看護学校受験マニュアル2024年版⑤ | 看護学校 社会人入試・一般入試 受験情報 スコレー・アスコルーのブログ

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みなさんも、そろそろ「受験どうしようか?」「どの学校を受けようかな?」と考えだしていると思います。看護師を目指すとき、受験についてはどのように考えたり、調べたりするとよいのか、いっしょに考えていきましょう 。

 

 

 

勉強方法について 

おすすめは復習の手段の組み合わせ

 

勉強を始めるにしても、どうやって勉強するのか、様々な方法があります参考書や問題集を買う、学習塾に通う、家庭教師を雇う、 YouTube の動画を見る、ネット専門の学習塾を利用する……。

社会人の場合、独習のような低予算の方法を模索する方が多いようです。受験勉強ではあまりお金を使わず、できるだけ学費の貯金などにあてたいという考えがあるようですね。

基本的にはその発想で良いのですが、一つ勘違いをしていると感じることがあります。それは、お金がかかる予備校や学習塾を利用する場合に、全ての勉強をそこで済ませてしまおうという考え方です。

一つの予備校や学習塾で必要な科目を全てフルパッケージで利用しようとしたら、それは大変な額のお金がかかってしまいます。

でもよく考えてみてほしいのですが、例えば参考書を買うにしても、すべての科目を同じシリーズの参考書で揃えることは、あまりしません。国語はこの出版社の参考書、英語はこの出版社のもの、数学はこちらのもの……というように、いくつもの出版社の商品を組み合わせて使っていると思います。そしてその基準は、多くの人が使っていて評価が高いものであることと、自分に合っていることの2つだと思います。

参考書の選び方だけではなく、勉強方法も同じです。全部の科目を予備校で済ませようとか、全ての科目を YouTube で済ませようとか決めつけない方がよいでしょう。

「この科目はある程度自分一人でもだけでもできるから、基礎の部分の勉強は参考書を買って自分で勉強しよう。」

「この科目は一人で勉強するのは難しそうだから、先生に説明してもらえるYouTube か予備校・学習塾を使おう。」

「この科目はたくさん質問できた方が良いだろうから、先生との距離が近く、たくさん質問できる家庭教師にしよう。」

「多くの人がいる中で問題を解くという雰囲気に慣れたいから、模試は業者のものを会場で受けよう。」

「長期休暇に行われる学校別対策講座だけは、傾向などについての情報も得られるかもしれないし、長期休暇中に予備校に受けに行こう。」

……こういった感じで、様々な方法を組み合わせて勉強することをお勧めします。

このことを踏まえてどの科目がどういった勉強法に向いてるのか、考えていきましょう。

 


(1)国語
漢字、熟語等国語知識……ひたすら数をこなして暗記すること(体で覚えていくこと)が最大の勉強方法ですから、問題集を買ったり、スマホのアプリなどを利用して、隙間時間でどんどん解いていく独習が合います。ノートを買って、そこに書きまくるという、小学生のようなやり方でよいですよ。見開きA3サイズの大きいノートを買って、書きまくるやりかたは、けっこうおすすめ。

国語長文……長文読解はどちらかといえば実技系の科目になります。基本的な問題の解き方については、国語問題の解き方の解説書を購入して、一通り読んでおくことをお勧めします。その後は問題集などを使ってどんどん実践していきましょう。ただ

 

数学や英語は、センスがあれば解説を見れば、どうしてその答えになるのかわかります。ただ、国語は、作問者の読み方・解釈のため、どうしてその答えになるのかがわからないということが、非常にしばしばあります。入試問題で解答が公表されていても、その解答や解説に納得できないことが、いちばん多く起こるのが国語です。

 

そういう時に質問できる環境があるのが理想です。ですから完全な独習というよりも独習と個別指導塾や家庭教師を組み合わせた勉強がよいのかな。独習したものでわからないところを先生に見てもらい、指摘してもらうというやり方がベターでしょう。

 


(2)英語
英語も国語と似ています。暗記系科目と実技系科目が混ざったような科目です。

 

英単語……これは、とにかくある程度は覚えないと先に進めません。

とにかく物量をこなさないとできるようにならないので、自分一人で勉強する独習がおすすめです。


市販の単語帳を購入し、隙間時間を利用して、どんどん覚えていきましょう。通勤電車の中で、スマホの単語帳アプリを使って勉強するというのもよいですね。アプリを使うなら、最低10回は繰り返せるくらいに、猛スピードで進めましょう。間違えたり忘れたりしていても結構です。何回もやっているうちに、ある日いきなりできるようになっています。

 

