【生きものめぐりコラム2】Nakamura流「散策めし」。定食、スイーツから食べ歩きまで | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

当然、旅行に出かけたら「食事」はつきもの。

それが遠方であろうと近場であろうと、

ほぼ1日がかりで散策するのであれば、

どこかで何か食べなくてはなりません。 死んじゃいます

ましてや、生きものを求めて歩き回るのであれば

エネルギー補給は必要不可欠。

でも、だからといってコンビニ飯で済ませてしまうのは

散策のおもしろさを大きく損ねてしまう気がするのです。

 

本ブログではこれまでにも行く先々で

昼食の写真を掲載してまいりましたが

私の場合、余程まわりに食事処がない時以外は

行き先となる場所「らしい」ものを食べるようにしています。

その方が現地への貢献にもなるでしょうし(食べ歩きレベルでも)

純粋に散策の楽しみも増すというものです。

 

今回は、過去私の訪れた散策先より

とりわけ記憶に残っている「食」をご紹介します。

(ちなみに現地の特産品とは限りませんので念のため)

なお、料理の名称と食べられる場所を紹介しておりますが

時期により提供できないこともあれば頻繁に値段も変わるため

もし興味をお持ちいただけました場合には

申し訳ありませんが直接現地にてお確かめくださいますよう

何卒よろしくお願いいたします。

あと急に天ぷらの枚数が減るなどのメニュー内容の変動もありえますので

その点もご容赦ください。どこも外食は厳しいのです、多分。

 

ついでに、これからの秋~冬に撮れる生きものの例も

せっかくなのでちょっとだけ掲載しておきます。

 

 

 

 

 

【新宿御苑】

料理/鹿肉のキーマカレー

場所/御苑内のレストランもしくはカフェ「はなのき」

撮れる生物/オシドリ、カワセミ、メジロほか

 

内藤トウガラシなどの江戸東京野菜のメニューが豊富な

御苑のレストラン・カフェですが、ジビエ消費を推進するためか

鹿肉などの料理も提供しています。カレーなのでスパイスも効いてて

ジビエの苦手な方でも食べやすく、女性受けもよさそうな逸品です。

(ちなみに距離的に近い明治神宮御苑には食事処はないので念のため)

 

 

 

 

 

【伊佐沼】

料理/きのこのつけ汁うどん(田舎うどん)

場所/手打ちうどん伊佐沼庵(埼玉県川越市大字鴨田922-1)

撮れる生物/渡りのシギ・チドリ、冬のカモ類ほか

 

太くて歯ごたえの良い「田舎うどん」を提供しているお店が

沼のすぐ近くにありますので、特におススメです。

石神井公園などで提供している「武蔵野うどん」に食感が似ています。

お気に入りはつけ麺感覚で食べるきのこのつけ汁うどん。

キノコの量も多く、お腹いっぱいになれるので男性も満足!

 

 

 

 

 

 

【鎌倉】

料理/抹茶っ茶ジェラート(左)、イチゴのアイス大福(右)

場所/鎌倉駅周辺または小町通り

撮れる生物/ノスリ、トビ、冬のカモ類ほか

 

鎌倉駅から鶴岡八幡宮や御谷方面に続く小町通りは

神奈川県でも屈指の食べ歩きロード。上記のメニューは氷山の一角で

軽食からアイスクリーム等まで幅広いメニューが揃っています。

ちなみに抹茶っ茶ジェラートは抹茶の濃度が選べる仕組み。

最も濃度の高いものだとジェラート化した茶葉みたいになるので(爆)

まずは薄味(?)から試していくのがいいでしょう……たぶん。

(ちなみに抹茶濃度が濃いものは値段も少々お高めなので注意!)

 

 

 

 

 

 

【宮ヶ瀬湖畔園地&早戸川林道】

料理/猪鍋定食(左)、鹿肉の串焼き(右)

場所/宮ヶ瀬湖畔園地前の商店街(?)

撮れる生物/カヤクグリ、ベニマシコ、クマタカほか

 

何せその辺にシカやイノシシが生息しているだけあり

神奈川県においてはジビエ料理の名所。お値段も決して高くはなく

猪鍋定食については肉の量も多いのが嬉しいです。

また、刺身コンニャクや〆のうどんなどもGood!

鹿肉の串焼きについては、素材の味がもろに出るので

時機を逸したり、下処理をしくじったり(?)すると

臭みが出てしまう模様。でも、当たりの時は野性味があって大変美味です。

なお、熊鍋を提供しているお店もあります。かなりお値段が高いので

貧乏社会人の私はまだ手を出していませんが……一度くらいは食べてみようか?

