新エリア拡張!干潟の鳥がもっと間近で見られる場所(東京港野鳥公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

多忙で更新が止まっている間にどんどんランクが下がってて草w

 

だいぶ遅くなりましたが、久々に野鳥公園に行ったらいろいろ変化がありましたので

ご報告します。なお、冬鳥(のはず)のスズガモが数羽残っていました。(右)

 

 

 

 

 

センターの観察窓からも見える汽水池の中島に、キョウジョシギの集団が。

この鳥、谷津干潟では至ってメジャーですが、

何気にこの公園で見たのは初めてだったりします。

(公園Webサイトにある過去の観察日記でもあまり名が挙がっていなかった)

ほか、お馴染みのキアシシギチュウシャクシギの姿も見かけました。

 

 

 

 

 

センターの地下にある干潟(がたがたウォーク)にて。

砂穴から顔だけ出しているのは、干潟でお馴染みのトビハゼです。

でも、実は本ブログではこれが初対面だったりします。

 

遭遇率 … 4(数は多い)

インパクト … 3

美しさ … 2

俊敏性 … 4(すぐに泥に隠れます)

 

ぜひ全身を撮ってみたかったのですが、恥ずかしがりやなのか警戒心が強いのか

数に反して接写するチャンスはほとんどありません。

……まあ、干潟で数時間張り込みしていればチャンスがあるのかもしれませんが……。

 

 

 

 

 

ついでにハマグリまで出てきました。

……アサリじゃないですよね? いや、他の貝かもしれませんが……。

 

遭遇率 … 2

インパクト … 3

美しさ … 2

俊敏性 … 1(だろ?)

 

当たり前の話ですが、見かけても捕っちゃだめです……。

 

 

 

 

 

一通り干潟を観察して帰ろうかと思っていたのですが、

奥に進むと、以前まで閉ざされていた園路が開放されていました。

(特別見学会で一度入ったことがあるっきり)

右側にある看板には「前浜干潟観察デッキ」とあります。

堂々と案内が出ていましたので、早速行ってみるとしましょう。

 

 

 

 

 

 

2種のキイチゴを確認。左は多分カジイチゴ(花がイチリンソウみたいなあれ)だと思います

これも……園内のものですからね。食べちゃまずいでしょう(汗)

ちなみに別の場所で食ったことがありますが、どちらも酸味が強く、稀に渋いものもあります。

熟したクワの実とかに比べると甘くないので、一般受けはしないかもしれません。

 

 

 

 

 

さて、ここが看板にあった前浜干潟のようです。

鳥見窓のついた観察テラスが設けられ、人も来ていますね。

オープンしたのは今年の4月とのことです。

果たしてシギ・チドリはいるのか?

 

 

 

 

 

干潟と岩場が5:5といったところですが、これは驚き。

これまでの野鳥公園ではありえなかったレベルの至近距離

数え切れないほどのシギ・チドリの姿が見られます。

上の写真は氷山の一角。この密度は過去見てきた干潟の中でも最高ランクかも?

 

面積は広くありませんが、その分鳥が移動しにくく観察しやすいのがメリットです。

 

 

 

 

 

 

いたのはチュウシャクシギ(左上)、キョウジョシギ(左下)、

そしてキアシシギ(右)の3種が基本。稀にイソシギも見られます。

この日は特にキョウジョシギが多かったですね。

上記の通り立ち止まってくれることが多かったので、私のカメラでも撮りやすいです。

 

 

 

 

 

江奈湾でも何度となく遭遇したチュウシャクシギ

上の写真で見てもわかるとおり、キョウジョシギよりも遥かに大きいです。

 

 

 

 

 

キョウジョシギをクローズアップ。

キョウジョ(京女)の名の通り、派手な模様です。見間違えることはないでしょう……。

 

 

 

 

 

T字バランス。

いつぞやにユリカモメで似たポーズを見たことがありますね。

 

 

 

 

 

ここは干潟部分の面積が狭いので、

獲物をさがす時にはこうやって岩の隙間などを探ります。

 

 

 

 

 

わんさか。

一部、鳩サブレーみたいな姿勢の個体も見られます。

 

 

 

 

 

鳥のいる風景

 

運河を隔ててすぐ向こう側が工場地帯であることが重要。

 

 

 

 

 

 

干潟とは別になりますが、センターの前にベンチが設置されていました。

よく見ると、野鳥公園らしいマークが(右写真)。

元々センター以外で座るところが乏しかった公園なので、

こういうのが設置されるのは嬉しい配慮ですね。

 

 

 

 

 

帰る前に再度汽水池の中島に目を向けると、見覚えのないカモが。

すわ珍種か!?と期待しましたが、センターの公園スタッフさんに聞いてみたところ、

スズガモと「何か」の雑種であることが判明。 相方が何なのかは不明……

 

遠目だとちょっとわかりにくいですが、黄色い眼はスズガモっぽいものの

目の周りの黒い縁取りのせいで人相(?)が悪く見えてしまいます。

 

 

 

新しくなった東京港野鳥公園。

初夏のピークはもう過ぎてしまいましたが、次は秋が狙い目でしょうか。

新しく鳥を間近に見られるスポットがオープンし、今後も目が離せません。

従来なかった魅力的なスポットですので、シギ・チドリ好きは要チェックです。

 

 

 

 

 

最後に、一応ポケGOも起動してみました。

何かしらの巣に指定されることもあるようですので(この日はブーバーが湧きました)

攻略サイト(GameWithなど)は要チェックです。

また、配信当時に比べるとポケストップとジムが増えたように感じます。

 

 

 

 

【5/12 東京港野鳥公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、イソシギ、オオバン、カイツブリ、カルガモ、カワウ、キアシシギ、キョウジョシギ、コサギ、スズガモ、ダイサギ、チュウシャクシギ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ムクドリ

昆虫類・・・アオメアブ、コアオハナムグリ、ツマグロオオヨコバイ、ヒメギス(幼虫)、モンシロチョウ、ルリタテハ

その他・・・アシハラガニ、トビハゼ、ニホンカナヘビ、ハマグリ(?)、ヤマトオサガニ