里山公園で「春」を満喫(茅ヶ崎里山公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

3月下旬なので当然なのかもしれませんが、随分暖かくなりましたね。

皆様も季節の移り変わりを実感されていることでしょう。

2ヶ月ほど前に訪れた茅ヶ崎里山公園に再度出かけ、変化を確かめてまいりました。幸い花粉症は発症していないので、この時期も安心して公園に出かけられます。

 

首都圏生きものめぐり ~K.Nakamuraの生物・景観ブログ~

 

 

菜の花がちょうど満開。

 

ベタな表現ですが、黄色いじゅうたんのようですね。

奥の田園地帯はまだあまり変化ありませんでした。

カエルだのヘビだのが出てくるのはもう少し先になる……かな?

 

 

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満開を通り越してもう葉桜になってしまっているサクラ発見。

 

暖か過ぎたせいか?と思いきや、実は花のピークが2月中旬~3月中旬という非常に早いタイプのサクラでした。種名は玉縄桜(タマナワザクラ)というそうです。

 

 

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こっちは満開。ウメ……だよな?(弱気)

 

実は植物にはあまり詳しくないもので(汗)

青空とのコントラストが見事です。

 

 

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2分咲き程度のサクラの木に、メジロがやってきていました。

 

蜜を吸っていますね。里山でよく見られる光景です。

メジロを探すときは緑の豊富な樹林帯より、花のついた木を狙った方がいいかも?

 

 

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公園の管理事務所前。パンジーなどがたくさん。

ここには載せませんが、公園入口周辺の花壇もたっぷり花が咲いていました。

こうして春の花が咲き始めると、同時に姿を現すのが――昆虫ですね。

まだ数は多くないですが、この日も複数のチョウを撮影できました。

 

 

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記念すべき本ブログ初の「昆虫」はコレ↑

 

この公園で最初に出会いました。日向ぼっこ中のアカタテハです。

 

遭遇率 … 3

 

インパクト … 2

美しさ … 3

俊敏性 … 4

 

この手の「タテハチョウ」は成虫で越冬するものが多いらしく、暖かくなると逸早く出てくるようです。この日見られたチョウもほとんどがこの系統でした。

 

 

 

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こちらはキタテハ。この時期では一番よく見られるタテハチョウでしょう。

 

 

遭遇率 … 4

 

インパクト … 2

美しさ … 4

俊敏性 … 4

 

羽は豹柄模様をベースに、銀色(?)っぽく輝く斑点が良いアクセントになっています。写真が小さくて分かりにくいかもしれませんが。なお、昆虫につきましては基本的に色など美しいものが多いため、「美しさ」についてはやや辛めに採点しています。反面、大きさの面で鳥と比べると大きなハンデがあるため、「インパクト」については採点を緩めにしています。

 

 

実際、こんな柄の鳥がいたら迷わず5点をつけているでしょう(爆)

 

 

 

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枯葉?いえ、もちろん違います。

 

遠目にはわかりにくいかもしれませんが、クローズアップすると触覚や足が確認でき、チョウであることがわかります。でも、これだけだと酷く地味ですよね。この日は風が強かったこともあってなかなか羽を開いてくれなかったのですが、ピントを合わせて待つこと約3分、ようやく羽の表側を見せてくれました!↓

 

 

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光沢を放つブルーのライン。シンプルながら目を見張る美しさ。

 

羽を閉じた時と開いた時のギャップではナンバーワンか?

名前はラインの色にちなみ、ルリタテハといいます。

「アオタテハ」って名前だったら横並びにして信号機にしてみようかと思ったんですが

 

遭遇率 … 3

 

インパクト … 3

美しさ … 4

俊敏性 … 4

 

 

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これはタテハチョウではなく、もっと小さなシジミチョウの一種。

 

羽の内側が光沢のある紫色で、その名もムラサキシジミです。

こんな春の始まりに出会ったのは初めてかも?

 

遭遇率 … 3

 

インパクト … 1

美しさ … 4

俊敏性 … 5


ほか、モンシロチョウモンキチョウの姿もありましたが、一旦今日は割愛。ゴメン。

 

 

ちなみに「鳥」もまだまだ健在です。

 

 

ただ、冬鳥はもう間もなく旅立ちの時期。暫しのお別れになります。

以下、数は減ってきましたがこの日に撮影できた冬鳥をUP。

 

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左上から

 

アオジ、ツグミ

ジョウビタキ(メス)、シメ

 

本ブログ開始以来、何度となく掲載してきた面々ばかり。

 

涼しくなってきたら、またお会いしましょう!

 


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キジは、これからが繁殖期だったかな?

 

ここでは初めて見られました。畑で何やら食事していたようです。
遠目だったのが残念ですが、やっぱりインパクトは抜群。

ただ警戒心が強いのか、こちらと目が合うなり方向転換して山の方に歩いて行ってしまいました。後で戻ってきたらまた同じところにいましたが。


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ノスリも、そろそろ旅立ちでしょうか?

 

本ブログでは一部ゾンザイな扱いもありましたが、会えなくなってしまうのはやはりさみしいですね。また冬になったらここに戻ってきてほしいものです。ちなみに現在までのところ、茅ヶ崎里山公園におけるノスリ遭遇率は100%。やはり遭遇率を3→2に変更すべきか。

 

季節の移り変わりは着実に進行中。

 

次回来た時には、またガラリと違う生きものが出迎えてくれるはずです。

 

 

 

【3/16 茅ヶ崎里山公園で撮影した生きもの(50音順)】

 

 

 

鳥類・・・アオジ、カルガモ、カワラヒワ、キジ、コゲラ、コジュケイ、シジュウカラ、シメ、ジョウビタキ、チョウゲンボウ、ツグミ、ノスリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、メジロ

昆虫等・・・アカタテハ、キタテハ、ムラサキシジミ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ルリタテハ