その昔「クリープを入れないコーヒーなんて」というCMがあった。白毛の羽田盃馬が戦線離脱して、別路線組を中心に混沌としてきた新ダート3冠の2冠目は、まさに「アマンテビアンコがいない東京ダービーなんて」である。
アマンテビアンコのPOとしては、有馬ルールだけに優勝賞金1億円をタダもらいのような気でいたが、故障による回避なのだから恨んでも仕方ない。早く治して、3冠目のジャパンダートクラシックで復活Vを飾り、“幻の3冠馬”として歴史に名を刻んでもらおう。
【東京ダービー】
◎⑩サトノエピック
○⑭ラムジェット
▲④ハビレ
★⑦アンモシエラ
3連単◎⇔○⇒▲
3連単◎○★ボックス
さて、クリープのないコーヒーである。ワタシ自身はブラック党だが、それはさておき、アマンテビアンコがいなくなったことで大きく変わったのは、日本ダービーと両睨みだったサトノエピックが出走可能になったこと。脚質的に末脚勝負のアマンテビアンコなら前に行く組にはマイルドだった流れが、先行タイプのサトノエピックに差し替わったことで、厳しくなること必至で、最後はスタミナに裏付けされた長くいい脚を求められるだろう。
その点で最もV条件に適しているのは、レースを支配する立場にあるサトノエピック。初勝利が2100を逃げて圧勝だったので、ある程度の先行力とスタミナは証明写真済み。決め手の鋭さではユニコーンSで先着されたラムジェットには敵わないが、あの時は1番人気のミッキーファイトをがっつりマークしていて、レース全体のペースが緩んだところをラムジェットに一気に捲られた感じ。1400から徐々に距離を延ばしてきたラムジェットにとっては、展開がハマりすぎたのも確かで、2000㍍の本番に向けては、ラムジェットに交わされた後も執拗に食い下がって2着を確保したサトノエピックの根性が光って見えた。
そんなわけで、今度は強気に動いていくサトノエピックがラムジェットの末脚を封じるとみて◎を打った。相手はもちろんラムジェットで、裏目も十分ある。
3着にはハビレを指名。羽田盃は1~2角で不利があってポジションを下げたため不完全燃焼に終わったが、新馬戦でアマンテビアンコと、ヒヤシンスSではラムジェットと、どちらも大きく離されることなく勝負圏内の走りをしていたことを考えると、このメンバーが相手なら普通に走れば3着に食い込めるはず。馬券は◎○折り返しからハビレへの3連単2点!
と思ったら、大井競馬中継にプレゼンターとして中村アンが出てきた。「中村アンもシエラ」か。2強とのボックスで押さえることにした。