【小記事】1本のウメの木に……(戸田市内) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

今日はちょっとした短い記事をUP。

先週、昼食がてら戸田市内をぶらぶら歩いた時の記録です。

ほとんど終わりかけのソシンロウバイ(写真左手前)と

ようやく開花期を迎えたウメの木(写真右奥)が

埼京線の高架に沿って植栽されています。

 

木の数はそれほど多くないですが、

ウメの花つきはとてもよく、今がちょうど見頃です。

 

 

 

 

 

こちらが一番花を多くつけていた木です。

厳密には「ニワウメ」というそうですが

あまり知名度は高くないかもしれません。

実際、私も今回初めて耳にしました。

 

で、この1本のニワウメの木に……。↓

 

 

 

 

 

まず、ヒヨドリが来ているのを確認しましたが

基本的にこの鳥は見た目や五月蠅い鳴き声のためか

ウメで吸蜜していてもあまり撮ってもらえません(汗)

 

 

 

 

 

ウメで食事する鳥として圧倒的に人気なのは

やっぱりこちらのメジロなんですよね。

この時期はバードウォッチャーがよくウメに集まりますが

カメラの先にいるのは大抵コレです。

まあ、見た目はやはりいいですし……。

 

 

 

 

 

でも、よくよく見るとコイツの顔って怖いです。

何? もっと間近で拝みたいと?

 

 

 

 

 

サービスとしてPhotoshopでシャドウを取り

顔がくっきり見えるようにしてみました。

パンダもそうですが、チャームポイントとされる目の縁取りが

クローズアップすると逆に怖く見えてきます(汗)。

 

もっとも、怖いのはあくまで顔だけ。性質は至って大人しく

よく体格に物を言わせたヒヨドリに追っ払われています。

 

 

 

 

 

一応、ヒヨドリも吸蜜中の写真をUP。

大きな鳥ですが、器用に蜜を舐め取ります。

 

 

 

 

 

同じ木にツグミも来ていました。

ただ、彼らは雑食とは言えど動物食の傾向がやや強く

花の蜜を舐めている姿は見たことがありません。

天気が良かったのでボーッとしていただけでしょう(汗)

 

ボーッとするならいつもみたく空き地に出ていてもよかった気がしますが

先日戸田市内でもチョウゲンボウが出ていたりしますので

あまりオープンな場で休むのは避けたいのかもしれません。

完全に身を隠すには至らないものの、あれだけ花が咲いていれば

上空からも見つかりにくいでしょうしね。

 

断言はできませんが、糧または棲み処として

ちゃんとウメの木が野鳥に役立てられていることが何となくわかります。

これもまた「人の環境に順応する」という1つの形なのかも?

 

 

 

 

 

これは同じ木ではないですが、近くにキジバトがいました。

日陰だったためかデブ羽を膨らませて寒さに耐えていますが

この日はそこまで寒くなかった気がしないでもない……。

 

 

 

 

 

 

帰りがけに氷川神社へ。初めて境内に入りました。

サクラソウを育てている花壇がありましたので

4月の開花期になったらまた訪れてみたいものです。

 

 

 

 

 

最後に、公園ではなく住宅地内で遭遇したジョウビタキ♀です。

これまでにも何度か戸田市街地で会ったことはありますが

メジロやヒヨドリ、オナガなんかに比べると遭遇率は低め。

もし街中で出合ったらかなりラッキーと言えるでしょう。

 

案外、東京都心部にも来ているのかもしれません。