冷たい雨もまた風情があるかも?(花を訪ねて鎌倉めぐり) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

毎月恒例の鎌倉めぐり。今年最後の参加でしたが

あいにくこの日は雨が降っておりました。

ルートを変更するほどの大雨ではなかったので、予定通りに皆で出発。

気温も大分下がっていましたが、その辺は歩いていると割りと克服できるものです。

 

 

 

 

 

昨年に比べると紅葉も順調に進み、晩秋らしい雰囲気になりました。

それだけに雨なのが残念……。でも、基本山に囲まれている鎌倉市は

こうして写真を撮っても滅多に「空」が写らないため

実は天候にあまり左右されにくいスポットだったりもします。

 

 

 

 

 

寒い雨天時には、暖房の利いた室内はとりわけありがたいもの。

抹茶(温)菓子のセットをいただきました。

窓からの風景とセットで撮影を試みたのですが

微妙に焦点がずれてしまったかもしれません(汗)。

 

 

 

 

 

 

傘を差しながらではありますが、幸い大した降りではなかったため

いつものように歩きながら、道端の植物にも着目。

イソギク(左)が咲き始めていました。

鎌倉は海に近いので、こういう海浜性の植物が生えるのも納得です。

 

 

 

 

 

雨の中、ジッと佇むヒヨドリ

雨天時で1つ残念なのは、生きものが活動しなくなるということ。

12月ということもあってさすがに昆虫は厳しいかなとは思っていましたが

鳥も活発には動き回らず、鳴き声もまばらでした。

 

 

 

 

 

 

奈良時代の僧 行基が開祖という、鎌倉でもとりわけ歴史が古い杉本寺

行基は歴史の教科書などでも割と名前の出てくる坊さんですが

●●宗を開いた(最澄、空海など)とかのテストにありがちな暗記要素があまりないため

覚えていない方も多いかもしれません(汗)

 

このあたりでやや雨の降りが弱まってきたためか

メジロ(右)の姿も見かけました。木の実を食いに来ていたようです。

 

 

 

 

 

鎌倉宮へ移動。ちょうどいい感じの紅葉でした。

ここに限っていうなら晴天時のほうがよかったかもしれません(汗)

なお、一番いい(と思われる)撮影スポットに傘が取り付けてありました。

ちょっとした観光客サービスなのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

鎌倉宮にも有料エリアがあり、今回初めて入りました。

右は南北朝時代に護良親王(後醍醐天皇の皇子)が幽閉された土牢です。

鎌倉幕府滅亡後、朝廷と室町幕府が対立した際に

ここに何ヶ月も閉じ込められた末、足利家に斬られてなくなったとか……。

 

歴史関連は全くの専門外で知識がないのですが(汗)

先生が非常によくご存知なので、毎度勉強になっております。

 

 

 

 

 

樹齢何十年くらいになるのでしょうか?

境内にはこうした巨木が多数生えています。

 

 

 

 

 

 

道中の斜面で見かけたコモチシダ

名前のとおり、葉の表面から子葉(無性芽)が生えてきています。

胞子のうを持つシダ類共通の特徴といえるかもしれませんが

クローズアップすると若干気持ち悪いかもしれません(汗)。

 

鎌倉の崖面では夏のイワタバコを初め、色々面白い植物が見られます。

在来植物も多く、こんな所からも鎌倉の自然度の高さが伝わってきます。

 

 

 

 

 

 

永福寺跡地。ちょっとした池になっています。

カルガモのほか、キンクロハジロが何羽か訪れていました。

(先生曰く、あまり渡りのカモが来るような池ではないらしいです)

 

 

 

 

 

バッタのような昆虫を捕まえたハクセキレイ

芝生を弄って見つけたものです。

小柄なハクセキレイにとっては結構な大物かも?

 

 

 

 

 

ランチは中国精進料理でした。車がやっと入れるような細い路地の先の

ハイキングコースに近い奥まった場所にあるお店なので

事前情報がなければまずたどり着けず、加えて予約が必要となっております。

店名は「凛林(りんりん)」といい、検索をかけるとすぐホームページが出てきますので

興味のある方はぜひ探してみてくださいませ。

 

 

 

 

 

皆さんと別れた後、鶴岡八幡宮へ。

ちょうどこのあたりで雨がやみ、鳥も観光客も目に見えて増えてきました。

池には既にユリカモメの集団が訪れており、

ほかにもアオサギやトビなどのお馴染みの面々が姿を見せましたが……↓

 

 

 

 

 

ちょっと変わった模様の、こんなカモにも遭遇しました。

オナガガモのエクリプスか?と思いましたが

何かちょっと違和感があるんですよね……。

 

もしわかる方いらっしゃいましたら、教えてくださいませ。

 

 

 

 

 

 

で、いつも通りに小町通りを歩き、食べ歩きしてフィニッシュです。

ちなみにこの日は甲州ぶどう餡の団子をいただきました。

味は……本当に餡子の形をしたブドウです。

他にもイチゴやずんだなど色々な餡がありましたが

いずれも非常に安価なので、小腹が空いた時にはおススメです。

 

 

 

【12/7 鎌倉で撮影した生きもの】 赤文字は鎌倉歩きの参加中に撮影

アオサギ、オナガガモ、カルガモキンクロハジロトビハクセキレイ、ヒドリガモ、ヒヨドリメジロ、ユリカモメ