昨年の今ごろは、世間は女子サッカーW杯で優勝したなでしこの話題で持ちきりになっていた。奇しくもそれと時を同じくデビューを迎えたクラヴェジーナは、その名前がスペイン語でなでしこを意味することから、「競馬界のなでしこ」としてメディアを賑わした。しかし、勝ち切る強さを身に付けた本家に対し、名前先行の若駒は素質の片鱗を見せながらも④②②②着と詰めの甘いレースを続け、5戦目で⑩着に敗れると屈腱炎を発症し戦線を離脱した。
あれから1年。昨日、W杯王者としてロンドン五輪に登場したなでしこは、初戦のカナダ戦を2対1で快勝した。では、クラヴェジーナは…なんと偶然にも昨日、栗東トレセンに帰ってきたのだ。症状が思ったより軽く、乗り運動を始めてからも順調な調整ぶりが伝えられていたが、まさかこんな因縁めいた日に帰厩を選ぶとは。今後は芝ダート問わず小倉での復帰を目指すという。
本家なでしこも強行軍でリーグ戦をあと2試合戦い、メダルを懸けた決勝トーナメントに進んでいく。ロンドンから最高の結果が届くころには栗東のなでしこにも具体的な復帰予定が出ているだろう。「常夏」の花、なでしこを今年も2度楽しみたい。