見たことのないカモ……(こども自然公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

前日の小山田緑地訪問時と同じく、この日も猛暑でした。

本来であれば外出を控えた方がいいくらいなのですが

公園では結構家族連れも来ていた気がします。

ただ、さすがにピクニック客のほとんどは日陰に陣とっていましたが。

 

 

 

 

 

いつも通り、とりでの森の草原へ行きました。

真夏らしく延々と緑が広がっています。

こういう時期こそ昆虫の数は多いはずなのですが

草が旺盛すぎるので目視だけでは見つかりにくく

11月頃の方がエンカウント率が高いような錯覚を起こします。

 

 

 

 

 

 

左はササキリの幼虫。まだこの時期は成熟した個体には会えません。

右は正月に見かけたフユイチゴに似ていますが

あれは名前の通り真冬に結実するはず……気になって検索をかけたところ

コバノフユイチゴ(別名マルバフユイチゴ)という近似種であることがわかりました。

名前に反してこちらは真夏に実を作るらしく、非常に紛らわしいです。

 

公園内の植物なので実際に食べて確かめることはしませんでしたが

一応食することはでき、甘みはあまりなく酸味が強いのだとか。

少なくともラズベリーみたいな味を期待しちゃいかんようです(汗)。

 

 

 

 

 

 

とりでの森に毎年“湧く”ショウリョウバッタモドキ

ここでは本家よりも明らかに出現率が高く、

草を一度掻き分けるたびに10匹近くが飛び立つこともあります。

 

ちなみに、左がメスで右がオス……だと思います。

(メスの方が明らかにサイズが大きいので、一緒にいれば識別は容易です)

 

 

 

 

 

正面から。

これだけだと本家のショウリョウバッタと区別が付かないかも?

 

 

 

 

 

とりでの森はショウリョウバッタモドキのフィールドとなっていますが

同じ公園内で別の草原広場は、クルマバッタモドキが席巻しています。

バッタにも「陣地」というものがあるんでしょうかね……?

 

 

 

 

 

緑のクルマバッタモドキを、正面から。

やはりこれだけだと本家クルマバッタと区別がつかないかも?

 

 

 

 

 

今までに撮る機会のなかった比較写真。

切り株の左側にクルマバッタモドキの緑が、右に同種の褐色体がいます。

同じ種でありながらこれだけ色の差があるのです。

 

ただ、これは本種に限らず、多くのバッタに見られる特徴。

トノサマバッタやショウリョウバッタでも似たような差はありますからね。

 

 

 

 

 

 

ニイニイゼミ(左)にツクツクホウシ(右)。

木の皮に擬態するニイニイゼミの方が見つかりにくいと思われがちですが

実際に探してみるとツクツクホウシの方がはるかに目立たないです。

(なまじ鳴き声がよく聞こえるだけに、探そうとするとストレスをためる場合もあります)

 

 

 

 

 

ヒグラシです。夕暮れ時に出ることが多いため、

先代のカメラではフラッシュを炊かないと満足に撮れないこともありました。

この個体は妙に警戒心が薄く、接近してもなかなか動かなかったため

何気に初めてフラッシュ無しでマトモに接写することができました。

 

 

 

 

 

ニイニイゼミのいる風景

(右の杭の中程に止まっています)

 

 

 

 

 

イネの花。地味ですがちゃんと開花します。

上のニイニイゼミのいた田んぼで撮ったものです。

 

 

 

 

 

今までに撮る機会のなかった比較写真・その2。

シオカラトンボ(左)とオオシオカラトンボ(右)です。

サイズはともかくとして、色の差は歴然としていますね。

 

トンボは縄張り意識が強く、たとえ個体数の多い普通種でも

こうして異種同士で接近することはあまりなかったりします。

 

 

 

 

 

 

オオカマキリのまだ若い個体。まだ翅が生えていません。

もう2ヶ月くらいすると、とりでの森周辺に成熟個体が出現するようになります。

ショウリョウバッタモドキにとっては恐ろしい話かもしれませんが。

 

 

 

 

 

前回の記事でちらと触れましたとおり、

ここでも運よくルリモンハナバチに会うことができました。

こども自然公園にはオミナエシがない(はず)のですが

別にあの花でないと来ないというわけではなかったりします。

(呼び寄せる上でオミナエシが優秀であることは間違いないですが)

 

 

 

 

 

最後に、いつもカワセミの出現する池にて。

カルガモはわかりますが、右手前、何か見たことのないカモがいますね……。

こんな嘴の長いカモは見たことも聞いたこともない。

新顔どころかこれは新種かもしれません。何て日だ(棒読み)。

 

詐欺サギ? はて、何のことやらw

 

 

 

 

【8/12 こども自然公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、カルガモ、キジバト、シジュウカラ

昆虫類・・・アオクサカメムシ、アオドウガネ、アオバハゴロモ、アブラゼミ、アメンボ、イチモンジカメノコハムシ、イボバッタ、ウチワヤンマ、オオカマキリ(若)、オオシオカラトンボ、オンブバッタ、キタキチョウ、キマワリ、ギンヤンマ、クルマバッタモドキ、コシアキトンボ、コバネイナゴ、コフキゾウムシ、コミスジ、ササキリ、サトキマダラヒカゲ、シオカラトンボ、シオヤアブ、ジャノメチョウ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキ、ツクツクホウシ、ツチイナゴ、ツマグロヒョウモン、ナミテントウ、ニイニイゼミ、ハラビロカマキリ、ヒグラシ、ヒシバッタ、ヒナバッタ、マメコガネ、ミンミンゼミ、ムラサキシジミ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ、ルリモンハナバチ

その他・・・アカミミガメ、クサガメ、ニホントカゲ、メダカ

 

 

【8/12 こども自然公園で捕獲したポケモン】

アノプス・・・4

エアームド・・・3

カブト・・・5

キャモメ・・・6

ケイコウオ・・・1

コイキング・・・1

タマザラシ・・・1

タマタマ・・・・1

チョンチー・・・1

チルット・・・1

ナエトル・・・3

ヒコザル・・・2

ヒメグマ・・・3

フシギダネ・・・1

フワンテ・・・1

ホエルコ・・・2

マリル・・・1

ムックル・・・2

ヤンヤンマ・・・2

ユキカブリ・・・2

ラルトス・・・1

ワンリキー・・・2