ちょっと先の話 | SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

2005年10月23日。ディープインパクトが菊花賞優勝。ついに無敗の3冠馬のオーナーになった。1993年初夏に始まったPOG人生。翌年にはサンデーサイレンス産駒が登場した戦国時代を12年11勝で生き抜き、SS指数によって発掘した史上最強馬で、今ここに天下統一を果たした。

氷の世界を想定して準備万端で臨んだ帯広出張は、到着してすぐに感じた“もしかして温かいんじゃないの?”の予感が何となく当たってしまったようで、夜になっても底冷えするようなことはなく、完全防備を徐々に解除しながら、東京の冬と大して変わらない格好で深夜のフィニッシュを迎えた。

帯広でやったことといえば、仕事はもちろん、昨年の冬&秋とお店もすべて一緒の「豚丼⇒ばんえい⇒居酒屋」のお決まりコース。おかげで感動も感激も特筆すべきことも何もなかったので写真だけ貼っておくことにする。







そうそう、唯一これまでと変えたのはお土産。いくら三方六が美味しくても、毎回々々同じでは飽きてくる。今回はあんバタサンドと豚丼のタレ。家族団欒に少しだけ十勝平野の空気を持ち込んでみようと思う。

さて、POG。

今週の話は後回しにして、今春のクラシックに向けた話をダラダラと書き綴ってみたい。

木村厩舎がレガレイラの皐月賞直行、その後はダービーを視野という路線を発表した。その裏でチェルヴィニアはトライアルを使わず桜花賞直行となったが、こちらはメディアの扱いが小さかった。レガレイラを牡馬路線、チェルヴィニアを牝馬路線へと配したことで、世間的にはその注目度も含め「レガレイラ>チェルヴィニア」のように思われているが、実際のところ、レガレイラのPOの皆さんはこの選択をどう見ているのだろう。

レガレイラにとって桜花賞は距離不足なので、牝馬Vを果たしたホープフルSと同舞台の皐月賞を目指すのは納得できる。ただ、次のダービーとオークスは同じ舞台なので、より確実に稼ぐならオークスを選べばいいだけの話。だが、あえてダービーも視野としているのは、レース間隔などいろいろ理由は考えられるが、牝馬路線、特にオークスは順調ならチェルヴィニアが絶対的な存在になりうると陣営がみているからではないか。もちろん、これはチェルヴィニア派の希望的観測込みの前向きな解釈ではある。

ただ、もしもの話だが、チェルヴィニアが桜花賞を圧勝して、レガレイラが皐月賞で嫌な負け方をした時、オークスとダービーを入れ替えてみよう!なんて発想が陣営に産まれてこないだろうか。それがホント心配だ。

個人的に、牝馬がダービーを使うことはまったく意味がないと思っている。サトノレイナスの時はもちろん大きな夢を描いたが、それはPOGの賞金稼ぎの話であって、実際に牝馬が勝ってしまったら、同世代の牡馬たちは救いようがなくなる。ウオッカが勝った07年の牡馬クラシックは、もう忘れている人だらけだろうが、皐月賞がヴィクトリーで菊花賞がアサクサキングスだった。最大の種牡馬選定レースを牝馬に奪われる悲劇。つまり、牡馬がその程度の世代だからこその話である。

では、今年の牡馬は弱いのか。ホープフルSでレガレイラの後塵を拝したのは紛れもない事実なので、否定はできない。が、そこに牡馬最強のダノンエアズロックが不在だったわけで、ワタシ目線では空き家のレースを牝馬が勝っただけの話で、世代を論じるにはまだ早い。

そのダノンエアズロックがおそらく弥生賞あたりから始動する。はたして、どこまで進化を遂げているのか。いずれにしても、アイビーSで一度レガレイラを倒している事実は大きく、皐月賞の舞台で再戦となっても、臆することは何もないのが心強い。

もう一頭、朝日杯の暴走で評価急落なシュトラウスも、トライアルから使っていきそう。本番で末脚勝負型のレガレイラに自然とマークがいくのは好都合で、何かの間違いでそれなりに折り合えたら中山2000なら逃げ切りV、もしくはダノンエアズロックとのワンツーまで可能になる。

注目の牡馬クラシック路線は、早くも次週の共同通信杯から熱い戦いになりそうだ。