「おじちゃん、何撮ってるの~?」(舞岡公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

黙れ小童(cv西村雅彦)


私ももう34なので、子供にそう呼ばれても不自然なことではないんですけどね。
それでも平静を保つのにほんのちょっとだけ努力を要しました。
いや、子供に罪はないのですが……。



ちなみにその時撮っていたのはオオカマキリの幼虫です。
カメラを向けると決まってこちらを振り返ります。警戒している模様。
大きさはこの時点でせいぜい3センチくらい。
この時点ではまだトンボの方が強く、むしろ積極的に狩られる立場です。

カマキリの場所を教えてあげると、興味津々の様子だった子供たち。
中には「カマキリなら、去年もっと大きいのを見たことあるよ」なんて自慢げに話す子も。
今も昔も、虫は子供たちの大切な”友達”のようですね。

……最近の子って、本当にメディアが言うほどバーチャルな世界に浸かっているんだろうか?





ちょうど田植えの真っ最中でした。
機械は使わず、全て手で植えています。



田んぼの一角でカラスが行水中。
有名な慣用句がありますが、実際は結構長く水に浸かっていることも。


 
左がシオカラトンボ。右がシオヤトンボ。腹部の先端の色で識別できます。
毎年春から発生するシオヤトンボですが、梅雨明けの頃にはあまり見られなくなり、
代わりにシオカラトンボと、真夏の代表種であるオオシオカラトンボが台頭してきます。


 
コマルハナバチ(左)とクマバチ(右)。古民家の庭にて、同じ木を訪れていました。
何の木だったんだろう? ウツギ?





同じ木にイチモンジチョウもやってきました。
この木一本で相当数の昆虫を誘致しているように見えましたね。

お庭などに昆虫を呼びたい時は、彼らに人気の高い花を植えるのが基本です。
(例:アサギマダラ誘致のためにフジバカマ・ヒヨドリバナなど)
ものによってはメジロやヒヨドリなど小鳥の誘致もできるかも?





林道へ。半日陰で涼しい環境です。




初夏になると様々な自然公園で見られるホタルブクロ。身近な山野草です。
完全な日陰に生えていることはあまりなく、基本的に林縁部を好みます。


 
林道の岩肌部分にはユキノシタが多数生えていました。
奇抜な形状の花は一度見たら忘れません。こちらは日陰を好むようですね。

なお、食べられる野草としても人気。特に天ぷらが絶品です。
中学生の頃、地元の植物園の体験学習で食ったことがあります。
その際、ドクダミも一緒に天ぷらにしましたが、あれは臭いがキツくてちと苦手です……。
美味なのはこのユキノシタと、あとノビルでしょうか。球根(?)がかなりイケました。



先日ひょんなことから肉食性であることを知ったジョウカイボン
以前までカミキリムシに類似していると思っていましたが、
肉食と知るとなぜかハンミョウみたいに見えてくるから不思議……。

ちなみに大きさは、ハンミョウよりジョウカイボンの方がやや上です。
でも戦ったらどちらが勝つかは怪しいところ。大きさでは勝るものの、
機動力は明らかにハンミョウの方が上ですからね。




愛の一時

邪魔しないようにそっと立ち去りました。
エサキモンキツノカメムシの交尾。背中のハートマークがいいアクセントになっています。
腹立ってもいじめてはいけません。




【今日のカワセミ君】


いつもの池にて。大分距離があったので写りは残念なことに。
舞岡公園は春夏秋冬を問わず、8割以上の確率でカワセミを見ている気がします。


【5/21 舞岡公園で撮影した生きもの】
鳥類・・・ガビチョウ、カワセミ、キジバト、シジュウカラ、ハクセキレイ、ムクドリ
昆虫類・・・アシナガグモ、アメンボ、イチモンジセセリ、イチモンジチョウ、エサキモンキツノカメムシ、オオカマキリ、クマバチ、クロマルハナバチ、コアオハナムグリ、コガタルリハムシ、コマルハナバチ、シオカラトンボ、シオヤトンボ、ジョウカイボン、スジブトハシリグモ、ツマグロヒョウモン、ナナフシ、ナナホシテントウ、ニジュウヤホシテントウ、ハナグモ、ヒメウラナミジャノメ、モンシロチョウ、ヤマトシリアゲ、ユウマダラエダシャク、ルリシジミ
その他・・・ウシガエル、タイワンリス、タニシ