「定番を撮れない」というさみしさ(秋ヶ瀬公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

多々良沼のオオハクチョウ(冬)

渡良瀬遊水地のチュウヒ(冬)

江の島のハヤブサ(通年?)

石砂山のギフチョウ(春)

谷津干潟のセイタカシギ(春)

埼玉県内某所のキバネツノトンボ(初夏)

秋ヶ瀬公園のミドリシジミ(初夏)

酒匂川河口のコアジサシ(夏)

照ヶ崎海岸のアオバト(夏)

………

 

 

 

毎年撮りに行くことを自分の中でルール付けている

各地の代表的な生きもの達。本ブログでも常連の面々です。

が、実は今年は未だにミドリシジミに会えていません。

 

昨年、一昨年とあれだけ容易にエンカウントできていたというのに

なぜか今年は何度秋ヶ瀬公園に足を運んでも出てこないんです。

5~6月に3度足を運んで全部スカ。今までには全くなかったことです。

暖かくなってくれば出てくるかな?と期待し、

7月初頭に改めて挑戦してまいりました。さて、その結果は……?

 

 

 

 

 

 

サクラソウ自生地では、ノカンゾウらしい花(左)がちらほらと。

また、ヒメギス(右)が草むらで多数確認できました。

もう幼虫ではなさそうですけれど、翅がまだちゃんと生えていないですし

まだあと1回脱皮するんじゃないかと思われます。

 ▼

読者様からの指摘により、コバネヒメギスという別種であることが判明しました。

metalheart様、誠にありがとうございました。

 

遭遇率・・・2? (今までも知らずにエンカウントしていたかも)

インパクト・・・2

美しさ・・・3

俊敏性・・・3 (驚くと葉の裏や茂みに逃げ込んでしまいます)

 

 

 

 

 

こんなふうに集団で固まっていることも……。

さすがにこれだけ多いとちょっと不気味かもしれません。

 

 

 

 

 

右側の脳味噌みたいなのは、見た目どおりノウタケ(脳茸)といいます。

グロテスクな外見ですが、食用キノコであり、しかも美味との噂です。

……これを最初に食べた人はエラい

 

 

 

 

 

地面を1匹で歩き回っていたケラ

こんなにクローズアップで撮れたのは初めてです。

朝だったので動きが鈍っていたのかもしれません。

 

 

 

 

 

顔をクローズアップ。

ショベルカーのような前脚はやはり特徴的です。

新カメラでシャッタースピードが上がったおかげで、

こういう画像もより鮮明に撮れるようになりました。

 

ケラをここまできれいに撮れたのは初めてのことですし、

そういう意味では結構な収穫があったと言えるかもしれませんが

それはそれ、これはこれ。

ミドリシジミが撮れなければアカン……(涙)

 

 

 

 

 

 

秋ヶ瀬公園では結構よく遭遇するナナフシ

手のひらサイズでインパクト抜群です。

 

ちなみに、枝に擬態するのは大の得意ですが枝に掴まるのは少々ヘタらしく、

驚くと木から転落してしまうことがあります。腕の力が足りないのかも?

 

 

 

 

 

 

カマキリの幼虫も大分大きくなってきました。

この時期になると、小さなバッタや蛾などを捕まえるという(右)

肉食昆虫らしい姿も観察できるようになります。

 

 

 

 

 

ほふく前進中?

 

この日、秋ヶ瀬公園では非常に多数のカマキリ(子)が確認できました。

それこそ2m歩けば1匹エンカウントするくらいの勢い。

もっとよく探せばより多数観察できたんじゃないかと思われます。

 

捕食者であるカマキリが多数暮らしているということは

単純に考えるなら、自然環境に恵まれているということ。

実際、カマキリ以外にも多数・多種の昆虫を確認できました。

が、それでも何故かミドリシジミは出てこないという……。

 

 

 

 

 

鳥のウ●コを吸収しつつ

自分の身体でウン●を覆って

ライバルの横取りを防ぐ

 

口吻の長いチョウだからこそできる技です。

 

 

 

 

 

これまでで最も鮮明に撮れたウラギンシジミ♂の写真。

やはり新カメラならではの成果……なのですが

如何せん本命が出てこないもので嬉しさも50%カット(呪)

 

 

 

 

 

黄色くないけれどイオウイロハシリグモ

先々月の初撮影時から妙に多数観察できたのですが

もしかするとミドリシジミが消えたのはコイツのせい?

