あなたの がんばりが、報われますように。 | タダで悩み相談 臨床心理士が語る本当は言っちゃいけないコト

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臨床心理士をしています。患者さんには言えない普段の出来事などを書き綴ってます。

はじまるわね。新しい場所、新しい事、新しい人。
大変よね、不安よね。
あのね、少しだけ思い返してみて、離ればなれになった友達を。
道は違うけど、同じ不安よね。
だからこう思って。
みんな頑張って、わたしも頑張るよって。
きっとね、みんなもあなたを応援してるわ。
さあ、頑張りなさい。

『たのしいムーミン一家』より


明日から4月。
日本では新しい一年の始まりです。

新しいことというのは、ワクワクするような気持ちと、ザワザワ不安な気持ちを運んできます。
春に精神科の外来患者が増えるのは、道理なんですね。

この仕事をしていると「がんばって」と言葉をかけることには慎重になります。
うつ病患者に「がんばれ」は禁句であるというのは、もはや常識です。
ただ、うつ病ではなくとも「がんばれ」は重荷になることがあるから。

それでも、どうしても、「がんばって」と声をかけたくなる時もあって。
そんな時は、相手を励ましたい時、力づけたい時なんです。
外国人みたいに「Good luck!」とか「God bless you」なんて言えればいいのですが、これらを日本語に直訳すると、ちょっと面と向かっては言えないセリフです。

で、「がんばって」と言いたくなる時の真意を、丁寧に言葉にするとどうなるか。
きっと、こうなります。

「あなたの がんばりが、報われますように」

がんばるだろうことなんて知っています。
それ以上にがんばれ、という意味ではなく、あなたはきっとがんばるから、そのがんばりが、報われるといいね。

過去に別れた人たち、離ればなれになった仲間たち。
4月を迎える前に、エールを送ります。
「みんな頑張って、わたしも頑張るよって。
きっとね、みんなもあなたを応援してるわ」