本ブログ史上最も危険な記事(瀬上市民の森~横浜自然観察の森~いたち川 ※後編)) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

WARNING!

 

この記事にはGKBRと致効果のある強烈な毒草が登場します。

予めご了承の上、拒否反応を示す方はスルーされることを推奨いたします。

お覚悟を決められた方のみ、以下ドラッグプリーズ……。

 

 

 

 

前編ラストの山道から歩くこと約25分、

横浜自然観察の森にやってきました。

毎年クルマバッタモドキが大量に沸く草原ですが、

まだこの時期は1匹も見られませんでした。

 

 

 

 

 

近くの杭にヒメギスの姿が。かなり大きくなっています。

体色も、幼虫時の黒色はもう見られません。

 

 

 

 

 

移動しまして、ハルジオン(ヒメジョオン?)の咲き乱れる草原へ。

(奥のほうにいたち川が流れています)

ん?中央の草の上にいるのは……。

 

 

 

 

 

これまた、成虫になったヤブキリですね。

幼虫期、彼らはよくハルジオンを含むキク科の花の上で見かけますが

それは花粉を食べるため。

今、こうして花の近くでジッとしているのは、

(多分)花にやってくる他の昆虫を襲うため(ヤブキリは成虫になると肉食傾向が強くなります)。

前足の鋭いトゲは、昆虫を捕獲するための武器です。

 

 

 

 

 

 

おなじみのカワトンボ

また捕まえて正面から撮ってみました。今回はちゃんと脚6本付いていますね(汗)。

 

 

 

 

 

 

この時期はちょうどオカトラノオ(左)が最盛期。

また、ホタルブクロ(右)も所々でまだ見られます。

 

 

 

 

 

ナキイナゴが増え始め、時折鳴き声が聞こえてきました。

ここの自然観察の森ではよく出くわします。

 

 

 

 

 

 

場所を移しまして、敷地内のとある小さな池にて。

毎年ここではハラビロトンボが見られます。左が♂、右が♀です。

普通に見かけるアキアカネなんかと比べると全体的に小さいですが、

腹部がやたらと横に大きいです。

 

身軽なので、右写真のように柔らかな葉の上にも止まることができるハラビロトンボ。

が、同じ植物の違う場所に目を向けてみたところ……。↓

 

 

 

 

 

ゴキブリがいるぅ~!!!

(最低限の優しさとして小さめかつ「引き」の写真を使っています。免疫のある方は写真をクリックしてください)

 

よく台所などに出没するチャバネゴキブリ(外来種)によく似ていますが

本種は元々日本の森林に生息していた種で、その名もモリチャバネゴキブリ

逆に人家で見られることはなく、森林特有の昆虫だそうです。

 

 

遭遇率 … 2
インパクト … 5 (ある意味で)
美しさ … 1 (申し訳ないけど)
俊敏性 … 4

 

 

胸部の黒い紋の形がチャバネゴキブリとは異なるそうですが、

普段チャバネゴキブリを間近で確認したい人はいないと思いますし

図鑑ですらその姿を見たくない人も多いかと思いますので

ここで書いても多分皆さん実感が沸かないでしょう(爆)。

 

が、こうしたアレルギー的な嫌悪感が不幸を招いてしまい、

かつてチャバネゴキブリと混同され害虫扱いされ駆除されていたこともあるそうです。

恐らく、森の減少や植生遷移などにより、近年は大分数が減っていることでしょう。

本来モリチャバネゴキブリは、シデムシなんかと同じで死んだ虫や枯葉などを食べて分解し

土に還すという重要な役割を担う昆虫です。こんな見た目でも大切な森の住人なのです。

 

もし森の中でゴキブリに遭遇した時は、反射的に殺そうとしたりせず

どうかワンクッションおいてみてください。基本、害虫となるゴキブリは街中や屋内にしかいません。

見た目はまんまゴキブリそのものですが、森のゴキブリは一切人に害を及ぼしません。(^ ^)

 

 

 

 

が、野生に生きるものの中には、都会性ではありえないほど

人に甚大な害を及ぼす存在がいることも留意しておかなくてはなりません。

(むしろそっちのケースのほうが多いと思われます)

そして、それはゴキブリによる精神的なショックなど到底及びもしない、

直接身体を侵す驚異的な力を有しています。↓

 

 

 

森の中のとある場所で見つけた……見つけてしまったこの植物。

背丈は1.5mくらいでしょうか? 赤黒い実(薄い赤色のものはまだ完熟していない)をつけた

低木が生えていました。これだけだとわかりにくいので、拡大してみましょうか。↓

 

