例の三連休中日の話(川名清水谷戸→七里ヶ浜→清水ヶ丘公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

小池都知事の発表やニュース等でしきりに言われている

「3/20・21・22」の3連休の件。一般にはこの連休で人が一部密になったことで

感染者数が増大したと言われていますし、実際その通りでもあるのでしょう。

 

ただ、自分の場合は行く先々でお店にアルコール消毒液が設置されていましたし

例年に比べると人の数も少なく「密集」はしていなかったように感じます。

江ノ電にも乗りましたが、窓も空いていましたし、到底満員電車とは言えないレベル。

この日は3か所を巡りましたが、それぞれそれなりに人は出ていたものの

そこにいることが感染拡大の要因になったのか?というと、そうは思えないんですよね。

無論、自分も「密」な環境は避けるよう相当気を遣いましたし……。

 

それでも最近は遠出を控えざるを得ない状況です。

土日の外出がとりわけ強く自粛要請されておりますゆえ

昨年のように山に出かけるのは厳しくなっています。

ただ、正直どうにかして石砂山にだけは行きたい……そう思っているところです。

(所詮「自粛」の「要請」だろうと無視すれば一昨日行けたのですが、さすがにそれは憚られました(汗))

 

 

 

 

 

 

本ブログではおなじみ、川名清水谷戸(藤沢市)です。

タチツボスミレやキランソウ(右)などが開花していました。

いずれも地味ながら在来性の植物です。ただ、写真に写っていないだけで

ヒメオドリコソウなどの外来種もそれなりには目立ちます。

 

 

 

 

 

谷戸の風景です。写真では見えないかもしれませんが

左の灌木の奥では川名里山レンジャー隊の皆さんが活動されていました。

(アウトドアですし、密接するようなものでもなかったので問題ない気がするのですが……)

 

 

 

 

 

 

ムラサキケマン(左)とカントウタンポポ(右)です。やはり在来種。

ここもまたカントウタンポポが大半を占めており、セイヨウタンポポは稀でした。

環境が健全というべきか、一時追いやられたカントウryが復権してきたということか……。

 

 

 

 

 

 

ただ、外来種もまた昆虫たちの食糧源となっている面があるため、

そう易々と「駆除しろ」なんて言うことはできません。

写真はどこにでも生えているハナニラですが、

ビロードツリアブ(左)とキタテハ(右)が吸蜜に訪れていました。

 

ちなみにモモブトカミキリモドキも写っています。どこにいるかわかりますか?

 

 

 

 

 

上の写真だとお尻だけですし写りがイマイチだったので

ビロードツリアブについては別の個体を撮影いたしました。

この昆虫、遠めだと毛並みが美しくて結構かわいいのですが

やはり顔は「アブ」と言わざるを得ません……。

 

 

 

 

 

谷戸を別角度から。右の方にピクニック中のご家族がいらっしゃいます。

家族内で感染者がいたりしたら話は別でしょうが

やっぱり「これ」自体が感染の要因になるようには感じないんだよなぁ……。

 

 

 

 

 

その後、藤沢駅から江ノ電で七里ヶ浜へ。

写真は載せませんが、三連休の時点でも江ノ電は空いており

満員電車ではありませんでした。例の踏切にも人はあまりいませんでしたし、

上の写真だと人は一見多いように見えますが、やはり「距離」がありましたし、

風が強くて海が荒れていたせいもあるのでしょうが、

酒盛りしているような方も見当たりませんでした。

 

 

 

 

 

風が強くて波が高かったため、海のクロガモくん達も消えたり現れたり……。

泳ぎ上手なので溺れたりすることは(多分)ないのでしょうが

自由に動き回ることは難しく、前回訪問した時よりもあたふたしているようでした。

 

個体数自体は、前回とほぼ変わらなかったように感じますが

緊急事態宣言の期間を抜けた頃(5月?)にはさすがにもう旅立っているでしょう。

 

 

 

 

 

「点」で申し訳ありませんが、ごらんの通り個体数もそこそこ。

 

その後、用事があったので横浜の方に移動しました。

(ナイターでテニスがありました)

 

 

 

 

 

 

テニスコートのある清水ヶ丘公園

確かに原っぱで遊ぶ子供たちやサクラの写真を撮っている人はいましたが

やっぱり「密」にはなっていませんでした。 左の写真のカップルは除く(闇)

 

 

 

 

 

ヨコハマヒザクラ(横浜緋桜)の木に登るコゲラ

いわゆる「森」のような環境ではなく、普通に桜並木に来ていました。

都会であろうと、思っている以上に“キツツキ”は身近な所にいるのです。

 

 

 

 

 

最後に、ヨコハマヒザクラで吸蜜するヒヨドリです。

このサクラは寒緋桜と山桜の一種を掛け合わせたものらしく

実際、横浜市内にお住まいの方が昭和後期(それでも私の生まれる前ですが)に

作出されたものだそうです。寒緋桜と同じく、赤色の濃い花が咲きます。

 

サクラというとあまりにソメイヨシノが有名なのですが

日本だけでもサクラの種類は多種多様。

今度、雑誌の企画で追いかけてみるのも面白いかもしれません。

 

 

 

 

 

ハッキリ言います。

毎週末、遊んでいるようにしか見えないのかもしれないですが、

企画づくりのためにも、私には「外出」が欠かせません。

(今月から立場上フリーランスになったのですから尚更です)

厳しい外出制限があるわけでもなく、言ってしまえば自己判断に任せる形となっていますが

外に出ることに多少なれど「遠慮」しなくてはならないこの雰囲気が、

早く収束してほしいと願うばかりです。

 

 

 

 

【3/21 川名清水谷戸→七里ヶ浜→清水ヶ丘公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・カンムリカイツブリ、クロガモ、コゲラ、シジュウカラ、トビ、ヒヨドリ、メジロ、ユリカモメ

昆虫類・・・アメンボ、キタテハ、ビロードツリアブ、ベニシジミ、モモブトカミキリモドキ、モンシロチョウ

その他・・・アカミミガメ、タニシ、メダカ?

 

※移動でいっぱいいっぱいだったため、ポケGOの記録はないです。