看護学校受験マニュアル2024年版① | 看護学校 社会人入試・一般入試 受験情報 スコレー・アスコルーのブログ

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今、学校は春休みですが、そろそろ「受験どうしようか?」「どの学校を受けようかな?」と考えだした方もいると思います。

 

一般の学校を受験する方もいろいろと考えることはありますが、看護師を目指す方もまたいろいろと考えたり、調べたりすることがあります。それらを一つずつ考えていきましょう。

 

 

 

①大学に進むか、専門学校に進むか

看護師になるルートは一つではありません。今皆さんが中学生なら、5年制の高校の衛生看護科に進学する方法、一般の高校に進学してその後さらに看護系大学や看護専門学校に進学する方法があります。

 

ここでは、一般の高校に進学した後の道を考えたいと思います。

 

大きく分けて、(1)大学に進学するか、(2)専門学校に進学するか、という問題です。

 

それぞれのメリットを挙げてみましょう。

 

(1)大学のメリット・デメリット

◎ 4年間で、じっくり学べる。スケジュールが専門学校より緩やか。

◎ 大卒という肩書を得ることができる。

◎ (大学のレベルにもよるが)就職先の病院が専門学校より良くなる可能性がある。(学校名で足切りされることが少なくなる。)

◎ 大学によっては、4年間で保健師や助産師など、看護師以外の資格を取得することができる。
× 専門学校に比べて学費が高い。1年間にかかる費用も高いし、それが4年分になるので、かなりの差がつく。

? 俗に「Fラン私大」とよばれるようなところの入学難易度は、大半の専門学校より低い。文字通り「誰でも受かる」に近い状態。

 

 

(2)専門学校のメリット・デメリット

◎ 3年間で卒業できる。1年でも早く社会に出ることができる。

◎ 大学に比べると学費は安い。公立校なら、勉強ができて、奨学金を取れる学力があれば、自腹を切らずに持ち出しなしで学ぶことのできる学校もある。

◎ 社会人なら「学校」というより、「資格取得のための職業訓練校」と割り切って学びやすい。

× 近年学校数が減少し続けている。

× 大卒の肩書を得られない。高校の友だちが大卒なのに自分だけ専門学校卒で、ちょっと寂しい気持ちになる。

× 学校にもよるが、就職先の病院の、一般の認知度などは、大学よりも落ちる。就活で大学生と競争となったときに、学校名で弾かれるケースがある。
× 大学よりもパワハラ等の問題が起こりやすい。教員の質がよくない学校が一部にある。

 

 

もちろん、大学も専門学校もピンキリで、上に挙げたメリット・デメリットがすべて当てはまるわけではありません。

 

たとえば、大学でピンの方だと、上に書いたこととは異なり、現場で働くよりも研究の方に目がいくでしょう。

また、専門学校でも、大学よりお金がかかるところも、いくつもあります。

 

結局のところ、皆さんが看護師になって何をしたいかという話になるのですが、メリットとデメリットをよく考えて、受験する学校を選ぶことが大切です。

 

例えば、自分の住んでいる地域で、その地域の中核病院の看護師として勤務することを目指すのなら、中堅大学、あるいは専門学校でもピンの方で、地域である程度の評価を受けている学校(公立の学校など)を、まずは目指してみようという考えになります。

 

「一日でも早く看護師になって自立したい!」という考えが強いのなら、住んでいる地域にある専門学校のうち、比較的評判のよいところを狙ってみましょう。

 

「東京都で保健師になりたい!」と思うなら、実質的に大学一択です。都内の専門学校から保健師学校進学のルートは、できなくはありませんが、かなりたいへんです。

 

「東京都で助産師を目指す!」のなら、助産師課程は看護課程の上に乗せる傾向が強まっていますから、基本は大学進学を目指すべきです。大学からなら、大学専攻科、大学院、助産師学校と選べる選択肢が増えます。看護専門学校から助産師学校進学のルートは、事実上助産師学校の身に絞られるので、結構な倍率を競争する必要があります。(それでも保健師よりは楽ですが…。)
 

お金はいくらでもある。看護師になれればよい、と考える方は、地元の私立の学校で、大学病院系列ではないところの受験を考えてみましょう。大学も狙えるなら、滑り止めとして、「Fラン私大」と呼ばれるようなところを受験校に入れることもできますが、この少子化の時代に、大学も淘汰されていく可能性が高いことは心に秘めておきましょう。

 

「お金がかかっても、しっかりと勉強したい!」という方は、お住まいの地域の中堅以上の大学、国公立大や全国的な知名度のある私大を目指しましょう。

 

皆さんが地方在住で、卒業後は上京して都心の大病院で勤めたいと考えるのなら、お住まいの地方の中堅以上の大学を目指すのがよいですね。

 

将来的に海外で看護師として働いてみたいと思う方は、基本的に大学進学になります。それもピンの方の、日赤や聖路加といった海外にも強いところを目指すべきでしょう。

 

「街中のクリニックで、週に数日パートとして働ければそれでよい」という考えなら、専門学校に加えて、(通える範囲に学校があれば)准看護学校を狙ってもよいでしょう。

 

 

大学か専門学校かは、大学受験できる学力があるかどうかは別として、お金と時間を少なく済ませるか、多少それらをかけても学位を得る方を選ぶか、という問題になります。

 

今後しばらくの間、専門学校の減少は続くでしょうし、今皆さんが高校生で親が学費を出してくれる場合は、まずは大学進学を目指してみましょう。今社会人で、自分のお金で学校に進学するという方は、専門学校で3年間で済ませることを目指すのがよいでしょう。

 

自分なりの目標を定めたら、あとは学力の向上を目指すだけです。

 

 

看護学校受験についてのノウハウをまとめた、「看護系入試マニュアル」をホームページに掲載しています。ぜひ一度お読みください。

 

看護系入試マニュアル

https://scholeascholou.web.fc2.com/contents_102110.html

 

 

 

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