるしかない!
というのが私の自論で
ございまして
するってえと、
さきほどの従属節
affinché io non li capisca
がどうなるのかというと、
affinché io non li capissi
こうなるって話です。
Hanno parlato
nella loro lingua
affinché io non li capissi.
彼らは私が理解
できないように
彼らの言語で話した。
ふぅ〜
疲れましたねえ。
そうそう、同じこと
perché を使っても
言えるってことも
ついでに覚えましょう。
この perché 。
これも接続詞ですが、
原因・理由 を表すときは
直接法の動詞を従えます。
Mi copro perché ho freddo.
寒いので私は体を覆う。
これ、理由「〜なので」
なので、perché ho freddo.
と直接法になります。
この perché を
目的「ために・ように」
でも使うことができます。
その場合は動詞を
接続法にしないといけません。
Mi copro perché
non mi venga il raffreddore.
風邪をひかないように
私は体を覆う。
いかがでしたでしょうか。
イタリア語の接続詞、
ありすぎますよねえ。
一つ一つ覚えていく、
残念ながら
それしかなさそうです。
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