ホワイトアウト(?)下でのハギマシコ捜索記(筑波山&つくば駅周辺) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

注)以下、濃霧が発生し視界が利きにくかったため

見にくい写真が多いかと思われますが、

どれほどダメダメな天気だったかをお伝えするべく

あえて画像の補正をせずお送りします。

あらかじめご了承ください。<(_ _)>

 

 

 

 

 

バーダーの間で話題になっていた

ハギマシコの集団を撮影するため、

この日、人生で初めて筑波山に足を運びました。

 

まず、武蔵浦和から南流山に出て、

そこからつくばエクスプレスで終点のつくばへ。

あとはバスで筑波山の麓まで行くことができます。

そこからはケーブルカー(写真)で山頂に向かいましたが……↓

 

 

 

 

 

登頂直後から、ご覧の通り濃い霧

これではなかなか視界が利きません。

展望台からもほとんど何も見えず、

初訪問は何とも暗雲立ち込める展開です。

 

いや、雨がほとんど降らなかっただけ

まだマシだったかもしれませんが……。

 

 

 

 

 

で、お目当ての鳥はといいますと

これについては登頂後すぐに姿を現しました。

ただ、見ての通り視界が6~7mくらいしか利かず

遠くからでは「何かいる」くらいしかわかりません。

 

こんな写りで新顔登録はしたくないので(爆)

他のバーダーの皆さんと一緒に

近くに来てくれるのをジッと待つことに。

 

 

 

 

 

5分ほどで、結構近くまで来てくれました。

霧の影響で若干「くすみ」はありますが

ちゃんとハギマシコであることがわかります。

これなら心置きなく新顔登録もできる……かな?

 

遭遇率・・・1 (以前は城山湖に集団飛来していた)

インパクト・・・3 (サイズは他のアトリ科に準じる)

美しさ・・・4 (後述しますが結構お洒落)

俊敏性・・・4 (ただし長時間同じ場所に留まってくれる)

知名度・・・3 (バーダーの間では人気者)

 

手持ちの野鳥撮影地のガイド本には

上の遭遇率の項目に記載した城山湖に

集団で飛来する……と記載があります。

ただ、5年ほど前に実際に現地に足を運んだ際には

一羽も見ることができませんでした。

理由はよくわかりませんが、

その頃からもう飛来しなくなっていたようです。

 

 

 

 

 

個体数は、正確には数えていませんが

20羽以上はいたのではないかと。

よく地面に下りて草の種などを啄んだり……↓

 

 

 

 

 

身軽さを活かして枝などに掴まり

直接種をむしり取って食べたりしていました。

意外にも、アメリカセンダングサの種なども

食用としているようでした。

 

それにしても、やはり霧のせいで色がくすんでしまい

なかなか鮮明な写真が撮れません。

元々、同じ科のシメやアトリなどとは違い

そんなにハッキリとした色合いではないのですが

にしたってこれはボンヤリとしすぎ……。

加えて、地面に下りる回数こそ多いものの

小刻みに移動し続けるので、やや撮るのも大変だったりします。

(撮影枚数は400枚以上でしたが、使える写真はその内10%くらい)

 

 

 

 

 

さらに身軽さをPRする個体。

 

 

 

 

 

ちょっと背伸びしてみる個体。

このへんが一番ハギマシコらしい色の出ている

写真と言えるかもしれません。

全体的にシックで、腹の辺りがほのかなピンクを帯びる

日本人受けしやすい小鳥と言えそうです。

 

ちなみに「城山湖に飛来しなくなった」という件が

バーダーの間では有名ではありますが

個体数そのものが激減しているというデータはないらしく

レッドデータで絶滅危惧種と扱われているわけではありません。

案外何かの拍子に、あちらの「元」飛来地の方にも

また戻ってくるということはあるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

11時ちょいくらいに一層霧が濃くなり

やや雨もパラつき始めたので

休憩も兼ねて早めの昼食へ。

すぐ近くの食堂でけんちんうどんをいただきました。

 

