公園は閉じていません(泉の森&ふれあいの森) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

前日は「海」でしたので、今回は「森」へ。

毎年ミスミソウ(雪割草)を撮りにいく泉の森&ふれあいの森に出かけました。

例年より暖冬傾向ゆえか、クリスマスローズの開花期は前倒しになっています。

(昨年は例年よりもむしろ遅れました。花期のズレが半端ないです)

 

 

 

 

 

 

ふれあいの森の「緑の見本園」にて。

ここのミスミソウ(左)は恐らく植栽されたものでしょうが

季節がドンピシャだったのか、花は最盛期を迎えていました。

また、イカリソウ(右)も1株だけ見かけましたが、これはさすがにちょっと早過ぎた気も。

本来であれば3月末~4月くらいに咲くものですからね。

 

ただ、一概に暖冬・温暖化のせいとも言い切れなかったり。

肥料分(栄養分)など、開花を左右する要素は温度だけではないため、

素人では開花期が早まった原因を「これだ」とは断言できません。

というか、専門家でも難しいそうです。

 

 

 

 

 

フクジュソウも開花していました。このくらいが一番見ごろかな?

この後、送れて株が下から大きく伸びてきます。

と同時に、花のほうはどんどん小さくなっていってしまいます。

 

 

 

 

 

カントウタンポポも開花。これは植えたものではなく自生でしょう。

ちなみに、図鑑でたまに見かける「首都圏はほとんどセイヨウタンポポで、

カントウryはほとんど見られない」という情報は基本ガセと思ってください。

(ただし、セイヨウタンポポとの交雑種は増えつつあります)

 

 

 

 

 

 

日が出ていて気温が高かったためか、

冬越しから目覚めたチョウたちが姿を見せてくれました。

キタテハ(左)にキタキチョウ(右)。いずれもポピュラーな種ですが

彼らが飛び始めると、本格的な春が近いことを実感します。

 

 

 

 

 

コゲラも姿を現しました。

頻繁に動き回るため、エナガほどとは言わないまでも

意外とクリーンに撮るのが難しい鳥でもあります。

 

 

 

 

 

 

昨今のコロナ騒動により、各種イベントが中止となりました。

実質的な公園管理事務所である「自然観察センター」そのものも

しばらくの間(3月15日まで)はお休みとなるそうです。

 

先日の発表の中でも、風通しの悪い室内で人と接すると

感染リスクが高まるとありましたので、この辺りは妥当な判断といえそうです。

 

 

 

 

 

一方、公園自体が立入禁止になっているわけではありませんので

日曜で晴天ということもあり、普通に人は出ていました。

というより、ぶっちゃけ昨年の同時期よりも多かった印象があります。

やはり皆そこまで悲観的にはなっていないようです。

 

 

 

 

 

 

釣堀(左)やしらかしの池(右)もご覧の通り。

とはいえ人が密集するほどではないので、これだけなら感染リスクは低そうです。

3月5日時点で首都圏は別に外出自粛要請などしていませんので

学校の休みを生かしてこういう場所に足を運ぶのもいいでしょう。

部屋に篭って悲観的・攻撃的なことを呟いているよりは遥かにマシです。

 

 

 

 

 

 

池のメジャー種であるヒドリガモ(左)を始め、

キンクロハジロ(右)やコガモなどの姿も見かけました。

残念ながら最大の人気者であるカワセミがこの日は現れませんでしたが

水鳥の数自体は例年と比べて「減っている」ということはないようです。

 

 

 

 

 

激しく水浴びするカルガモ。彼らの沐浴場になっていたのか

これ1羽だけではなく、他にも何羽かが一緒に水をかぶっていました。

 

 

 

 

 

ちゃんと回転しているにもかかわらず、植物の生えている水車。

前に撮った時はここまで繁茂していなかったと思うのですが……。

 

 

 

 

 

 

キャンペーン期間中につき、普段野生出現など滅多にしない(というか見たことない)

進化後ポケモンなどがあちこちに出現しました。

 

 

 

 

 

さて、森の中に入ってみましょう。

シュンランはそれらしき葉っぱが出てはいたものの

まだ花は咲いていませんでした。もう半月くらいは待たないとダメかも?

