いい加減クマバチは反省しる(横浜/新港中央広場~山下公園~港の見える丘公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

昨年も足を運びましたが、みなとみらいもご覧の通り。

この後11月下旬どころか、場合によっては12月まで

花壇に花が残ることもあります。それは温暖化に由来するのか

あるいは花壇の手入れによるものか……その辺は判断しかねます。

(開花シーズンをずらすのは難しいことじゃなありませんし)

 

写真は新港中央広場。赤レンガ倉庫まで続くルートを

自然なテイストも交えて美しく彩っています。

 

 

 

 

 

赤レンガ倉庫側からランドマークタワー方面を撮影。

左側に見える紫色の花は、サルビアの仲間のようです。

 

 

 

 

 

そんなサルビアの花に潜り込んで

ニホンミツバチが懸命に蜜を求めています。

ミツバチの小さな身体ではなかなか苦労しそうですが

その後、無事脱出できていました。

 

花の形がメドウセージに似ていますが

実際メドウセージもサルビアの仲間です。

 

 

 

 

 

 

新港中央広場で撮影した

キタテハ(左)とホシササキリ(右)です。

 

周りが住宅街の公園は数多かれど

ここは商業施設と運河、そして車の絶えない車道に囲まれた

大都会の緑の孤島みたいなもの。加えて決して広くもないですが

それでも毎年秋にはこうして多くの昆虫が観察できます。

 

里山ガーデンに続き、こちらでもキタテハが目立ちました。

 

 

 

 

 

山下公園へ移動。こっちの花壇も秋の最盛期。

 

 

 

 

 

昨年よりもバラが増えたように感じます。

使用しているのは、平塚駅なんかでよく使われていた

ノックアウトでしょうか? 形はよく似ています。

見た目は少々地味ですが非常に強肩なので

こういう公共スペースの花壇では心強い味方だとか。

 

 

 

 

 

 

山下公園の花壇で撮影した

ナミアゲハ(左)とお馴染みのウラナミシジミ(右)です。

ケイトウでも蜜は得られるらしい……。

 

 

 

 

 

バラを中心とした混植が美しいサンクンガーデン。

ここがリニューアルしてもう4年くらいになりますが

人は明らかに増えたような気がします。

理由はやっぱ、通年で花が見られるようになったからでしょう。

また、バラの見本園でなく「ガーデン」になったので

写真映えがするというのも大きなポイントです。

 

……なんか毎回ここに来るたび同じこと書いてる気がしてきた(汗)

 

 

 

 

 

港の見える丘公園へ。

心なしか噴水まわりが去年よりゴージャスになった気も。

 

 

 

 

 

秋バラも最盛期でした。花数は春に遠く及ばないものの

少ない花を咲かせるために株が全力を注ぐためか

1つひとつの花の色と香りは春以上との評判です。

 

が、ビジュアル勝負のガーデン誌では

基本的に春の写真を使います。

だって雑誌嗅いでも印刷の臭いしかしねーし。

 

 

 

 

 

センニチコウウラナミシジミ

可能な限りクローズアップ。

欲を言うならもうちょい翅を開いてほしかったですが

翅に生えた微細な毛までくっきり写すことができ、満足です。

 

 

 

 

 

こちらでもキタテハは健在。

シジミチョウより遥かに大きい分、目を惹くはずですが

翅を閉じると枯葉が引っかかっているように見えてしまうのがミソ。

 

 

 

 

 

お馴染みのメドウセージで吸蜜するヒメクロホウジャク

何気に一番良い写りだったかもしれません。

 

 

 

 

 

こちらはホシホウジャク

これやヒメクロホウジャクなどは口吻が長いため

細長いメドウセージでも問題なく食事できるわけですが

上に挙げたミツバチなんかにとっては骨の折れる作業です。

 

というか、ホシホウジャクとかも結構大変そう。

ペンタスなんかの方が食事しやすそうに見えますが

ぶっちゃけ街の花壇に何を植えるか決めるのは

昆虫でなく人なので(爆)運に左右されると言えます。

 

 

 

 

 

そんな中、相変わらず花に穴をあけて盗蜜する輩が。

しかもコイツ重いので、花が曲がってるし……

多分メドウセージにとっては最大の天敵じゃないかと。

 

ただ、クマバチはその重さゆえ、

センニチコウみたいな小さい花に掴まるのは難しい模様。

こうして盗蜜するのが一番食事しやすいのかもしれません。

まあ、あんまメドウセージが受粉するのは好ましくないので

外来種の拡大防止の面では役に立っている……のかもしんない(弱気)

(メドウセージはたまに野生化して駆除対象にされます)

 

 

 

 

 

あれ?

ここにあったガーデンベアの像

一体どこに行った?(情報求ム)

 

 

 

 

 

 

山手の方まで行くと、こういう西洋建築も多数。

ただ、こちらはあまり花壇の面積が広くないので

生きものめぐり的にはあまり収穫がありません……。

(冬場の野鳥は多少期待できるかもしれません)

 

 

 

 

 

これは花壇ではなく、港の見える丘公園の裏手にある

藪の中で見かけたコカマキリです。

斜に構えているようで、その視線はしっかりこちらに向いています。

 

 

 

 

 

ちなみに最近完成した横浜市の新庁舎にも

ご覧の通り混植型の花壇が創出されています。

馬車道の駅に近いので、

機会がありましたらぜひ足を運んで見てくださいませ。

 

 

 

【10/21 横浜で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、ウミネコ、カワウ、キジバト、トビ、ハクセキレイ、ヒヨドリ

昆虫類・・・アオスジアゲハ、アキアカネ、イチモンジセセリ、ウラナミシジミ、キタキチョウ、キタテハ、クマバチ、クルマバッタモドキ、コカマキリ、セイヨウミツバチ、ツマグロヒョウモン、ナミアゲハ、ニホンミツバチ、ヒメクロホウジャク、ホシササキリ、ホシホウジャク、モンキチョウ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ

 

★現在、生きもの探索ツアー開催に向けて準備中! ご期待ください。m(_ _)m