変化する里山ガーデン(ガーデンネックレス横浜2022・前編) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

タイトルに里山ガーデンとありますが

いつものように先に訪れたのは

お隣の四季の森公園です。

四季の森公園と里山ガーデンは

自分に言わせれば2つで1つ

陸「俺たちは、二人で一つだからなぁ」

両方巡ってこそ、真の魅力を堪能できると

初訪問時からずっと思っております。

 

四季の森公園に到着後、すぐにカワセミが出現。

もうちょい長時間観察していたかったのですが

この日は里山ガーデンに続いて

臨海部のみなとガーデンも訪問する予定でしたので

サクサク進めさせていただきました。

 

 

 

 

 

ちょうどキンランが最盛期。

四季の森公園はとにかく株数が多いため

観察・撮影のしがいがあるというものです。

 

 

 

 

 

こういうふうに森の中に多数開花するシーンは

自分の知る限り、四季の森公園ならではかも。

ちなみにギンランはサイズが小さく色が地味なので

こういう俯瞰ではまず見えません。

(あるとしても下草に紛れてしまいます)

 

 

 

 

 

 

エビネ(左)とササバギンラン(右)。

3月のシュンランもそうでしたが

ちゃんと昨年と同じ場所に咲いているのがポイントです。

これは宿根草ならではかもしれませんが

見つけた時の「再会の喜び」は格別なものです。

 

 

 

 

 

日光浴中のニホンカナヘビ

微妙に口を開いているのが

印象深い。とても印象深い。

 

 

 

 

 

3月に引き続き、トゲアリも撮影。

この昆虫も毎年同じポイントに出現しますが

こちらは秋にも観察できます。

 

 

 

 

 

せせらぎにはカワトンボが出現。

晩春らしくなってきました。

 

 

 

 

 

 

雑木林の中ではギンラン(左)を複数見かけたほか

ここでは初めてハンショウヅル(右)を確認しました。

時期を逸したのか、チゴユリが見られなかったのが残念。

 

 

 

 

 

これまでに何度も撮影してきましたが

ヤマトシリアゲをちょっと真剣に撮影してみました。

多分、歴代で一番良い写りです。

 

改めてみると、腹部の形状がどう見てもサソリ。

もちろん毒針はありません。

 

 

 

 

 

 

里山ガーデンに移動。こちらは華やかさを追求した

フラワーガーデンであることは変わりありませんが

食事処がより豊富なので、場所によっては

四季の森公園より昆虫観察数が多い所もあります。

 

 

 

 

 

 

里山ガーデンの花壇の

ほぼ全域で見られるオルレア

蜜源植物としても優秀であり

ベニシジミ(右)など多くの昆虫が吸蜜に訪れます。

白色なので背景として生えるのもメリット。

 

ちなみに繁殖力旺盛でよく広がるため

グランドカバーとして庭に入れる方も多いようです。

 

 

 

 

 

そういう蜜源植物を求めて訪れる昆虫を狙う

捕食者の一つ アカサシガメです。

これまた歴代トップの良い写りになりました。

 

 

 

 

 

大花壇へ。さすがに3月と比較して

植物の数・種類・大きさ共に充実してきました。

天候にも非常に恵まれたのが有難いところ。

 

 

 

 

 

大花壇の中を歩きながら1枚。

角度や撮影ポイントを変えるだけで

楽しみ方はいくらでも広がります。

 

その気になればここで一日過ごすことも

不可能ではないのですが、

上記の通りスケジュールが押しているので程々に。

 

 

 

 

 

大花壇の中で、なんとケラに遭遇。

足下を歩き回っていましたので

踏まれるのを防ぐ意味でも捕獲しました。

 

手に乗せて撮影したのは初めてです。

 

 

 

 

 

正面から見るとこんな感じ。

ショベルカーのような前脚は

一度間近で見たら忘れない……はず。

 

この昆虫、地中を移動することが多いので

遭遇率は非常に低いのですが

単に目に見える場所に出てこないだけであって

恐らく数はそんなに少なくないと思われます。

 

なお、里山ガーデンはあの見た目に反して

農薬・殺虫剤を散布していないらしいので

こうした土中の生物も豊富なのかもしれません。

 

 

 

 

 

最近では宿根草も増やしている模様。

植え替えの必要がないというメリットと

その分風景を修正しにくいというデメリットが

共存しますが、最近の兆候も考慮に入れて

徐々に持続的なガーデンに転換しているのでしょう。

 

 

 

 

 

暖かくなってきたのでチョウの数も増え

アオスジアゲハが大花壇で複数見られました。

 

 

 

 

 

帰り際、鯉のぼりの飾られた湿地の方に

アオサギが出現。四季の森公園の方から

出張してきたのかもしれません。

 

もちろん珍しい鳥ではありませんが

あのサイズですし、見たことのない方も

やはり一定数いらっしゃるからか

かなり注目を集めていました。

カワセミと違ってベテランウォッチャーからは

見向きもされないこともしばしばありますが

人気者になれてさぞ満足……かどうかは

本人(?)に聞いてみないとわかりません。(;^_^A

 

後編では、みなとガーデンの記録をお送りします。

 

 

 

 

<後編に続く>

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年6月19日(日)に開催いたします。

 行先は「舞岡公園(予定)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。