無事、今年も開催されています(四季の森公園~里山ガーデン+α) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

みなとガーデンおよび里山ガーデンで

毎年春・秋と開催される

「ガーデンネックレス横浜」のイベント。

昨年秋は残念ながら中止となりましたが

今年春はどうにか無事開催されており、

里山ガーデンもオープンしております。

 

里山ガーデンを散策する際には

必ずお隣の四季の森公園も歩くことを

自分の中でルール付けておりますので

この日は中山駅よりプロムナードを通り

まず四季の森公園に向かいました。

 

若干開花期が例年より遅れているのか

この時点でちょうどカタクリが最盛期を迎えていました。

 

 

 

 

 

 

早春期から春真っ盛りへと向かう

ちょうど中間期と言えそうな公園内。

周りにビル等がほとんど見えず

すっぽりと森に囲まれている立地なので

非常に静かなのが印象的です。

 

なお、前倒しに訪れたからか

今年は昨年の講座の時とは違い

ケ●シの洗礼を浴びることはなく済みました。

(まあ、昨年は嵐の直後だった可能性もありますが)

 

 

 

 

 

嵐といえば、ちょっとこの日は風が強かったかも。

 

写真のカワセミは禿げているわけではありません。

後ろから強風が吹いて毛が逆立っているだけです。

 

 

 

 

 

お馴染みのシュンラン

例年見かける場所とほぼ同じ位置で

今年もしっかり開花しているのを確認しました。

 

この手の山野草は盗掘されたり

天寿を全うしたりでもしない限りは

基本的に毎年同じ位置で花を観賞できるので

ちょっとした顔なじみになったかのように

錯覚することすらあります。

思わず「久しぶり」と感じることもしばしば。

 

 

 

 

 

(恐らく)カントウタンポポで吸蜜する

これまたお馴染みのビロードツリアブ

早春期の本ブログではとにかくこの昆虫が

嫌というほど登場します。

(秋のウラナミシジミに通じるものを感じる)

 

早春期の昆虫というとミヤマセセリやツマキチョウなんかも

代表種ではありますが、彼らと比べて遭遇率が高いので

必然的に本ブログの「早春の顔」になっております。

 

 

 

 

 

昨年と同じ場所で、トゲアリの集団に遭遇。

巣がどこにあるのかはわかりませんが……。

 

 

 

 

 

小さなアリを咥えて移動するトゲアリ

獲物なのでしょうか?

 

満足するまでトゲアリを撮影した後

いつも通り里山ガーデンに向かいます。↓

 

 

 

 

 

 

里山ガーデン敷地内。

田んぼの方では鯉のぼりが多数飾られているほか

恐らくはヤマアカガエルのものと思われる

オタマジャクシが大量に沸いていました。

 

相変わらずこちらは少々殺風景ですが

菜の花の数は多いため、それなりに人も多く

結構賑わっていたりします。

 

 

 

 

 

おっと、ウシカメムシです。

肩をいからせた独特のフォルムが印象的で

そう簡単には会えないカメムシ。

しっかりと記録に残しておきます。

(サイズは指先程度で見落としがち)

 

 

 

 

 

入口のガーデンベアは今年も健在です。

入口周辺の花壇は今年も三上真史さんが

デザインを担当されたと伺っております。

 

 

 

 

 

展望デッキより、大花壇を撮影。

3月末ということでまだ植物が満足に成長していませんが

それでもなかなかの見栄えです。

 

 

 

 

 

近づいて観察すると、植物の高低差によって

立体的に魅せていることがわかります。

 

前述のシュンランのような山野草と違い

こうした花壇植物は一年草として扱われるため

次の年には株が消えてしまい、

同じ植物と「再会」することは絶対ありません。

一方で、毎年植栽の配置をカスタマイズできるため

人の手による演出・デザインの自由が利くというメリットもあります。

 

その辺りの好みは人それぞれでしょうし

私も山野草派の人間ではありますが

(でなければ毎年春山に登っていません)

コロナ禍でありながら、相変わらず里山ガーデンに

これだけ多くのファンが集まっているというのは

純粋に「支持されている」と言ってよいのではないかと。

 

 

 

 

 

 

パンジーやビオラは定位置をカバーし(左写真)

リナリアはやや高い位置で花をつける(右写真)ことで

立体的な花壇を創出しています。

一番低い位置に咲くのは恐らくネモフィラでしょうが。

 

 

 

 

 

当然花壇は立入禁止。それどころか芝生すらも

踏み込まないようにと注意が呼び掛けられていますが

それが適用されるのは人間だけです。(;^_^A

 

 

 

 

 

 

時間が余ったので、横浜戦に乗って

ちょっと新横浜公園に立ち寄りました。

ミコアイサがまだ残っているかと期待したのですが

いたのはオカヨシガモ(右)とコガモくらい。

残念、もう旅立ってしまったようです。

 

 

 

 

 

 

さらに移動し、とある市民の森へ。

やや鬱蒼とした環境を歩き回り、山野草を探しました。

結構な数のシュンランを観察できましたが

当該市民の森のWebサイト上にはその旨が記述されて

いなかったため、具体的な場所は伏せておきましょう。

 

シュンラン自体は決して珍しい山野草ではないのですが

やはり盗掘は面倒ですからね……。

 

 

 

 

 

【3/27 四季の森公園&里山ガーデン&新横浜公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、オオバン、オカヨシガモ、カルガモ、カワウ、カワセミ、コガモ、コゲラ、シジュウカラ、ツグミ、ハクセキレイ、ヒヨドリ

昆虫類・・・アメンボ、ウシカメムシ、キタテハ、コガタルリハムシ、トゲアリ、ナミテントウ、ハエトリグモの一種、ビロードキンクロ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ヤブキリ(幼虫)

その他・・・アカミミガメ、カワニナ、ヤマアカガエル?のオタマジャクシ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年4月17日(日)に開催いたします。

 行先は「三番瀬&谷津干潟(予定)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。