木曜はベビーシッターと化したワタシでした。
ドクターとのアポがあったクライアントがベビちゃんを一緒に連れて行かなアカンようになってね。
それで、途中で疲れて飽きてゴネるベビちゃんのご機嫌取り。
まだ言葉になる直前のバブバブ語でさえずってる可愛いベビちゃんでね。
オバチャンはニコニコが止まりませんでしたわ。
このクライアントが妊娠宣言してそれはエラい事や、とドタバタになったのが去年。
統合失調症の症状があって、お薬を飲むのずっと拒否していた人。
それで入院も何度も経験してたんですわ。
住んでたアパートも病気のせいで度重なる問題言動が連発で強制退去の状況になってしまってね。
ホームレスにならんよう、それは四苦八苦しましてん。
なんとかグループホームに移ってもらったら、いきなり妊娠発覚。
で、グループホームにも居れなくなり、、、
長いドラマの話をスキップして、、、
結局、彼女がまたまた入院になってしまった時に出産予定日が近かったので、メディカルチームが母子の安全のためにクライアントを病院に留まらせて薬で産気誘引させて、予定よりちょいと早く出産させる判断したんです。
ベビちゃんの父親とは妊娠発覚後に話が出来たのはいいけど、この人はクライアントがそんなメンタルコンディションと格闘していたのは分かってなかった、っていうので でしてん。
全くメンタルヘルスの知識が無い人やったんで、色々と話しましてね。
そんなん面倒見れん、ゴメンや、って言って逃げてクライアントを見捨てると思ったら留まってくれたので、正直驚いたんですわ。
後にクライアントに聞いたけど、
彼は養子にやられて育った人らしい。
あー、そうか、自分の家族を持ちたかったんや、子供に自分と同じ経験を味わせたくなかったんや、と思った。
ちなみにこのクライアントも養子に出されて育った人です。
アメリカで子供が親がホームレスとか心身の問題がある等の不安定な状況で生まれると州の福利厚生のエージェンシーが速攻絡んできます。
この時も然りで、ベビちゃん誕生と共に福利厚生側の担当が査定に乗り出しに来たのは予想済みで。
子供の安全第一で、ベビちゃんがあっという間に母親から引き離される例もありますの。
例えば、ドラッグが絡んでたらアウトです。
それで子供とずっと別れ別れになったクライアントも過去に居てはります。
このクライアントの場合は父親が留まって、ベビちゃんを育てると決めたので母親が入院を繰り返してる人でも、それは回避されたんです。
せやけど、ベビちゃんの行先は最終的に家庭裁判所に委ねられるのが次のチャレンジでしてね。
両親の住居環境、収入、健康状態などを検討して裁判で最終的にベビちゃんを親の元に残すか養子に出すかを決めるんです。
何ヶ月かにわたる裁判の間は福利厚生側のケースマネージャーがベビちゃんと親を家庭訪問などでモニターします。
その間は私もケースマネージャーとやり取りして、出来るだけクライアンをサポートするんですわ。
このクライアントのベビちゃんの場合は父親に家があって安定した仕事に就いたとこだったので、最終的に裁判所は父親に親権を許したんです。
クライアントは親権無し。だけど、父親が3人一緒に暮らす決断したからね。
最近はようやくメンタルトリートメントにも乗り気になり、症状も落ち着いたクライアント。
父親はバリバリ働いてクライアントとベビちゃんを食わせてるし、クライアントは彼の留守中、うまくベビちゃんの面倒を見ているようです。
最近は幸せそうになってやってね。
このまま家族の絆がしっかり太くなって欲しいな、と願っとります。
サポートがしっかりあって、それと目的が出来きて地に足が着いた感じになるとリカバリーは安定する率が高くなるもんです。
オバチャンはまたベビちゃんに会いに(訂正、クライアントに会いに)、お家訪問でWellnessチェックに行って来ますワ。