東京都立北多摩看護専門学校の社会人入試合格者から体験記をいただきました | 看護学校 社会人入試・一般入試 受験情報 スコレー・アスコルーのブログ

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東京都立北多摩看護専門学校に合格された受験生から、合格体験記をいただきました。本日は、その体験記を紹介したいと思います。かなり長いので、少し短くしました。それでも、勉強での工夫等が詳細に書かれており、皆さんも自分の生活を省みて、取り入れたり、参考にできたりすることが、いくつもあると思います。

 

この体験記の完全版は、近々、ホームページの「合格者の声」にも掲載します。また、今年の社会人入試の合格者からもそこそこの人数、合格体験期をいただいておりますので、併せて、ホームページを更新いたします。

 

合格者の声」には、さまざまな人の合格体験が掲載されています。特に、30代以上の合格者の話を重点的に集めています。看護学校受験をお考えの方、特に社会人の方は、ぜひ、参考にしてください。

 

 

 


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東京都立北多摩看護専門学校 社会人入試合格
女性 
 

○合格した感想○
確実に落ちていると思って合格発表の日を忘れていたくらいで、転職エージェントに登録して仕事を探していたレベルでしたので、合格発表を見た時は本当に驚きました。「なんで受かってるんだ?? 実は何かの間違いでは……」と思いました。人生何があるか分からないなと本気で思いました。

 

 

○勉強で工夫したこと○
◎とにかく、少しでも早い時期から受験に向けて準備を始めること◎
受験のために準備をする時間がたくさんあるほど、他の受験生に比べて確実に有利になると思いますし、試験当日、「自分はこれだけ準備できた」という自信に繋がります。
受験に興味を持ったタイミングから、なるべく早く、そして少しずつ、勉強の準備とお金の準備を行ってください。
特にお金の準備は、3年間の生活を現実的に考えた時に非常に大切です。教育訓練給付が受給対象である学校を選ぶことも前提として大切だと思っています。
私は実際に仕事を辞めて毎月どれくらいのお金があれば最低限生きていけるか、どれくらいの貯金があれば安心か、定期代や実習先までの交通費、教科書だけでなく聴診器等必要な物品の購入金額についてまである程度計算し、今も毎月コツコツとお金を貯めています。

ちなみに私が受験勉強に向けた準備を始めたのは、ちょうど社会人入試の1年前の秋頃です。その年の年内は、市販の参考書やYouTubeを中心に、完全に独学で勉強していました。当時は貯金がまだ十分でなかったことから、翌年度の受験を考えていました。

しかし、翌年度の一般入試までの間までまだ1年以上あり、あまりにも期間が長く気持ちが間延びしてしまうと感じたため、年明けから社会人入試に向けて、小論文の練習を始めました。こんな感じで、小論文については「まぁ時間あるし、とりあえずやってみようかな」くらいの軽い気持ちで始めました。


◎勉強時間の作り方について◎
私は独身で子どももいませんが、正社員で週5フルタイムで働きながら受験に向けて準備をしたので、とてもしんどかったです。受験までずっと仕事を減らすことなく正社員で、フルタイムで働き続けました。お金が大事だからです。時間を作るために早起きをするということが自分にはなかなかできなかったので、「隙間時間にきちんと勉強すること」と「無駄な時間の使い方を見直してそれをやめること」の2つを意識しました。隙間時間というのは例えば通勤の時間やお風呂の時間だけではありません。歯磨きの時間、髪をドライヤーする時間、料理をする時間、洗濯をする時間など探せばたくさんありますよ。

◎時間を作るために、やめることを決める◎
また、何かを始めるために、何かをやめることは大切です。1日の時間は24時間です。8時間働いて8時間しっかり寝ても、残り8時間も自由時間があると考えました。その8時間を有効に使うために、私は自分の中の無駄な時間であると考えた、Twitterとゲームを全てやめました。スマホを頻回に見ることもやめました。スマホにいちいち反応する時間も無駄だと考えたので、LINEを含め全てのアプリの通知をオフにしました。スマホは基本的に家では電源を切っています。電子書籍で漫画をダラダラ読むのも無駄だと思ったので、勉強に使うKindle以外の無料漫画アプリを全て消しました。


○小論文の勉強について○
勉強を始めた年の年内までは市販の参考書で勉強していましたが、都立の小論文は特徴的であり、市販の参考書では小論文の基本的な型と、原稿用紙の基本的な使い方の学習くらいに留め、年明け1月から都立の小論文に向けた準備を始めました。スコレー・アスコルーさんは主に添削サービスを中心に利用しました。最初の内は、時間は全く意識しない状態で練習を始めました。3日くらいかけてヘトヘトになって書いていました

