ちなみにヤマビルはもう出てきませんでした(秦野・権現山) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

神奈川県屈指のヒタキの名所として知られるのは

水盤で有名な秦野・権現山と、平塚の湘南平。

今回は久しぶりに前者に行ってまいりました。

 

山頂に到着後、早速水盤でエゾビタキに遭遇。

その後もコンスタントに姿を見せてくれました。

 

 

 

 

 

 

当日の山頂周辺の雰囲気です。

実はこの後、予報に反して雨が降り

鳥の方も厳しいかなと思ったのですが

結局大した降りではなかったこともあって

水盤周辺は絶えず何かしら出てきてくれました。

 

鳥目当てでないハイカーがよく立ち寄るので

そういう人たちが間近で鳥を観察するためにも

貴重な場所となっているように感じます。

 

 

 

 

 

 

水盤そのものだけでなく、

あふれ出た水が溜まっている部分もあり

そちらにもよく鳥が飛来していました。

(左:キビタキ♀、右:エゾビタキ

 

 

 

 

 

ここからはエゾビタキの色んな姿を。

まずは吸水中。鳩のように吸うことはできないので

嘴に溜めて上を向き、喉に流し込んでいました。

 

……もしかしたら後述する雫の滴る所の方が

飲みやすいような気もするのですが。

 

 

 

 

 

セクスィーポーズを決めるエゾビタキ。

 

 

 

 

 

キビタキ♀とご一緒するエゾビタキ。

会話をしているのかどうかは不明。

 

少なくとも種族を超えた逢引(死語)ではない。

 

 

 

 

 

有名な水盤の方ではなく

もう一つの開けた場所にある水盤にも

時折エゾビタキが降りてきていました。

ただ、頻度は低かったので

ほとんどバーダーには注目されませんでした。

その分リラックスできるのでは?とも思いましたが

やっぱり頻繁に来るのはいつもカメラを向けられている

メインの水盤の方だったりします。

 

 

 

 

 

上記の雫が滴っている場所。

打たせ湯のようなこの場所の方が

やはり水を飲むにはちょうどよい気がします。

(上を向いているだけで飲めそうだから)

 

中央にいる鳥はキビタキ♀のようです。

この日出てきたのはとにかくメスばっか……。

 

 

 

 

 

一応、奥の水場に一瞬キビタキ♂が。

これぞ王道の「The 証拠写真」です。orz

 

 

 

 

 

こちらはキビタキ♀メジロ×2

異なる種同士で餌場や縄張りを争ってケンカすることは

決して少なくありませんが、ここの水盤では

至って平和といいますか、皆さん相席(?)しています。

 

 

 

 

 

奥の水場に現れたクロツグミの♀。

恐らくこの日、バーダー勢が一番「沸いた」瞬間です。

2羽いたのですが、どちらもなかなか見える範囲に現れず

撮影チャンスはせいぜい数分程度でした。

 

 

 

 

 

上空に一瞬、ノスリも出現しました。

こちらもクロツグミ同様、2羽現れましたが

撮れたのはこちらの1羽だけです。

(天気が悪かったので加工してもこの写りですorz)

 

 

 

 

 

ここからは昆虫について。

山頂広場には草原が広がっていますし

アザミなどの野草もよく咲いていますので

結構色々な昆虫を観察・撮影できます。

 

 

 

 

 

 

クルマバッタ(左)とショウリョウバッタ(右)。

時季が少々遅かったからかもしれませんが

以前に訪れた時よりクルマryは少なかったです。

 

 

 

 

 

エンマコオロギを素手で捕獲。

身体が柔らかいので、力の加減ができないなら

素直に見るだけにするか、虫取り網を使いましょう。

 

 

 

 

 

ホシササキリが多数出現しました。

あちこちから鳴き声が……。

 

 

 

 

 

 

花粉まみれのキンケハラナガツチバチ(左)と

アザミを訪れたヒメクロホウジャク(右)です。

まあ、秋らしい昆虫の定番ですね。

 

 

 

 

 

 

下山中に見かけたツリガネニンジン(左)と

地面に落ちたアケビの実(右)。

ツリガネryの方は一部の区画に多数生えており

アザミと一緒に咲いているとなかなかの美しさでした。

 

アケビは……まあさすがにコレ食っちゃダメだろ……。

病院送りになるだろ……。

 

 

 

 

 

駅までの帰り道では、川にカワセミが。

中央下のブロックの上にいます。

 

 

 

 

 

クローズアップ。羽の色からして

まだ若い個体のように見えますね。

ほか、セグロセキレイが多数見られました。

 

夏場はヤマビルが嫌なので控えており

それ以外の時期でも自宅から遠いので

そう簡単には足を運べない秦野・権現山。

ただ、観察や撮影には非常に良いスポットなので

また頃合いを見て出かけたいところです。

 

 

 

 

 

【10/8 秦野・権現山周辺で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、イソヒヨドリ、エゾビタキ、エナガ、カルガモ、カワセミ、キジバト、キビタキ、クロツグミ(メス)、シジュウカラ、セグロセキレイ、ノスリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ムクドリ、メジロ、モズ、ヤマガラ

昆虫類・・・アオバハゴロモ、アオマツムシ、エサキモンキツノカメムシ、エンマコオロギ、キタキチョウ、キンケハラナガツチバチ、クルマバッタ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキ、セイヨウミツバチ、チャバネセセリ、ナミテントウ、ニホンミツバチ、ヒメクロホウジャク、ホシササキリ、ホシホウジャク、ヤマトシジミ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年11月19日(日)に開催いたします。

 行先は「神代植物公園」でございます。

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 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。