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聖路加国際大学の2026年度入試日程が公表されています。受験を考えている方は、日程等を確認しておきましょう。

 

2026年度入学者選抜日程について
https://university.luke.ac.jp/admission/news/2025/rdjvqc000000387k.html

 

聖路加国際大学 2026年度入学者選抜日程一覧
https://university.luke.ac.jp/admission/news/2025/rdjvqc000000387k-att/rdjvqc000000388y.pdf

 


◆看護学部
① 第3年次学士編入学者選抜
出願期間:2025年8月18日(月)~8月29日(金)
試験日:2025年9月20日(土)
合格発表日:2025年10月2日(木)
筆記科目の「英語」免除を希望し、大学で英語を既に8単位以上履修しているかどうかを出願前に確認したい場合は、成績証明書をご用意のうえ、2025年7月7日(月)~7月11日(金)の間に入試事務課に相談。

 

募集要項:

https://university.luke.ac.jp/admission/entrance/application/ipbbqg00000008d5-att/rdjvqc00000015ai.pdf

 

② 総合型選抜
出願期間:2025年9月1日(月)~9月5日(金)
試験日:2025年9月20日(土)
合格発表日:2025年11月4日(火)

③ 帰国生選抜
出願期間:2025年9月1日(月)~9月5日(金)
試験日:2025年9月20日(土)
合格発表日:2025年11月4日(火)

④ 学校推薦型選抜(指定校制
出願期間:2025年11月1日(土)~11月7日(金)
試験日:2025年11月20日(木)
合格発表日:2025年12月1日(月)

⑤ 学校推薦型選抜(公募制)
出願期間:2025年11月1日(土)~11月7日(金)
試験日:2025年11月20日(木)
合格発表日:2025年12月1日(月)

⑥ 一般選抜
出願期間:2025年12月19日(金)~2026年1月20日(火)
試験日:
 A方式:(1次)2026年2月2日(月) (2次)2026年2月9日(月)
 B方式:2026年2月17日(火)
 C方式:大学入学共通テスト利用型のため、個別学力検査なし
合格発表日:
 A方式:(1次)2026年2月6日(金) (2次)2026年2月13日(金)
 B方式:2026年2月24日(火)
 C方式:2026年2月13日(金)

 

 


◆看護学研究科
① 修士課程入学者選抜(Ⅰ期)
出願期間:2025年8月6日(水)~8月19日(火)
試験日:2025年9月4日(木)
合格発表:2025年9月11日(木)
短期大学や専門学校等を卒業され、学士の学位を有していない方を対象とした入学資格審査の申請期間は2025年5月19日(月)~5月23日(金)

② 博士後期課程入学者選抜(Ⅰ期)
出願期間:2025年8月6日(水)~8月19日(火)
試験日:2025年9月4日(木)
合格発表:2025年9月11日(木)

③ 修士課程入学者選抜(Ⅱ期)
出願期間:2026年2月4日(水)~2月12日(木)
試験日:2026年2月26日(木)
合格発表:2026年3月5日(木)
短期大学や専門学校等を卒業され、学士の学位を有していない方を対象とした入学資格審査の申請期間は2025年11月17日(月)~11月21日(金)

④ 博士後期課程入学者選抜(Ⅱ期)
出願期間:2026年2月4日(水)~2月12日(木)
試験日:2026年2月26日(木)
合格発表:2026年3月5日(木)

 

 

聖路加国際大学 看護学部 第3年次学士編入学試験 小論文の考え方・書き方(2025年度入試対応版)

 

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神奈川県立平塚看護大学校
2025(令和7)年度 入学試験実施結果・過去問題

 

 


令和7年度入学者選抜試験実施結果
受験倍率
指定校推薦 1.00倍
総合型選抜 1.82倍
一般 1.70倍

過去問題
総合型選抜入学試験(旧AO入試)
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/11104/sougougata.pdf

一般入学試験

国語

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/11104/kokugo.pdf

 

数学

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/11104/suugaku.pdf

 

 

総合型入試について
総合型入試のテーマは「モラルエンハンスメント」。高校生の方にはあまり聞きなれない言葉だと思いますが、遺伝子医療やスマートドラッグなどが現実になる中で、能力や性格を薬によって変えることを認められるか、倫理学の問題となるようになりました。道徳観を変えるモラルエンハンスメントもその一つです。平塚看護大学校の総合型入試の受験を考えている方で、入試対策として少し詳しく勉強したい方には、佐藤岳詩『心とからだの倫理学 エンハンスメントから考える』(ちくまプリマー新書)を読むことをおすすめします。過去のAO入試でも、この本で取り上げられていることがテーマとして出題されていますから、過去問が入手できる場合は、一度に勉強できて便利です。