 

 

 

 

以前に有毒植物に関する図鑑を読んでいたため、

その正体は現場ですぐにわかりました。同時に、戦慄を覚えました。

 

これはドクウツギ。名前にはっきり「毒」とあることからもわかるとおり、

この一見美味しそうに見える実には、トリカブトに比肩し得るほどの猛毒が含まれています。

日本の毒草の中では実質2番手の強い毒を持つ草と思っていいです。

(トリカブト、ドクウツギ、ドクゼリの3種を合わせて日本三大と呼ばれています)

この写真に写っている分だけの実をもし食べたら、

問答無用でにます

 

ある意味これがトリカブト以上に恐ろしいのは、一見すると実が美味しそうに見える点。

かつて里山では子供たちがうっかり手を出し、実際亡事故が何件も起きているそうです。

あまりの危険性から駆除対象とされることもあったとか。

日本の在来植物として今でも野山には生えているそうですから、

この実にだけは決して手を出さないように気をつけてください(本気の戒め)。

 

 

 

 

 

 

ドクウツギとの遭遇があまりにインパクトが大きく、その後暫く気が抜けていましたが

とりあえずいたち川を下り、大船方面に向かいます。

途中、ハンゲショウが群生している場所(右写真)があります。すぐ気づくはずです。

 

 

 

 

 

これはヤマモモ。川岸に植栽されています。

言うまでもないですが、これの実はちゃんとした食用です(汗)。

 

 

 

 

 

いたち川といえばカワセミ。非常によく出没します。

(距離があったのでかなりぶれていますが……)

運悪く観察できない日でも、源流から大船まで辿っていれば

大抵数回は「チー」という鳴き声を耳にします。

 

この個体は少し色褪せているように感じますね。若鳥なのかも?

 

 

 

 

 

川沿いの道を下っている途中、遥か上空に一度だけチョウゲンボウが出現。

ホバリングしていた点と、扇みたいな尾羽の形から容易に識別できました。

 

 

 

 

 

川中の岩の上に、ハグロトンボがとまっていました。

この他にも何頭か見られました。いたち川の夏の象徴です。

もう間もなく梅雨も明けることでしょう。さて、今年の夏は如何ばかりの暑さか……。

 

 

 

【6/24 瀬上市民の森~横浜自然観察の森~いたち川で撮影した生きもの】

鳥類・・・カルガモ、カワセミ、シジュウカラ、チョウゲンボウ、ツバメ、ハクセキレイ、メジロ

昆虫類・・・オオシオカラトンボ、オオヒラタシデムシ、カノコガ、ササグモ、シオカラトンボ、シオヤアブ、ジャノメチョウ、ショウジョウトンボ、ショウリョウバッタ、スジグロシロチョウ、スジブトハシリグモ、タンザワフキバッタ、ツマグロヒョウモン、テングチョウ、ナキイナゴ、ナミテントウ、ニホンカワトンボ、ハグロトンボ、ハラビロトンボ、ヒカゲチョウ、ヒメギス、ベニシジミ、モンシロチョウ、モリチャバネゴキブリ、ヤブキリ、ヤマサナエ、ラミーカミキリ、ルリシジミ、ルリタテハ

その他・・・ニホントカゲ、ミミズ

 

 

【6/24 いたち川で捕獲したポケモン】

アーボ・・・1

イーブイ・・・3

イトマル・・・1

オニスズメ・・・1

キャタピー・・・1

コイキング・・・1

コダック・・・2

コラッタ・・・2

サイホーン・・・1

ズバット・・・1

ニョロモ・・・1

ピジョン・・・1

ヒトデマン・・・1

ヒメグマ・・・2

ポッポ・・・1

ポポッコ・・・1

マグマッグ・・・1

マリル・・・1

ミニリュウ・・・1

ヤドン・・・4

ヤミカラス・・・1

ヤンヤンマ・・・1

ワニノコ・・・1

 

≪総括≫

全くポケストップの存在しない瀬上市民の森はもちろん、

横浜自然観察の森も成果が挙がりにくいため、この日はいたち川のみで起動しました。

起動時間が短かったので捕獲数はあまり多くないですが、コイキングの出現率が高く、

ミニリュウも高確率で出るので(数は少ないですが)カワセミを探しながら狩るのもアリ。

ぶっちゃけ、特定の巣を狙うのでなければ、下手な公園より遥かに効率がいいです。