 

 

 

 

 

 

【御岳山~沢井駅】

料理/山菜定食(左)、しそ味噌どうふ(右)

場所/左:富士峰軒(東京都青梅市御岳山17)

   右:澤乃井園(東京都青梅市沢井2-770)

撮れる生物(秋~冬の記録がないので早春の場合)/

コツバメ、ミヤマセセリ、オオルリ、ヒガラほか

 

夏のレンゲショウマ、春のカタクリなどが人気の御岳山は

頂上周辺と御嶽神社前に飲食店がいくつかあります。

左の山菜定食は、頂上の食堂で毎年食べているもの。

山菜の種類がとても豊富で、ご飯のおかわりがほしくなります。

(そういえばおかわりできるんだろうか……聞いたことねぇ)

右は、先日初めて食べて甚く気に入った木綿豆腐。

沢井駅前の澤乃井園で食べられます。小腹が空いたらおススメ。

 

 

 

 

 

【裏高尾~高尾山】

料理/なめこ汁

場所/景信茶屋(東京都八王子市裏高尾町1665-3)

撮れる生物(早春の場合)/

ミヤマセセリ、オオルリ、イカル、スギタニルリシジミほか

 

これは高尾山そのものより、裏高尾から続く山道の茶屋で

一休みがてらいただきたい一品。私も毎年食べております。

大ぶりのなめこ(平たい形が特徴)が入った味噌汁で

身体が温まりますので、寒いシーズンには特におススメ。

高尾山の方でも食べられるところがあるのかは、ちょっと不明です。

 

 

 

 

 

【江の島】

料理/生しらす丼(季節限定につき要注意)

場所/江の島内の飲食店各所で提供しています

撮れる生物/ハヤブサ、クロサギ、ホンドタヌキほか

 

最早説明不要の湘南名物。江の島ではあちこちの店で提供しています。

なお、不漁だった場合は島内ほぼすべてのお店で提供がストップし

釜揚げしらすとの相盛(?)になることが多々ありますので要注意。

季節限定につき、メニューにない時期は江の島丼を食べることが多いです。

あちらもサザエを卵でとじたものを飯に乗せた、江の島の名物です。

 

 

 

 

 

 

【石砂山(いしざれやま)】

料理/石窯ピザ(左)、はちみつジェラート(右)

場所/左:藤野芸術の家(神奈川県相模原市緑区牧野4819)

   右:山のはちみつ本店(神奈川県相模原市緑区牧野3082)

撮れる生物(早春の場合)/ギフチョウ、ミヤマセセリ、ヒオドシチョウほか

 

毎年恒例、春のギフチョウ探索で訪れる石砂山。

山の中には食事処はおろか自販機や便所もないので

下山後にやや遅い昼食として、藤野駅近くの芸術の家で食べています。

ちなみに右のはちみつジェラートのお店も下山後の道中にあるのですが

普段歩くルートだとこちらの方が先に買えるため

おやつの後に食事をとるという流れになってしまいます……。

はちみつ本店は色々な種類の蜜を揃えているので、お土産にもどうぞ!

 

 

 

 

 

【銚子漁港周辺】

料理/あらい このあらいを作ったのは誰だあっ!!

場所/一山いけす(千葉県銚子市黒生町7387-5)

撮れる生物/シロカモメ、ズグロカモメ、ヒメウほか

 

漁港に行って魚を食わないという選択肢があるのか?

厳密に言うとここは漁港近くの食事処で、目の前には大きな生簀が、

窓の外には太平洋が広がっているという魅力的な海鮮料理屋です。

メニューも大変豊富ですが、もちろんメニューによっては

それ相応のお値段がするのでお財布と相談。

イセエビの刺身なんてのもあり、文字通り桁違いの額でした(汗)

 

 

 

 

 

【渡良瀬遊水地】

料理/なまずの天ぷら定食

場所/道の駅きたかわべ(埼玉県加須市小野袋1737)

撮れる生物/チュウヒ、ノスリ、ミサゴ、ハイイロチュウヒほか

 

関東屈指の猛禽天国である渡良瀬遊水地は、中に食事処がないので

すぐ隣にある道の駅きたかわべで毎回昼食をとっています。

毎年ここでなまず(生きたナマズは今年初撮影)の天ぷら定食を食べることが

チュウヒを撮るのと同じく個人的ノルマとなっていますが

今年頭に訪問した際に微妙にナマズ天の数が減っていたのが

非常に気になっています。不漁だったんでしょうか?(汗)

ナマズ天の味はキス天に通じるものがありますが、より弾力があります。

 

 

 

 

 

【水元公園】

料理/冷やし梅干うどん

場所/お休み処涼亭(水元公園内)

撮れる生物/アメリカヒドリガモ、カワセミ、ノスリほか

 

公園内のお食事処で食べられます

いかにもな「旅先でのお食事」というものではなく

何となくどこでも見かけるようなメニューかもしれません。

冬の寒いシーズンにはあまりおススメできませんが

水元公園は毎年クソ暑い夏場にトンボを撮りにいっているため

熱中症の危険が付き纏う中では実に心強い味方です。

 

 

 

 

 

【三番瀬】

料理/バターチキンカレー

場所/ふなばし三番瀬海浜公園内

撮れる生物/ミヤコドリ、ミユビシギ、ダイゼン、ミサゴほか

 

上の水元公園以上にジャンク色が拭えませんが(汗)

シギ・チドリの撮れる浜辺のすぐ傍で購入できるため

小腹が空いた時などには非常に有り難かったりします。

(一応レストランもあります)

