バレンタインSといえば、思い出すのは大学3、4年時のこと。部活のオフ期間であるこの時期は毎週のように競馬場に通っていたのだが、なかでも9Rにダート6ハロンの中津川特別、10Rに東京障害特別、メーンに芝1800のバレンタインSという多彩な番組が組まれた2月第2週の土曜東京戦は、内馬場の高台に仲間と早くから陣取って、ビール片手に180度パノラマモードで競馬を堪能する有意義な1日だった。
いま、当時の記録を調べると、印象深い事実に突き当たった。1992年。9Rの牝馬限定900万・中津川特別の勝ち馬はコクトビューティー。そう、いわずと知れたオークス馬スマイルトゥモローの母である。10R東京障害特別では10頭立てで4頭が落馬するアクシデントがあった。そして11RバレンタインSは、障害馬ワカタイショウがなぜか10Rでなく“叩き台”としてここに出走してきてドンジリに終わったことで記憶に残っているが、勝ち馬は8歳馬イズミサンシャインが連覇を達成していたことを思い出した。
イズミサンシャインという馬は不思議な馬だった。通算46戦して9勝を挙げ、オープンでも3勝しているが、その3勝はすべて7、8歳になってからのもの。しかも、うち2つがバレンタインSなのだ。地味なベテランと化した菅原泰夫を背に、バレンタインとなると人気がないのに(8、4人気)本命退治に頑張っちゃう色気づいた“おじさんホース”は、馬券がやられてもどこか憎めなかった。個人的には冠が「イズミ」だから他の男馬連中が遠慮したんじゃないかと勝手に想像したものだが…さて、今、どこでどうしていることやら。
というわけで、
【バレンタインS】
◎ワイルドファイアー
★マヤノライジン
★ダンスフォーウィン
★マイネルレーニア
馬券は3連単3連複馬連馬単◎→★。計15点。
老いて盛んな“ファイアーおじさん”9歳ワイルドファイアーから熱く勝負!