練習を重ねるにつれて、書くために必要な時間は自ずと短くなりますし、内容についても少しずつですが、確実にスムーズに書けるようになっていきます。書けば書くほど、自分自身で文章の型が作れるようになってきます。

 

私は1ヶ月にだいたい過去問1年分を、合格できるくらいのラインまで仕上げられるまで繰り返して添削していただき書き直す、というペースでコンスタントに練習を重ね、6月末くらいで、現在の出題形式の過去問を全て1周し終えることができました。

しかし7月あたりから私は勉強に対して息切れしてしまい、ポジティブな文章を全く書けなくなってしまいました。

そこで、私は1ヶ月近くしっかりと勉強を休みました。

無駄だと思ってやめていたゲームをたくさんしてエネルギーを回復しました。(笑)

しっかりと休んだ後に、8月くらいからもう一度少しずつ小論文を書き始め、何とかスランプを脱することができました。息抜きも大事なんだなと思いました。

その後9月半ば、スコレー・アスコルーさんから来たメールの中で「毎日1題書けばあと20回練習できますよ、頑張りましょう!」という内容があり、ハッとしたのを今でも覚えています。その日から、1日1題~2題を目安に、90分という時間内に書き切る練習というものを2週間くらいひたすらやりこみました

それまで自分が書いてきた小論文を元に、過去問を3~5周くらいして、それら全てを時間内に書く。自身で見直し、より良い文章を作り上げる。こういったトレーニングを繰り返しました。

また、私は添削していただいていた時分は、なるべく毎回違う具体例を書くよう絞り出してずっと練習してきましたが、そこまで多様な具体例を絞り出す必要はありません。ある程度同じ具体例4~5つくらいを色々な課題に当てはめ、使い回して書く練習でOKだと思います。私自身も、小論文の仕上げにと自分の中のお気に入りの具体例を6個くらい簡潔にまとめる作業をして、それを試験本番に気休めに見返せるように持っていきました。

あと小論文は、主張と具体例をいかに一致させて書けるかという作業です。めちゃくちゃ看護師らしい、素晴らしい主張をしようとしなくて大丈夫です。肩肘張らなくてもごく一般的な普通の主張で大丈夫。立派な主張よりも、いかに主張と具体例を一致させて、一貫性のある小論文が書けるか。それが大切です。そして、根拠の中にいかに具体的な、自分だけのオリジナルのエピソードを盛り込めるか。その作業の練習の繰り返しで十分合格できるのが、都立の小論文だと個人的に思っています。


○学科試験に関して○
私は併願校で国語、数学が必要であったことと、都立の一般試験に向けて、国数に加えて英語の勉強をしました。独学です。学生時代にセンター試験を含む大学受験の経験があったので、独学を選びました。

ちなみに参考書は、自分の習熟度に合ったものを探して、3周くらいやる方法が良いです。私は時間があったことと、特に国語や数学は周回するほど問題の答えを覚えてしまうことから、色々と買ったりもしていましたが、結局お金もかかってしまいますし、集中して1冊をマスターする方が最終的に効率も質も良い学習になり、自信に繋がると思います。

ちなみに、科目の勉強について、予備校に行くか迷う人も居ると思います。

・市販の参考書、ネットやYouTubeの解説などを見て、何を言ってるか分かるかどうか

この辺を基準にして、予備校や塾に通うかどうかを決めると良いと思います。


○面接について○
まずは自分自身の人生について深く掘り下げました。なぜあの時、あの大学を選んだのか、なぜこの仕事にしたのか、なぜ転職したのか、なぜ今看護師なのか、他の医療職じゃダメなのか、ありきたりですが色々と考えた上で、自分の人生について振り返りました。

 

それから、スマホやiPadで自分の顔を撮影し、マスクをしていても笑って見える目や表情、マスクをしていてもきちんと伝わる声の出し方を研究しました

 

面接対策のサービスを数回受けて満足して終わるのではなく、毎日毎日自分自身の内面と、そして鏡やiPadに映る自分自身ととにかく向き合い続けました。その方が、面接本番、自分に自信を持てると考えたからです。

 

それでも本番は、すごく緊張します。特に、全く予想しなかった質問が飛んでくると、緊張します。分からないことは、正直に「分からない」と答えることが大事だと思います。私はうやむやなままに答えた質問を深堀りされました。(笑)

色々とたくさん書きましたが、こんな感じでも多分本当にギリギリで、何とか合格を頂けました。

面接は相手との対話です。 長々と自分語りをせず、聞かれたことに短く答える、分からないことは分からないと答える、それでいいと私は思っています。あとは笑顔でいればOKです。また、当然のことであり難しいことですが、なるべく具体的な自分の体験を述べること、これも自分らしさを伝えるために重要だと思います。

とても長く書きましたが、自分の経験が何か1つでも参考になりましたら幸いです。

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