公園の中には入れませんでしたが……(境川遊水地公園周辺) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

新年最初はまだ実家の方にいましたので

横浜市と藤沢市の境目にある境川遊水地公園

その周辺を歩いてまいりました。

 

写真だとわかりにくいかもしれませんがクソ寒かったです。

ただ、歩いているとほとんど気にならないんですけどね。

ここは舞岡公園のように特定のポイントで待機するのではなく

ひたすら歩きまわって鳥を探すスタイルが適していますので

無駄に風通しはいいものの、極寒期には良いスポットです。

 

 

 

 

 

 

ただ、さすがに正月三が日は公園も閉めていました。

自然公園ではありますがちゃんと開門時間が設定されており

平時ですら夜間は中に入れません。

 

左のテニスコートは一昨年の19号台風で水の底に沈みましたが

今ではその面影もなく、普通に使えるようですね。

(まあ台風が上陸すれば大抵ここの公園は沈むのですが)

 

 

 

 

 

カワセミは境川沿いに頻出します。

探すのにそんなに苦労することはないでしょう。

 

 

 

 

 

中には、こんなふうに車道沿いに出てきてしまう個体も。

逆光ですみませんが、すぐ後ろを車が通過するような危険な場所。

もっとも、人がそっと後ろから近づいても簡単に気づくカワセミのこと

轢かれる前に逃げるくらいのことはワケないでしょう。

(それ以前にここを車輪が通るような時はガードレールで車が大破しているでしょうが)

 

 

 

 

 

イソシギも出てきました。

頻繁に動くので実は意外と撮るのが難しいのですが

この時は狭い足場に突っ立っていて歩けなかったため

結構鮮明に撮れた気がします。

 

 

 

 

 

おっと、タシギも出てきました。

以前まで毎年見られた舞岡公園ではここ数年姿を見ていないのですが

(私が見ていないだけで「来ている」という情報はありますが)

いくつかの公園で観察されているという報告があり

全体で見ると今年の飛来数はむしろ多いようです。

 

実際、今年に入って何ヶ所かで撮影することができましたが

そちらにつきましてはまた後日お送りいたします。

 

 

 

 

 

ここでは初めて撮影したヨシガモ

距離があり、光条件もよろしくなかったので

写りとしては残念ながら証拠写真レベルです。

 

ここから公園を後にし、境川を上流に遡ります。↓

 

 

 

 

 

畑の近くを歩き回るセグロセキレイ

逢引き(死語)の真っ最中か、それとも既にアベック(死語)か。

 

この他にキセキレイの姿も確認しています。

ハクセキレイは……もうこの手のスポットにはいて当たり前です。

 

 

 

 

 

境川遊水地公園の北端より30分ほど歩いたところ。

 

 

 

 

 

川の目の前に降りることもできます。

水遊びもできるようですが、さすがにこの時期は人もいません。

 

 

 

 

 

 

河岸まで下りてみるとこんな感じです。

こうした護岸域も例の台風時には水没したはずですが

堤防が決壊し、付近の田畑まで水に飲まれたとは聞いていません。

境川遊水地公園がしっかりと働いてくれたのでしょう。

 

 

 

 

 

コガモの集団に何度か遭遇しました。

本種も今冬は地味に観察機会が多く、飛来数が多いと思われます。

 

 

 

 

 

ニュースにもありましたが、

こうしたご時世で遠出しにくいためか、

外で簡単に遊べるものとして「たこ揚げ」が流行りのようです。

もっとも、たこ揚げ自体はコロナ禍以前より

開けた公園では結構楽しまれている方が多かったんですけどね。

 

凧のデザインにも人気のアニメや特撮物を採用するなど

時代のニーズに応えやすい面がありますので

昔ながらの日本の遊びではありますが、

今後も末永く受け継がれていくのではないかと期待しております。

めんこやベイゴマなんかも結構そういう傾向はあるようですし、

すごろくが形を変えたのがボード版の人生ゲームなわけですし……

色々と形を変えつつも、遊びの遺伝子は残されているのかな……と感じます。

ただ、人生ゲームの開拓地送りという概念が昔のすごろくにあったかどうかはわかりませんが

 

 

 

 

 

写りはイマイチですが、ノスリです。

2021年の最初に撮影した猛禽でございます。

 

ちなみに去年もそうでした。

 

 

 

 

 

チョウゲンボウも上空に出現。

夕方につき光が足りず、写りがイマイチなのはご了承ください。

トビを除くとここでは最も観察しやすい猛禽類で

どうやら高圧線の鉄塔を拠点としているようです。

 

境川遊水地公園周辺には電信柱があまりないため

平塚の田んぼのように止まっている姿を近距離で抑えるのは困難。

過去の記録を振り返ってみても、飛んでいるシーンばかりです。

 

ちなみに猛禽類の聖地といえば渡良瀬遊水地ですが

あそこは鳥との距離が非常に遠く、ハッキリ言って上級者向け。

(私も渡良瀬では100点満点の写真を撮れた試しがありません)

撮りやすいところというと、やはり平塚の田んぼがおススメかもしれません。

 

 

 

 

 

川沿いの藪からはアオジ(写真)やホオジロの鳴き声が

頻繁に聞こえてきます。ただ、なかなか姿を見せてくれず、

見えたと思ってもすぐ隠れてしまうので、

フラストレーションが溜まる場合もあります(爆)。

 

 

 

 

 

帰り際。閉園中の遊水地公園内グラウンドを外から撮影。

結構な数のツグミがうろついていました。

首都圏の各種冬鳥の飛来数が例年より多めと感じる中で

ツグミだけが妙に少ない印象があったので、少しホッとしています。

 

そういえば渡良瀬遊水地にも結構いましたし、

今年に入ってからも方々で普通に見かけていますしね。

 

 

 

 

 

最後に、土嚢(?)を利用した葉ボタンのプランター。

真上ではなくやや横向きに咲かせている点が特徴。

如何なる植物でもそうですが、やはり人の感情として

花(?)とは正面から向かい合いたいものですからね。

 

本ブログでもよく採り上げるクリスマスローズは

俯き加減に咲く傾向があるのですが、最近では品種改良を経て、

やや上向きに咲いて正面から花を楽しみやすいものも増えてきました。

とは言え、あの俯いて楚々とした雰囲気が好きという意見の方が

依然として多数派を占めるように感じますので、

全部が全部ヒマワリのような咲き方になるわけではありません。

 

今冬もクリスマスローズファンは地面に膝をつき、

腰痛も何のその、時に中腰になり、時に這いつくばり

下から見上げるようにして撮影に勤しむことでしょう。

 

 

 

【1/2 境川遊水地公園で撮影した生きもの】

アオサギ、イソシギ、オオバン、オカヨシガモ、カイツブリ、カルガモ、カワウ、カワセミ、カワラヒワ、キジバト、キセキレイ、コガモ、コサギ、シジュウカラ、ジョウビタキ、セグロセキレイ、ダイサギ、タシギ、チョウゲンボウ、ツグミ、トビ、ノスリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、マガモ、ムクドリ、ヨシガモ

 

★現在、生きもの探索ツアー開催に向けて準備中! ご期待ください。m(_ _)m