いや、もちろん断言はできませんが……。

 

 

 

 

 

すごく久しぶりに、青空が見えて日が差し込んできました。

 

こうなると日向ぼっこのために樹上から降りてくるんじゃないかと

ほのかに期待し、実際私以外にも撮影に来ている人はいたのですが

結局その後も1匹たりとも現れず、やむなくギブアップ(汗)。

近くにいたカメラマンさんもまた、今年のミドリシジミの少なさは感じていたらしく

一体何が起こっているのかと首を傾げていらっしゃいました。

 

上でクモのせいじゃないかと書きましたが

多分これだけ見られない最大の理由は、昨今のこの天候じゃないかと。

雨天はもちろん、じめっとしている環境だと彼らの動きは大幅に鈍るらしく

実際、雨が降っていると「撮れない」「見つからない」という方は

Web検索してみると結構見つかりました。

 

ということは、やっぱり梅雨明けまで待つしかないんだろうか……?

(一応、8月くらいまでは観察できるらしいので(県情報))

 

 

 

 

 

ここから、ちょっと地味ですが新顔4連続です。

まずは、翅が長くて胸部に刺のあるトゲヒシバッタ

 

遭遇率・・・3

インパクト・・・2

美しさ・・・2

俊敏性・・・4

 

 

 

 

 

こちらはカシワツツハムシ

非常に小さいですが、お洒落な配色です。

 

遭遇率・・・2

インパクト・・・1

美しさ・・・3

俊敏性・・・3

 

 

 

 

 

便所の壁にはり付いていたスズメガ。

コスズメというそうです。小さいスズメガという意味か?

十分過ぎるくらい大きかった気がしますが。

 

遭遇率・・・2

インパクト・・・4

美しさ・・・2

俊敏性・・・2

 

今年、コツバメという新顔に遭遇しましたが、あちらはシジミチョウの仲間。

「ツバメ」の方が「スズメ」より小さいというのも不思議に感じるかも?

 

 

 

 

 

半透明な身体が目を惹く、カタツムリのような小さな貝。

もちろん私も最初はカタツムリだろうと思っていたのですが

オカモノアラガイという、別の系統の陸貝なのだそうです。

 

遭遇率・・・4

インパクト・・・3

美しさ・・・4 (透明感があります)

俊敏性・・・1 (まあ貝なので)

 

他の新顔3種とは異なり、本種はあちらこちらで見かけました。

貝類らしくじめっとした環境を好むようで、

雨上がりだったこの日は「大量発生」と言っていいレベルでした。

同じ大量発生でも、ケ●シと違ってこれならまあ許せます

 

 

 

 

 

最後に、新顔ではないですがゴマダラチョウです。

幸運にも産卵シーンに立ち会うことができました。

 

 

 

 

 

左はただのウ●コのようなので無視してください(汗)。

右上に見える、縦縞の入ったスイカのような球体がゴマダラチョウの卵です。

直径1mm程度かと思われる、小さな小さな卵。葉の裏側に産み付けられていました。

簡単に壊れてしまいそうな卵だけに、さすがにこれを撮るのは緊張したものです。

無事に羽化してくれることを祈りましょう。

 

でも同時に、次こそミドリシジミに会えることを祈ります(涙)

 

 

 

【7/13 秋ヶ瀬公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・セッカ、ダイサギ、トビ、ヒヨドリ、ホオジロ、モズ

昆虫類・・・アオドウガネ、アジアイトトンボ、イオウイロハシリグモ、イチモンジセセリ、イチモンジチョウ、ウラギンシジミ、オニグモ、カシワツツハムシ、カツオゾウムシ、カナブン、カマキリの幼虫、キタテハ、ケラ、コガネグモ、コシアキトンボ、コスズメ、コバネヒメギス、ゴマダラチョウ、コミスジ、シオカラトンボ、シオヤアブ、セスジツユムシ、ツユムシ、ドウガネブイブイ、トゲヒシバッタ、トドノネオオワタムシ、トホシテントウ、ナナフシ、ナミテントウ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメギス、ヤブキリ

その他・・・アカミミガメ、オカモノアラガイ、トウキョウダルマガエル、ニホンアマガエル、ニホンカナヘビ、ヌマガエル

 

※ミドリシジミ探しに集中するため、ポケGOは封印していました。 無駄でしたが