英文法……英文法もどちらかといえば暗記系の科目です。参考書の説明を読んで理解できる方は、独習で進めて問題ありません参考書の説明を読んでもちんぷんかんぷんの場合は、YouTube やNHKの講座などの動画や映像で、先生の説明を見て勉強しましょうそれでも分からない場合学習塾や予備校に通うことを考えます。

 

その後は、英文法の問題集を使って簡単な問題をたくさん解いていきます。そのとき、最初は、参考書でその問題の文法について説明しているページも読み直しましょう。たとえば、仮定法過去完了の倒置の問題を解いたとします。問題集の解説ページを見れば、仮定法過去完了の倒置だと書いてありますから、使っている英文法の参考書でその部分を読み直して、知識の定着を図ります。参考書を辞書がわりに使うイメージですね。


英語長文……英語の総合力が問われる応用問題となります。

 

基本的には自分で英語長文問題集などを使って取り組むものですが、長文の場合、どうしても自分の今の知識や実力では理解できない箇所が出てきます。できれば、わからない箇所について、その場で質問できる環境があるのが理想です。

 

理想としては、大学生がアルバイトをしている一般的な学習塾より、英語を専門とする先生の所に習いに行きたいところです。

 

もし周囲に英語を使って仕事をしている方など、英語の得意な方がいたら、その人の前で自分がその箇所をどう理解しているかを説明し、相手の反応を見てみましょう。こちらが間違ったことを言ったら、そのひとはその場でこちらの間違いを訂正してくれます。皆さんが大学生で、通っている学校に英文科がある場合、英文科の学生が行っている英語の読書サークルなどに潜り込んでもよいと思います。先と同じようなことが怒ります。みんなの前で説明する輪読を半年も行うと、英語の長文読解の実力は飛躍的に伸びます。
 

 

(3)数学
数学は、専門学校や大学入試程度までなら、解き方のパターンを暗記するだけの、その気になれば誰でもできる暗記系科目です。

 

ただ、数学は得意不得意がはっきり出る科目ですので、数Ⅰの教科書くらいまでなら、数学が不得意でも独習で対応できると思いますが、応用となると、そうもいかない。その意味では、独習向きではあるけれども、完全独習は向かないかもしれない科目です。

 

数学を学ぶ場合、少々難しい箇所については、誰かがお手本として解いてくれるのを見て、それを真似するというやり方が、いちばん効率的です。

 

典型的なのが、図形の問題(数Ⅰなら三角比の応用問題と、統計の問題)です。図形の問題は、この箇所に補助線を引くとか、ここの角度に注目するとか、問題のとっかかりとなるようなところを解説してくれる動画を見たり、授業を受けたりすると、むちゃくちゃ簡単に見えますよね。


問題集の解説を見ながら解く、YouTubeで動画を見る、予備校などの授業を受けたりするのがよいかな。その後の問題練習はひたすら自力で頑張りる必要があります。


(4)小論文
小論文もどちらかといえば実技系の科目なので、授業を受けることより、自分で書いてみることが大切になります。

 

といっても何を書いてもよいというわけではなく、書き方についての最低限の知識が必要ですから、まず、文章の書き方について、参考書などを使って軽く把握しますそしてその後は実際の課題を利用して自分でたくさん書いてみるのです。

 

そして小論文では、相手に自分の考えを正確に伝えるという能力が求められますから、書いた文章を誰かに読んでもらうという段階をはさむようにしてください。その時に専門の先生の添削指導を受けるのもよいですね。家族や友人の方に見てもらうのもよいでしょう。ただし、家族に見せた場合、基本的に返ってくるのは感想ですが、先生に見てもらった場合は、自分の考えを伝えるのに、自分の書いた文章ではどの部分の説明が不足し、どの部分の説明が余計なのかといった指摘をしてくれます。できれば、指摘を受けたほうがよいです。そうした指摘を受けてまた書き直す。書き直したら、また他人に見て、直すべき箇所を指摘してもらう。……この繰り返しで、自分なりの文章の書き方、説明の仕方、説明のパターンというものを作り上げていきます。個人差はありますが、だいたい2、3か月もすれば、自分なりの文章が書けるようになります。そこまで行くことを目標としましょう。


全部予備校に通わなければならないとか、お金がないから全部独学で済ませようと考えるのではなく、様々なサービスのうち、自分に必要なものを必要なだけを選び、組み合わせて利用することを考えるべきです。総合パッケージで何十万円もするところは選ばなくてよいです。学習塾などは、数学だけとか、英語の英文読解だけというふうに、独習では出来なさそうなところを選んで、うまく利用していきましょう。

 

 

看護学校受験についてのノウハウをまとめた、「看護系入試マニュアル」をホームページに掲載しています。ぜひ一度お読みください。

 

看護系入試マニュアル

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