■「たくさん問題を解く」ことの功罪 | スクールメソッド(右脳教育、感情コントロール)で学びを好きに!

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塾や家庭学習でよく聞くアドバイスのひとつに、「とにかくたくさん問題を解こう!」という言葉があります。
もちろん、勉強において問題演習はとても大切です。

しかし、量をこなすことにはメリットもあれば、見落とされがちなデメリットも存在します。

今回は、「たくさん問題を解く」という学習スタイルの良い点と注意点について、少し考えてみたいと思います。

▼メリット:量が質を生むこともある

まず、たくさん問題を解くことには確かな効果があります。

何度も問題に取り組むことで、よく出る解法パターンが自然と身につきます。また、処理スピードも徐々に上がり、限られた試験時間の中で落ち着いて解ける力が養われます。

さらに、数をこなすことで、自分の「できるところ」と「苦手なところ」が明確になっていきます。「これだけやったんだから大丈夫」と感じられることも、大きな自信につながります。

 

▼デメリット:量だけでは伸び悩む

一方で、注意しなければならない点もあります。

まず、「解いて終わり」になってしまうと、本当の意味での理解や定着にはつながりません。間違えた問題をきちんと見直し、「なぜ間違えたのか」「どこでつまずいたのか」を整理する時間がとても大切です。

また、パターン練習に慣れすぎると、「考える力」が育ちにくくなります。少しひねった問題や初めて見るタイプの問いに対応できない、ということも起きてしまいます。

さらに、大量に問題を解くことに集中しすぎて、ノートのまとめや暗記など、他の大切な学習時間が削られてしまうこともあります。「やっている感」だけで時間が過ぎてしまうのは避けたいところです。

■ 大切なのは「量」と「質」のバランス


たくさん問題を解くことは、確かに力になります。でも、それが「ただの作業」になってしまってはもったいないですよね。

大切なのは、「何のために」「どのように」問題を解くかを意識すること。そして、間違えた問題には丁寧に向き合い、解き方を理解すること。これがあってこそ、初めて「量」が「質」につながります。

学びには、立ち止まって考える時間も必要です。「たくさん解く」ことが目的になってしまっていないか、ぜひ一度見直してみてください。

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