出社前に、ぶらり途中下車の旅(浮間公園(東京都北区)) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

首都圏生きものめぐり ~K.Nakamuraの生物・景観ブログ~

今日ご紹介するスポットは、東京都の北端。荒川沿いにある浮間公園です。

私のマンションの最寄駅より、埼京線で一駅の「浮間舟渡駅」のすぐ目の前。会社に向かう際に毎日通過していたのですが、駅で降りたのは引っ越し約3年目でこの日が初めてでした。朝が慌ただしく、休日は横浜の実家にいることが多いので、足を運ぶ機会がなかったのです。

 

駅の目の前ということもあって正直なところあまり期待していなかったのですが、いやぁ、なかなかどうして魅力的なところでしたよ。灯台下暗しといいますか、今まで目を向けなかったのが実にもったいなかった。身近な自然の魅力をPRしていく本ブログとしては、先日の高尾山辺りよりむしろこういったスポットを積極的に取り上げていくべきでしょう。

 

 


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形状としては池を中心にぐるりと園道が囲む親水公園で、池の規模はかなりのもの。冬場にカモが飛来するには十分な広さと言えます。この日も何種類か確認できましたよ。

 

 


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カモ類を差し置いて一番多かったのは、このユリカモメ

 

つい先日の山下公園(横浜)ほどではありませんが、入り口近くに多数群れていました。あまりに数が多いため、実は浮間舟渡駅のホームからも姿が見られるくらいです。



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サクラは丁度見頃。平日ですが年配の花見客も見られました。

 

中世ヨーロッパを思わせる風車も良いアクセント。

 


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この日見られたカモをご紹介。

 

一番多かったのはこのキンクロハジロでした。風が冷たかったためか、丸くなっている個体がほとんど。こう気温のUP・DOWNが激しくては、鳥とて具合が悪くなりかねませんね……。

 


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池の中央には浮島(人は渡れません)があり、カモが日向ぼっこ中でした。

左のクリーム色のリーゼント頭がヒドリガモ。右はおなじみのカルガモです。



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オオバンも姿を見せてくれました。

 

ここより北、埼玉県に入ると途端に生息数がガクッと落ちるのですが、一体理由はどこにあるのやら……。

 

 

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こちらはただのバンです。

 

クチバシの色で簡単に見分けられます。



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公園の北端部からは荒川の土手に出ることができます。

 

この日は出社前で時間がなかったため、土手の向こう側まで行くのは断念しましたが。確か電車から見る限りでは、非常に広い河川敷だったはずです。



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大池のみならず、注水植物の茂る小さめの池もあります。

 

 

 

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上記の池に来ていたコサギです。

 

こちらの姿を見ても逃げる様子はありません。やはり人馴れしているのか?


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バードサンクチュアリ傍の池にて。

 

気温が下がっていたためか、カメたちが必死に陸地に避難しています。おしくらまんじゅう状態。ちなみにほとんどアカミミガメでしたが、中央下にいるカメだけ柄が違います。クサガメ?かもしれません。判別がやや難しいので、断言できないのが情けないところ。

 


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池越しに浮間舟渡駅川を撮影。

 

駅前の高層マンションが公園のランドスケープに映えて、なかなかの美景観です。

あとはやっぱり撮る人のセンスでしょう。わはははは(強気)



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この公園、上述の通り駅のホームからも見えます。

もちろん車窓からもご覧の通り。奥にちらと池が覗けています。

 

住宅街の真っ只中ゆえに規模自体はそれほどでなく、一周するだけなら30分もかかりません。しかし大池を中心に、サクラ並木あり、バードサンクチュアリあり、運動場あり、池では釣りも可能と楽しみどころがギュッと凝縮されています。

 

 

今度来る時には、余裕をもって河川敷まで足を運びたいですね。

 

 

 

【3/21 浮間公園で撮影した生きもの(50音順)】

 

 

鳥類・・・アオサギ、オオバン、カルガモ、キンクロハジロ、コサギ、ダイサギ、ハクセキレイ、バン、ヒドリガモ、ムクドリ、ユリカモメ

爬虫類・・・アカミミガメ、クサガメ(要確認)