看護学校受験マニュアル2024年版② | 看護学校 社会人入試・一般入試 受験情報 スコレー・アスコルーのブログ

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みなさんも、そろそろ「受験どうしようか?」「どの学校を受けようかな?」と考えだしていると思います。看護師を目指すとき、学校選びではどのように考えたり、調べたりするとよいのか、考えていきましょう。

 

 

 

②学校を選ぶ基準は場所と学費と偏差値と…

看護師になるには様々なルートがあります。

 

大きく分けると、大学を目指すか、専門学校を目指すか、という話になります。では、自分はどういった学校を目指すとよいのでしょうか。またどういった基準で学校を選ぶとよいのでしょうか。いくつかの基準を考えてみましょう。

 


(1)学校の場所
学校の場所が通いやすいというのは、かなり重要な要素になります。学校のある場所が自宅から遠かったり、交通機関的に不便だったりすると、3年間あるいは4年間通い続けることが辛くなります。

 

「3年間インフルエンザ禁止」とか、「文系の大卒社会人は嫌がられるところがあるよ。授業に出席しなくても単位が取れるという悪習を、現役生に教えちゃうから」という冗談が出るくらい、看護医療系の学校は休みづらいところがあります。そして通い続けるなら、学校の場所が物理的に通いやすいところにあることは、学校を探しの条件の一つとなります。

 

学校の場所や、自宅から学校への行き方を調べるついでに、学校の実習先の病院も調べてみたいですね。学校によっては、学校の近場で実習病院を確保できず、非常に遠距離の病院まで通わなくてはならないということが起こり得ます。実習先の病院が隣の県だったなんて話も、都内ですら聞いたことがあります。

 

 

(2)学費
学費については、現在学校ごとの差がかなりあります。「看護学校 学費」と検索すれば、初年度納入金の差を教えてくれるページはいくつもみつかります。

 

今は、新しい学校を中心に学費がかなり高くなっています。新設校だと、一年の学費が100万円を下回ることはまずないと考えてよいでしょう。

 

その一方で、昔からある学校は、学費がそこまで高くなっていないことが多いです。むしろ、一年の学費が100万円を超えることの方が稀です。公立校で学費が安い所になると、月1~3万円程度にまで下がってきます。

 

専門学校だと、年間10~20万程度のところから始まり、新しい学校になると、100万円を超えるのが当たり前という感じです。大学だと、国公立大学は初年度は100万円ちょっと、2年目以降は100万円を下回ります。私立大学の場合は、4年間すべて100万円は超えてくるのがふつうです。

学費だけ見ると、安いところばかりに目が行きますが、学費が高い学校や新しい学校は比較的入りやすいことが多いですし、設備も新しい。うまく活用できれば、下手なところより大いに学ぶことができます。

 

また、学費が高くても奨学金や系列病院からの支援などの補助制度があり、実際の負担がそれほど大きくならない学校もあります。

 

ですから、学費を調べるときは、学費補助の制度も一緒に調べるようにしてください。学費は安いに越したことはないですが、高いからといって即座に敬遠する必要はありません。表に出ている学費だけではなく、生活費や交通費、補助などいろいろひっくるめて、実際の負担がどのくらいになるかという点で判断しましょう


(3)入試の難易度
看護学校の入試難易度はピンキリです。そして一般の学校と同じで、入試の難易度が難しい方が、学校の評価が高くなりやすいというのは、間違いありません。また、入試問題の難易度が著しく低い所は、地元の現役高校生の獲得に力を入れていることは間違いないでしょう。

今あなたが、ある程度以上の偏差値の大学を卒業した社会人ということであれば、後者の学校だと、現役生と微妙に話が合わないなんてことも起こりやすくなります。現役生を見て、「子どもすぎる」と感じることもあるようです。「あいつら、その日暮らしをしている」なんて感想(愚痴)を聞いたこともあります。

自分の価値観と近い人と一処に勉強したければ、普段から勉強を行って少しでも学力を伸ばし、学力が高いと言われている学校を選ぶ方が、無難な選択肢ができるでしょう。

 

なお、学校選びに偏差値は考えなくて結構です。今は、大学全入、私立学校の大半が定員割れという時代です。ほとんどの受験生は併願をしていますし、歩留まり率の悪い学校だと、合格者がほぼ全員、より社会的評価の高い、併願先の学校に行ってしまいます。そんな状況では一部の人気大学を除いて偏差値なんてほぼあてになりません。

 

偏差値ではなく、入試の過去問を見て、何割くらいできるかというう、入試の難易度で判断してください。過去問で6割超の点数を取れるようなら、今ならかなりの確率で合格できます。

 

 

(4)先生の入れ替わり
なかなか外からは見えづらいところですが、学校には安定した運営ができている学校と、内部的に少しごたごたしている学校があります。それは会社と同じです。安定した運営ができているところもあれば、内輪もめばかりしているように見えるところもありますよね。

 

さて、内部のごたごたは外からは分かりにくいですが、学校の場合は学校の先生がどのくらい入れ替わってるかを見ることで、ある程度状況を推測することができます。

先生方も人間です。人と人の相性みたいなものはあります。どの学校にも先生方の派閥がありますし、学生の前で他の先生の悪口を言う先生もいます。

本当はそういうのも良くないのですが、多少の愚痴程度でしたら、こちらは受け流せば良いだけです。でも、先生がころころと入れ替わるような状況だったら、学生の立場からは困ってしまいます。教育の質の担保というのも少し怪しくなりますし、何かあった時に相談できる教員がいない、学生の立場から見て信頼できる教員がいないということになりかねません。

学校説明会で上級生の話を聞くことができたら、学生の立場から見て、相談できる先生、相談を持ちかけやすい先生がどのくらいいるか、聞いてみてください。相談できる先生、人間的に信頼できる先生がいる学校の方が、安心して通えます。よく「この学校には意地悪な先生、パワハラをする先生はいますか?」という質問を受けますが、それよりも、「信頼できる先生は何人いますか?」の方が、重要な質問になりますよ。

看護学校はストレスの多い環境ですから、ストレスコントロールしやすい環境があるかどうかは、結構大きいです。


全ての条件で100点満点という学校はありませんが、看護学校特有の条件も加味して、学校選びをしていきたいですね。

 

 

看護学校受験についてのノウハウをまとめた、「看護系入試マニュアル」をホームページに掲載しています。ぜひ一度お読みください。

 

看護系入試マニュアル

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