草刈り後は、足下に要注意(くりはま花の国) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

毎年恒例、くりはま花の国「コスモスまつり」へ。

9/10~10/30という長期間開催ではありますが

これは開始2日目の記録となります。

この時点では本家(?)のピンクのコスモスは少なく

もっぱらキバナコスモスを愛でる時期となっていました。

カラーバリエーションは少ないものの、起伏のある地形も相俟って

見事な花風景を描いています。

 

 

 

 

 

 

こちらも参考までに。

左は入口付近のほぼ満開のキバナコスモス。

右はまだ「咲き掛け」のコスモス畑です。

 

 

 

 

 

コスモスは色を問わず、蜜源としても優秀。

クマバチも飛来していました。

相変わらずデブなので花にはキツそうです

 

 

 

 

 

オニヤンマのいる風景

(奥がピンボケですが)

 

 

 

 

 

本来であればこんな開けたお花畑に

出てくるようなトンボではないのですが

一応この公園には池もありますし

オニヤンマ自身も飛行能力が優れているので

長距離移動してきたとしても不思議はない……かも?

 

 

 

 

 

園内の一部に草刈りしたところがありましたが

何か植え直すのでしょうか?

草のなくなった所ではトノサマバッタ(写真)を始め

バッタの仲間を多数見かけましたが

それ以外にもなぜか大量スズメガの幼虫(しかも巨大)が

あちらこちらを動き回っていたのが印象深い。とても印象深い。

生理的嫌悪感を起こさせる可能性があるので画像は掲載しません

 

写真がないので読者の皆さんには

イメージが湧きにくいかもしれませんが

全長7~8cmくらいありそうな蛾の幼虫が

秒速3cmくらいのやけに速いスピードで

5~6m置きに1匹くらいの頻度で出没する、といえば

そのグロt……異様な光景が想像できることでしょう。

 

 

 

 

 

ちなみに上方からコスモス畑を見下ろせる

テラス席みたいなものもあります。

 

 

 

 

 

 

マリーゴールドを訪れたナミアゲハ(左)に

クサギの花で吸蜜するモンキアゲハ(右)。

花の国というだけあり、アゲハ蝶との遭遇率も高めです。

 

 

 

 

 

成熟した立派なヤブキリ

何気に今年はあまり出合う機会がなかったかも?

 

 

 

 

 

最初、キンケハラナガツチバチかと思いましたが

後で調べてみると、近似種の新顔であることが判明。

オオモンツチバチといいます。

 

遭遇率・・・2 (あまり会う機会はない)

インパクト・・・3 (キンケryよりやや大型?)

美しさ・・・3 (まあ、一般的なハチの色……)

俊敏性・・・4 (キンケryに準じます)

知名度・・・1 (図鑑には掲載されています)

 

写真のように手を近づけても襲ってくる様子はありません。

元々大人しいハチですしね。(ただしマネするなら自己責任で)

 

 

 

 

 

 

昨年は閉まっていたハーブガーデンの「ハーブの足湯」

無事リニューアルオープンしていました。

良い湯加減ですので、ぜひ皆様もどうぞ。

汚い脚の写真で申し訳ありません

 

 

 

 

 

公園内の高台から見下ろす久里浜港

ちょうど房総方面へのフェリーが停泊していました。

 

 

 

 

 

写りが悪くて大変申し訳ないのですが

上空を一瞬ハヤブサが横切りました。

(限界までクローズアップすると一応証拠写真にはなる……かな)

 

 

 

 

 

ゴジラの滑り台がある遊具広場へ。

とりわけ子供たちに人気の高いエリアですが

広い草原があり、バッタの仲間が多いので

生きものめぐりの観点からも見逃せないスポットです。

 

 

 

 

 

 

草むらを掻き分けてみると、ホシササキリ(左)のほか

アジアイトトンボ(右)なども姿を現しました。

葛西の時もそうでしたが、一体どこで羽化したんだろうか?

オニヤンマと違ってそんなに飛行能力はないので

自力で下の池から飛んでくるのは大変そうですし……。

 

 

 

 

 

 

そういえば、この日はJR久里浜駅でも

駅前のゴミ箱(?)周辺にやたらとバッタやコオロギが

屯していたのですが、あれは何だったんだろう?

(左はミツカドコオロギです)

 

 

 

 

 

断言はできませんが、駅の目の前にある原っぱが

少し前に草刈りされたようでした。

それに伴って隠れる場所がなくなってしまったため

暮らしていた昆虫が避難してきたのかもしれません。

 

ちなみにこの原っぱにはコスモスなどもよく植えられます。

ちょうど花の国の草刈りされたところと同条件なわけですが

だとすると私が気付かなかっただけで

駅周辺にもスズメガの幼虫がわんさかとry

 

 

 

 

 

【9/11 くりはま花の国で撮影した生きもの】

鳥類・・・ウミネコ、トビ、ハクセキレイ、ハヤブサ、ムクドリ、メジロ

昆虫類・・・アオスジアゲハ、アオバハゴロモ、アカスジカメムシ、アカボシゴマダラ、アジアイトトンボ、イチモンジセセリ、イボバッタ、ウスイロササキリ、エンマコオロギ、オオスズメバチ、オオモンツチバチ、オジロアシナガゾウムシ、オニヤンマ、オンブバッタ、カラスアゲハ、キアゲハ、キマダラカメムシ、キマダラセセリ、キンケハラナガツチバチ、クビキリギス、クマバチ、クルマバッタモドキ、クロウリハムシ、クロバネツリアブ、コアオハナムグリ、コバネイナゴ、シオカラトンボ、ショウリョウバッタ、セイヨウミツバチ、タンザワフキバッタ、ツクツクホウシ、ツチイナゴ、トノサマバッタ、トラマルハナバチ、ナミアゲハ、ヒカゲチョウ、ヒメアカタテハ、ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ、ホシササキリ、ミカドトックリバチ、ミツカドコオロギ、ムラサキツバメ、モンキアゲハ、ヤブキリ、ヤマトシジミ

その他・・・ニホントカゲ

 

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年10月16日(日)に開催いたします。

 行先は「多摩川河口域 シギ・チドリ飛来地」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。