来年もやってほしい。多少入園料取ってでも……(里山ガーデン・秋の大花壇) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

今年本ブログでも何度となくしつこく紹介した横浜の都市緑化フェア

その目玉ともいえる存在だった里山ガーデンが、つい昨日まで期間限定開園していました。

(すみません、本当は開園中に紹介したかったんですが……(汗))

 

春のフェア会期中と同様、中山駅からシャトルバスが出ていました。

八王子フェアと違い有料ですが、まあ大した額ではないのでケチらずに(汗)。

 

 

 

 

 

里山ガーデンに到着。また、いくつか催し物のテントが建っていました。

入口付近のガーデンも装い新たに、秋の花風景に模様替え。

赤いコキアのほか、やはりダリアの存在感が目を惹きます。

 

 

 

 

 

イケメン俳優 三上真史氏のウェルカムガーデンも秋仕様にチェンジ。

なつかしのガーデンベアもいました。このキャラ、かなり評判がよいらしく、

フェア終了後も「残してくれ」という意見が役所に殺到しているとかいないとか……。

 

もういっそ、彼(?)を横浜市のシンボルキャラにしてもいいんじゃなかろうか?

(花卉栽培が盛んでみどり税を徴収している横浜にはうってつけの気もしますし)

 

 

 

 

 

これが秋の大花壇

造りは変わっておらず、入っている植物だけがガラリと変わりました。

俯瞰で見た時の壮大さやコントラストは健在。人もかなり集まっていましたね。

 

 

 

 

 

花壇を一望できるテラスは、やはり人気のフォトスポット。

中を散策する前に、まずここから全体を眺めるのが私の中ではデフォとなっています。

 

 

 

 

 

反対に、ガーデン側からテラスを見てみましょう。

奥の山のグリーンと手前の花壇とのコントラストも、これまた魅力的です。

 

箒のような赤いコキア(まだ変色し掛けですが)と、コスモスがよく目立ちますね。

いずれも秋のガーデンにおいては色が美しく、目立つ植物。

これにダリアマリーゴールドが加わり、大花壇を彩っていました。

 

 

 

 

 

 

左写真の赤いキク科の植物は多分ルドベキアかエキナセアのどちらかだと思いますが、

ちょっと判然としませんでしたね。いずれにしても、チョコレートレッドが目を惹くきれいな花です。

右写真はノゲイトウにとまるイチモンジセセリ。この日最も多く見られた昆虫です。

イチモンジセセリは個体数の多い種ですが、出現は主に秋に集中している模様です。

(実際本ブログでも、春から夏にかけては出現率が高くない)

 

 

 

 

 

マリーゴールドで吸蜜するホシホウジャク。やはり常に飛行し続けています。

地面とほぼ水平に開花するので、こういう体制にならざるを得ないようです。

 

 

 

 

 

奥の山を見渡す、個人的ベストアングル。

花壇の高台で腰を下ろし、絵を描いている方も何名か見かけました。

(テラスは歩行客が多く、腰を下ろすとフェンスが邪魔になる)

ここのコスモスは暖色系をメインとして、

写真のようなオレンジと王道のピンク色とが各々まとまって植栽されています。

 

 

 

 

 

 

一方で、秋の展示を行わないエリアも。

谷戸の菜の花畑やショウブ園、グランピングサイトなどは写真のようにほぼ更地でした。

(園路は封鎖されていないので、立入禁止というわけではない)

というより、今回の秋期間でリニューアルオープンされたのは

入口付近のウェルカムガーデンと大花壇のみだったりします。

他は春期間限定のアクティビティという前提でしたので、こればかりは致し方ない話です。

 

とはいえ、春のあの盛り上がりを知る人間としては

ぜひ来年も同様にオープンしてもらいたいと強く願います。

少なくとも、多種混植型花壇であれだけ人を呼べた例は、首都圏では相当稀なのではないかと。

願わくば、期間限定でもいいので各種アクティビティも再開してもらいたいものです。

管理コストがかかるなら、いっそ多少入園料を徴収してもいいかもしれませんし……。

 

来年の里山ガーデンがどうなっていくか? 引き続き見守っていきたいですね。

 

 

 

 

 

 

人があまり立ち入らなくなったからなのかはわかりませんが、

オープンしていない旧菜の花畑周辺で結構な数の昆虫を見かけました。

写真はアカサシガメ(左)とイボバッタ(右)。イボバッタは相当多かったです。

このほかにシオカラトンボを多数見かけました。

 

 

 

 

 

サシガメも肉食昆虫ですが、肉食といえばやはりカマキリ。

この日は1匹だけでしたが、園路を堂々と横切るオオカマキリに遭遇しました。

……いや、少ないとは言えそれなりに人は歩いていたんですけどね……。

踏まれても知らんで(汗)。

 

この時期の公園散策は足元に注意しなくてはならないので困ります。

(まあ、冬場以外はいつもそうかもしれませんが)

 

 

 

 

 

捕まえてみましたが、この持ち方はあまり推奨しません。

手を切りつけられても文句は言えません(現にこちらを威嚇しています)。

何故かこの日は妙におとなしく、この姿勢のままほとんど動きませんでした。

 

12月初旬頃まで、カマキリとは長いお付き合いになることでしょう。

私の個人的な好みもあり、本ブログでは昨年同様頻出することが予想されます(汗)。

 

 

 

【10/7 里山ガーデンで撮影した生きもの】

アオバハゴロモ、アオマツムシ、アカサシガメ、イチモンジセセリ、イボバッタ、エンマコオロギ、オオカマキリ、キンケハラナガツチバチ、クマバチ、クロコノマチョウ、クロヒカゲ、シオカラトンボ、スジブトハシリグモ、セイヨウミツバチ、ツバメシジミ、ツマグロヒョウモン、ホシホウジャク、ヤマトシジミ