ドゥラメンテに初産駒が誕生し、それが母スイープトウショウの牝馬だったことから、早くも５冠ベイビーと呼ばれて２年後のＰＯＧを騒がせそうである。「やっぱりドゥラメンテの子は指名しますか？」と後輩に尋ねられたが、答えは「△」。そもそもドゥラメンテを指名した理由がかつてのＰＯ馬アドマイヤグルーヴの遺児だったためで、エアグルーヴから続くワタシのＰＯとしての華麗なる母系が背景にあるのが最大の魅力だった。ただ、種牡馬となったときにクローズアップされるのは父キンカメであり、サンデー～ディープの王道系に比べると爆発力が足りないのは否めないところ。となると、ものすごく瞬発力に秀でたワタシとゆかりのある血統馬との配合など、母系にちょっとした味付けがないと、なかなか食指が動かないと思う。もちろん、ディープ同様、あらゆるデータを駆使して、数年後には確実にアタリだけを獲っていくつもりだが…いずれにしても、いい子がたくさん出てくることを楽しみにしている。
さて、ＰＯＧ。昨日取り上げたウィキッドアイズは、スクミのため短期放牧という情報をいただきました。ありがとうございます。
単なる筋肉痛と違ってスクミだと今後も慎重な調整を強いられそうで、オークスを目指す上ではちょっと厄介な問題を抱えてしまった。症状が軽いことを願いつつ、まずは東京開催での早期復帰を祈りたい。
アクシデントといえば、共同通信杯かフリージア賞を目指しているブレステイキングは、右前の蹄に熱感があるとかで、今週の追い切りを見送ってしまった。となると、時間的に共同通信よりフリージアの可能性が高くなってきた感じか。デビュー前は寝違えたりと、堀厩舎の超良血で在厩調整されている割にはトラブルが多い印象。兄ほど体質は弱くなくても、旬の時期は一緒なのかと心配になってくる。こちらも症状が軽く、来週は元気に動いてくれることを切に願う。
明るい話に移ろう。クイーンＣで復帰するフィニフティは、川田とコンビを組むことが決まった。昨年はサトノアーサーで随分とヤキモキさせてくれた川田だが、個人的にはハープスターとのイメージが強く、ポカも多いが他の日本人騎手よりは頼りになると思っている。今年はここまでサトノグロワールの新馬戦２着の１戦のみと、意外と乗っていなかったが、そのグロワールのデビュー戦のゴール前で派手に不利を受けたアクションをしてくれたインパクトが強かったので、もっと乗っているものと勘違いしていた。
今週はそのサトノグロワールが川田で初勝利を目指し、グレートウォリアーが福永でデビューする。というわけで、騎手と今期のワタシの相性が気になったので、ＰＯ馬の騎乗成績を出してみた。
福永【3011】
デム【2301】
ムア【1102】
モレ【1000】
和田【1000】
川田【0100】
ルメ【0001】
日本人計【4118】
外国人計【4405】
なんと、福永がトップで３勝もしていた。そんな勝ってもらっている印象がなかったが、いい意味で誰が乗っても勝てる馬を確実に勝たしてくれたのだろう。先週なら北村友だったグレートウォリアーにとって、除外されての福永は朗報か。ただし、日本人騎手の勝利は他にダノンマジェスティの和田だけ。２着１回の川田を含めた３人以外はいずれも着外に終わっているので、今後も日本人騎手＝期待薄となりそうだ。
毎年お世話になっている外国人騎手は、13戦４勝で８連対と今年も大きな得点源になっている。堀厩舎が４頭もいるためムーアやモレイラの名前もあるが、主砲はミルコで２勝２着３回。取りこぼしはご愛敬、ここぞの一発はやっぱりこの人しかいない。逆に、昨年はソウルスターリングで頑張ってくれたルメールは、今年はウィキッドアイズの２戦目の惨敗の１戦だけ。今後はミッキーマインドの次戦に起用される予定になっており、巻き返しに期待したい。