高尾山と並び、首都圏の気軽に行ける登山スポットとして

よく知られた場所なので、山頂付近の飲食店などは

かなり充実しています。ありがたいことです。

 

 

 

 

 

 

なお、ハギマシコ以外の鳥については実に不作。

悪天候ゆえになかなか出てきませんし

仮に声が聞こえても、この霧では見えません。

 

左は、マユミの実を食べに来たらしいコゲラ

右は以前早戸川林道で撮影したカヤクグリです。

カヤクグリについては、これでも初撮影時より

かなりしっかりと「撮れた」のでありがたかったですが……。

 

 

 

 

 

正面向きのカヤクグリ

よく見ると目の周りがあまり可愛くありません(爆)。

元々地味な鳥なのですが、これまた濃霧のせいで

色がハッキリと出ていないのが悩みどころ。

 

なお、個体数はかなり多い模様。

山頂の広場周辺でハギマシコを待っていると

かなりの頻度で出てきてくれます。

この悪天候下でも「見る」だけなら苦労しないレベルだったので

相当の数が飛来しているものと思われます。

 

 

 

 

 

 

山頂広場から、さらに男体山女体山という

2つの山頂へと続く登山道があるのが筑波山の特徴。

広場からであればそれほど険しい道でもなく

時間もかからないので、登ってみる価値はあります。

 

観光地としてよく知られているためか

いずれの山頂にもしっかりポケストップやジムが

配置されています(もちろんポケモンも沸きます)。

 

 

 

 

 

これが女体山の山頂。

本来であれば眺望抜群なのですが

濃霧のせいでry

 

さすがにこんな悪天候で「これが筑波山での記録です」

完結させてしまうのも如何なものかと思いましたので

この1週間後、快晴になった日に再度登ってまいりました。

ハギマシコはじめ鳥の撮り直しもしましたので

そちらにつきましてはまた後日報告させていただきます。

 

 

 

 

 

そういえば山頂にこんなクモがいたのですが……

正体がちょっとわかりません。

鮮やかなオレンジ色の、1cmにも満たない個体。

もし何かわかる方いらっしゃいましたら

大変恐縮ですが教えてくださいませ。<(_ _)>

 

 

 

 

 

 

最後に、バスでつくば駅に戻った後

駅前の公園(つくば市中央公園)を歩きました。

オカヨシガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、ヨシガモなどのほか

カワセミの姿も見かけております。

 

いかにもという感じの都市公園ではありますし

それほど水場が広かったわけではないのですが

カモ達にとってはそこそこ居心地がいいようです。

 

 

 

 

 

【1/14 筑波山&つくば駅周辺で撮影した生きもの】

オカヨシガモ、オナガガモ、カヤクグリ、カワセミ、キジバト、コゲラ、シジュウカラ、セグロセキレイ、ツグミ、ハギマシコ、ハクセキレイ、ヒドリガモ、ホオジロ、ヤマガラ、ヨシガモ

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年2月19日(日)に開催いたします。

 行先は「浮間公園&戸田市内の水場」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。

 

 

【お終いに】

当方が現在主宰しております自然散策講座「首都圏生きものめぐり」ならびに更新中のブログ「首都圏生きものめぐり」は、当方の現在の勤務先(雇用形態は業務委託です)の発行物、店舗での営業内容、Instagram等でのSNSでの発信内容、および各種活動とは一切関係しておりません。また、当方の自然感や政治・文化的な主義主張もまた必ずしも勤務先のそれと一致するものではありません。

当方勤務先のあらゆる事業・活動内容につきまして、「首都圏生きものめぐり」主宰者としては一切お答えしかねますので、あらかじめご了承ください。また、特定の政治的・文化的な価値観の押しつけやそれに関連する各種活動への勧誘等は、従来どおり、本講座におきましては一切いたしませんことを、ここに明記させていただきます。

今後とも「首都圏生きものめぐり」を何卒よろしくお願いいたします。