これ「は」美味しい実(瀬上市民の森~横浜自然観察の森~いたち川 ※前編) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

先日カノコガを撮りまくった日の記録です。

実質3箇所を徒歩で周る形となりましたので、とても1本ではまとめられず、

前後編にわけてお送りいたします。

 

タイトルの意味は、後編になるとよくわかります。

……そちらはややブラックな内容になる可能性がありますので、ご注意ください。

 

 

 

 

 

まずは瀬上市民の森から。ここより瀬上池を経て、

横浜自然観察の森に続く山道に入れます。

ちなみにここにも多数のアジサイが植栽されています。

 

 

 

 

 

瀬上池の畔。ここにはハンゲショウが群生しています。

 

ちなみに池周辺および森全域でよくハンミョウが見られるはずなのですが

なぜかこの日は1頭も見られず。うーん、残念ですね……。

カワトンボとセットで観察するの、毎年楽しみにしているのですが……。

 

 

 

 

 

カワトンボの方は、探すのに苦労しないくらいたくさん出現しました。

胸部はメタリックな光沢を放っていますが、足の付け根や腹部の突端は

粉を吹いたように白くなっています。

 

このトンボは飛ぶスピードが遅くてあまり長距離を移動できず、

トンボ全体の中では比較的よく止まってくれるタイプなので

捕まえるのは簡単です。網など不要、手で捕まえられます。

 

 

 

 

 

捕獲したカワトンボを正面から。

シオカラトンボなどの他のトンボとは明らかに異なる形状ですが、

肉食昆虫であることは変わらないため、強固な顎を持っています。

噛まれると(多分)痛いので迂闊に口元に手を出さないように。

 

脚が1本なくなっていましたが、天敵に襲われたんでしょうかね?

酷な話ですが、自然界においては極めてよくあることです。

 

 

 

 

 

 

よく見かけるスジグロシロチョウ

今更感もありましたが、蜜を吸うのに夢中でなかなか動かなかったため、

なんとなく捕獲してみました。これもまた素手です。

 

……っていうか去年「網を買う」と言っていたのにまだ買っていません。

公園によっては「昆虫採集が禁止されている=網を持っているだけで怪しまれる」こともあるので

実はあまり出番がなかったりするんですよね(汗)。

 

 

 

 

 

 

さて、このトレイルウォーキングルートにはよく木の実がなっています。

写真のようなヒメコウゾ(和紙の原料になるコウゾの仲間)や、モミジイチゴなんかを見かけることも。

(規制的な意味で)食べていいのかどうかわからなかったため、

この日は撮影するだけに留めましたが、熟していると程よく甘みと酸味があり、なかなか美味。

ただ間違えても、市販のラズベリーなんかと比較しちゃいけません(汗)

左は落ちているものを拾っただけです。一応、念のため。

 

これはタイトルにある美味しい実です。

後編との比較用によぉく覚えておきましょう……ククク……。

 

 

 

 

 

夏を象徴する暑苦しいトンボ……もといショウジョウトンボ

これが出てくるといよいよ夏本番も近いなという気がしてきます。

皆さん、熱中症にはくれぐれもご注意くださいませ。m(_ _)m

 

 

 

 

 

足元に突然ニホントカゲが出現。ここではよくあることです。

これがまたよく肥えていて、上から見ると腹部が横に広がっているのがよくわかります。

秋ヶ瀬のカエルみたいですですが、あちらと同じく動きは俊敏。

下手に驚かすとあっという間にデッキの裏側に逃げ込んでしまいます。

 

 

 

 

 

写真のところにいます。わかりますか?

こんな感じで普通に足元を歩き回っているため、うっかり踏んでしまいそうになることも。

足元には気をつけましょう。

 

 

 

 

 

山道に入ると、ご覧のように起伏があったり根っこが飛び出していたり、

別の意味で足元に気をつける必要があります。

特に気をつけたいのが雨上がり。舗装なんてされているわけがないので、

いきなり滑って転びそうになるなんてこともザラにあります。

夏場なら、足元から蒸気が登ってきて体感温度が上がり、熱中症になりかけることも……。

横浜市内の山道とはいえ、それなりに危険も付きまといます。

 

 

 

 

 

ニュータウン(?)を見下ろせるビューポイント。

瀬上からですと道中で確実に通りかかりますので、見落とすことはないでしょう。

ここから約20分くらい歩けば第二目的地の横浜自然観察の森ですが

しばらくは殆ど生きものが登場することもないため、カメラは封印しても大丈夫です。

 

後編は横浜自然観察園内からお送りします。

 

 

≪後編に続く≫