SCH~ハッピーエンド×2 | SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

2005年10月23日。ディープインパクトが菊花賞優勝。ついに無敗の3冠馬のオーナーになった。1993年初夏に始まったPOG人生。翌年にはサンデーサイレンス産駒が登場した戦国時代を12年11勝で生き抜き、SS指数によって発掘した史上最強馬で、今ここに天下統一を果たした。

 熱い1日だった。

 まずは母校。めでたく決勝進出が決まった。相手が強豪・日大三だったので、勝つなら辛勝・負けるなら大敗もあると思っていたが、7回まで0-2の展開を8回に同点に追いつくと9回に一挙4点を奪って6-2。得点だけ見れば我が校の快勝だが、内容的には終始劣勢だっただけに、最後は相手投手のスタミナ切れとこちらの1年生パワーの勢いが逆転劇につながった感じだ。決勝戦は土曜。残念ながらオヤジの母校・日大二は逆転サヨナラ負けを喫してしまい、親子対決はならなかったが、それだけに今回はどうしても負けられない思いが強い。もちろん明日も応援に行く。

 試合後、話の主役は一緒に観戦した我が長男に代わった。

 私がそのまま仕事に向かわなければならなかったため、昼食をとったのち、秋葉原から一人で京浜東北線の下りに乗せた。小学2年でまだ一人で電車に乗ったことがなかったが、路線の駅名だけはよく知っているし、最近は度胸もついてきたので蕨までの20分の一人旅は何とかなるだろうと思った。本人も不安げな表情ではあったが「大丈夫」と気合を入れていた。こうして彼の“はじめてのおつかい”が幕を開けた。

 14時55分に秋葉原で乗ったので、15時20分に蕨到着予定。奥さんが改札まで迎えに来ている。あとは長男が蕨でしっかり降りてくれればいいだけだ。

 しかし…。

 15時24分に奥さんから「降りてこない」と連絡が入った。「もう少し待ってみる」

 15時30分。「次のにも乗っていなかった」

 もしかしたら寝過ごして次の南浦和まで行ったのかもしれない。折り返しの上り電車を待ってみる。

 15時36分。「上りにも乗っていなかった」

 ここであることに気付いた。私は携帯のネットで彼が乗る電車を検索していたので、秋葉原14時56分発の南浦和行きに乗ったと思い込んでいたのだが、もしかしたらダイヤがちょっと遅れていて「大宮」行きだったのかもしれない、と。そこで、奥さんに大宮駅に問い合わせてもらうと、“赤いシャツを着た子供が駅員に蕨まで行きたいと尋ねてきた”という情報があった。

 ウチの子だ!

 しかし、駅員が運転席の横に彼を乗せて確実に蕨まで送ろうとすると、「行きかたは分かります」と言い残していなくなってしまったのだという。

 16時01分。奥さんが上り電車から降りてきた長男を発見。“はじめてのおつかい”は40分遅れでようやくハッピーエンドを迎えた。

 長男によると、京浜東北線に乗った後、田端あたりで眠くなって寝てしまったらしい。目が覚めたのは終点の大宮。乗り過ごしたことに慌てるよりも、蕨までしか買ってなかった切符のことを心配して駅員に尋ねたのだという。いくらか涙は流したみたいだが、思ったよりしっかりとハプニングに対応できたようだ。親としてはちょっと無謀かもしれないおつかいだったが、彼にとっては今後の成長の糧になりそうな1時間あまりの冒険だったのではないか。