 

 

 

 

 

やはりこの時期森でチェックしておきたいのが、

自生(と思われる)のミスミソウ。初春の雑木林の花(華)です。

通常は上の写真のようにパラパラと離れて咲いていることが多く

ちょっと時間をかけて探す必要があるのですが……。

 

 

 

 

 

場所によっては、そこそこの大株に育っているものもありました。

色も多様で、こういう紫色のものもあれば赤味の強いものも見られます。

ちなみに尖ったクローバーみたいなのがミスミソウの葉っぱ。

ただし株が小さいものだと、葉っぱが隠れて確認できないものもあります。

 

 

 

 

 

一方で、このように密集して咲いているところも。(逆光ですみません)

土や日当たり条件などがちょうどいいのか、

これほど大きな群落を作っているのは見たことがありません。

 

 

 

 

 

クローズアップするとこんな感じ。

異なる色の花が咲いていますが、いずれも同じミスミソウです。

(やはり白色が一番多いようですけれどね)

 

 

 

 

 

ちなみに花のサイズはこんな感じです。

園路ギリギリのところに咲いてたので、指を添えて撮ってみました。

これだけの小さい花で、株が成長していないと落ち葉に隠れてしまうことも多いため

もしかしたら「見えない」だけで株数自体はもっと多いのかもしれません。

 

なお、自生地そのものは勿論立入禁止。

柵を乗り越えたりしては絶対にいけません(戒め)。

 

 

 

 

 

春のチョウの続き。

冬越しから目覚めた直後らしいテングチョウと……。

 

 

 

 

 

ルリタテハにも遭遇しました。いずれも森の中にいたものです。

現時点で観察できるのはまだこれくらい。

昆虫の数・種類が充実してくるのは、やはり4月以降になります。

(それでも「夏」にはいるまではまだまだ種が限定されます)

 

 

 

 

 

ヒドリガモの集団がいる風景

ここでもよく陸に上がって食事しています。

キンクロハジロは潜水して餌をとることが多いため、こういうことはしません。

 

 

 

 

 

最後に、満開期を迎えていた河津桜です。

暖冬ですし、今週末辺りが観賞できる最後のチャンスかもしれません。

 

現状、多くの公園は休園措置を取っていない一方、

人だかりを防ぐためかイベントの中止は多いようです。

そうした中では「催し」に頼らず公園を使うスキルが求められます。

泉の森の場合、生物種そのものは然程多くなく珍種遭遇率も低いのですが

雑木林の山野草は他ではなかなか見られないもの。

週末はまだミスミソウも咲いているでしょうし、行ってみるのもいいかもしれません。

(ただ、子どもが山野草で喜んでくれるのかは若干不安がありますが……)

 

 

 

【3/1 泉の森で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、オオバン、エナガ、カルガモ、キジバト、キセキレイ、キンクロハジロ、コガモ、コサギ、シジュウカラ、ダイサギ、バン、ヒドリガモ、ヒヨドリ

昆虫類・・・キタキチョウ、キタテハ、テングチョウ、ルリタテハ

 

 

【3/1 泉の森で捕獲したポケモン】

イーブイ・・・12

イシツブテ・・・1

イワーク・・・3

エアームド・・・1

カイリキー・・・1

カラナクシ・・・1

キバニア・・・1

キモリ・・・1

ゴマゾウ・・・6

サワムラー・・・1

サンド・・・10

シャワーズ・・・1

ジュゴン・・・1

スコルピ・・・1

ストライク・・・4

ドククラゲ・・・1

ニドラン♀・・・6

ニドリーナ・・・1

ニドクイン・・・1

ニャース・・・1

ニューラ・・・1

ピカチュウ・・・10

ピジョン・・・3

フシギソウ・・・2

フシデ・・・1

プリン・・・10

ブルー・・・1

ポニータ・・・10

ミツハニー・・・1

ムックル・・・1

メノクラゲ・・・1

ロコン・・・2

 

赤文字は、いずれも進化後のポケモンです。

カイリキーに至っては、野生のものを捕獲したのはこれが始めてかも。