潮干狩りで有名な三番瀬ですが、ここは漁港ではないので

魚料理の類は食べられません。一応注意しておきましょう。

 

 

 

 

 

【手賀沼】

料理/野菜カレー、ウコンのスープ、ニンジンのババロア

場所/道の駅しょうなん(千葉県柏市箕輪新田39-2)

撮れる生物/コミミズク、オオタカ、タゲリ、冬のカモ類ほか

 

今年の頭にコミミズクを求めて訪れ、何の前情報もなく彷徨い

偶然沼の近くで見つけた道の駅で飛び込んだ野菜レストランにて

旬の野菜をこれでもかと盛り込んだカレーをいただきました。

サラダはもちろん、スープにはウコン、デザートにはニンジンと

とことん野菜にこだわったメニューで地元農家を応援しています。

ある意味でこれもまた、その土地ならではの食事といえるでしょう。

味もよく、ボリュームもあったのでかなり気に入っています。

もう一度コミミズクを狙う際に、また行ってみようかな……。

 

 

 

 

 

【高麗山公園・湘南平】

料理/やまと豚のピッツァ

場所/高麗山公園レストハウス(神奈川県平塚市万田)

撮れる生物/秋にはヒタキ類が撮れるとの噂です

 

地場産の豚肉をたっぷり乗せた厚焼きのピッツアで

展望の良いレストハウスでいただきました。

他にもオーソドックスなメニューが揃っていますが

せっかくなら少しでも「らしい」ものを食べたいですからね。

ここは室内なので、トビに襲われる心配がないのもメリット。

(外にはかなりの数飛んでいるので……)

 

 

 

 

 

【里山ガーデン】

料理/ソフトクリーム(下はイチゴのジェラート)

場所/オーガスタミルクファームのキッチンカー

撮れる生物/大花壇を訪れるチョウやハチ、オオカマキリほか

 

期間限定オープンなので常設のレストランはありませんが

春・秋問わず入口付近にキッチンカーが多数出展しているので

昼食はもちろん、おやつや軽食も調達できます。

(ただし、今年も含めてかなり並びますので要注意)

コロナのせいで今年は春に開園されませんでしたが

秋は昨年同様にオープンしていますので(10月18日まで)

感染症に気を付けた上で、ぜひ足を運んでみてくださいませ。

ちなみにワゴンを出している店の本店(?)は横浜市瀬谷区にあります。

 

 

 

 

 

【花菜ガーデン】

料理/バラのジェラート フランボワーズ味

場所/花菜ガーデン内のカフェ・レストラン(入口付近)

撮れる生物/ウラナミシジミ、ヒメクロホウジャク、ニホンアマガエルほか

 

花菜ガーデンに限りませんが、バラ園を目玉にしている公園・庭園では

バラを活かしたスイーツがよく取り扱われています。

見た目の美しさはもちろん、こういうハーブ顔負けの用途の豊富さも

バラの人気を支えている大きな要因なのかもしれません。

最近はエディブルフラワー(食べられる花)としても

バラを使用しているお店があるようなので、

出かけたバラ園に食堂などがありましたらチェックしてみるといいかも?

 

 

 

 

 

【浦山ダム~ネイチャーランド浦山】

料理/ダムラーメン

場所/浦山ダムの食堂

撮れる生物/アオバセセリ、ニホンザル、ヒガラ、ミヤマアカネほか

 

ダムの名物といえばダムカレー。勿論この食堂でも取り扱っていますが

ちょっとした変化球メニューでラーメンもありました。

ただ、多くのダムでカレーが採用されていることからもわかる通り

やはりカレーの方が人気みたいです。なお、カレーの方は

ダムに見立てたご飯を崩してカレーを流し入れて

「放流」と称するファンが多いと聞きますが、

それは「決壊」ではないのだろうか?

 

 

 

 

 

 

【横浜みなとみらい21】

料理/もつ鍋&もつ焼き

場所/赤レンガ倉庫の「全国ふるさとフェア」

撮れる生物/いちゃつくカップル、それを狙うトビ、エサを強請るユリカモメほか

 

最後に、これは赤レンガ倉庫の食フェスで昨年購入したもの。

期間限定ですし、今年は開催されるのか少々心配でもありますが

出かけた先でこういうイベントを開催されている場合には

余程時間に余裕がない時でもない限り、立ち寄るようにしています。

みなとみらいのような都心部ですとこの手のイベントも出店者が多く

食のバリエーションも非常に広いため、食べ歩き好きにはもってこい。

調子に乗って食べ過ぎ、腹壊したり散財したりすることもありますが

 

 

 

行き先によってはチェーン店のレストランやラーメン屋を頼ったり

秦野 権現山みたくコンビニ飯を持参せざるを得ない場所もあるのですが

首都圏という限られたエリア内でも、郷土料理や地元の食材を用いた

「売り」の料理というのは多いので、訪問先を応援する意味でも

可能な限り現地らしいものを食べたい……というのが信条です。

こういうご時世では、なおさらそういう気持ちが強くなります。

 

★現在、生きもの探索ツアー開催に向けて準備中! ご期待ください。m(_ _)m