 

2025(令和7)年度 神奈川県立看護専門学校 オープンキャンパス情報

神奈川県立よこはま看護専門学校
オープンキャンパス・やまゆり祭日程 
第1回 5月24日(土) 9時30分~11時30分
第2回 6月14日(土) AM開催
第3回 7月12日(土) AM開催
第4回 8月21日(木) AM開催
学校祭「やまゆり祭」 11月15日(土)
第5回 3月中旬を予定


神奈川県立平塚看護大学校
令和7年度オープンキャンパス・入試説明会日程
第1回 2025年6月21日(土) 入試説明会
第2回 2025年8月6日(水) オープンキャンパス
第3回 2025年8月21日(木) オープンキャンパス
第4回 2025年9月5日(金) 入試説明会
第5回 2026年3月7日(土) 入試説明会


神奈川県立衛生看護専門学校
オープンキャンパス(予約制)
看護学科   
 
① 2025年4月19(土) 午前/午後
② 2025年6月7日(土) 午前/午後
③ 2025年8月5日(火) 午前/午後
④ 2025年8月6日(水) 午前/午後
⑤ 2025年9月6日(土) 午前/午後

助産師学科     
① 2025年6月7日(土) 午前/午後
② 2025年8月5日(火) 午前/午後
③ 2025年8月6日(水) 午前/午後

https://www.eiseikansen.com/global-image/units/upfiles/52177-1-20250310113606_b67ce5016a2e9e.pdf

スコレー・アスコルーでは、通信添削(赤ペン添削)による【小論文添削指導サービス】を実施しています。

 


【小論文添削指導サービス】は以下のような方にお勧めです。
 ・初めて小論文を書く
 ・文章を書くことに苦手意識のある方
 ・受験校に合わせて、課題の内容や書く回数を変えたい方
 ・東京都立看護専門学校社会人入試対策、聖路加国際大学・慶応義塾大学編入学試験対策、国公立大学入試対策、など、受験校に合わせた専門的な小論文対策を行いたい

(昨年度は、聖路加国際大学、慶応技術大学、東京都立看護専門学校各校などに合格しています。)
 ・模範答案のコピーでない、自分の考えや意見を掘り下げる方向で添削を受けたい

 

 


 

【小論文添削指導サービス】の概要
・メール、LINE等でやり取りする通信添削サービスです。(郵送での対応も可)
・コースは「1題コース」「3題コース」「5題コース」から選べます
・課題は「過去問演習」「基本課題練習」「自由課題練習」から選べます
(※3題コースで1題を「過去問演習」、残り2題を「基本課題練習」のように、自由に組み合わせることができます)
・提出〆切は年度内 (※翌年3月末まで)
・添削済み答案の返却は、短当日、通常2日以内
(※メール、LINEでの提出の場合)
・オプションで、答案の返却後、zoomやLINEなどのビデオ通話アプリを用いた直接個別指導が可能です。対話をしながら、どのように手直しをしていくとよいかを学ぶことができます。(別途料金が必要です。)
・相談や質問はいつでも可能です



◎【小論文添削指導サービス】のコースについて
課題① 過去問演習(字数は課題に従う)
受験校の過去問を、希望の回数、練習します。(答案と一緒に問題もご提出ください。)

 


課題② 基本課題練習
以下の基本練習課題から課題を選んで、練習します。

 a 目指す看護師像(400字~800字)
 b 医療を自分の仕事とすること(800字)
 c 現代の医療において看護師に必要な資質(800字)
 d コミュニケーションについて(800字)
 e 人口問題① 少子化・人口減少(800字)
 f 人口問題② 超高齢社会(800字)
 g 介護(800字)
 h 貧困・格差問題(800字)
 i 女性の自立・女性の活躍(800字)
 j チーム医療(800字)
 k インフォームド・コンセント(800字)
 l 将来の医療・AIなどのテクノロジーの医療への応用(800字)
 m 災害と医療(800字)
 n 環境問題・温暖化対策・環境汚染問題(800字)
 o 健康(800字)
 p 豊かさ・幸福(抽象的課題)(800字)
 q その他・医療時事問題(800字)


課題③ 自由課題練習(字数は課題に従う)
サービス利用者の皆さんがテーマを自由に決める課題です。
テーマについては相談して決めることや、類似問題の作成・提案も可能です。


◎添削コースと料金
■1題コース……3,000円
課題①~③から1題選び、答案を1回提出するコースです。

■3題コース……8,500円
課題①~③から3題選び、答案を3回提出するコースです。

■5題コース……14,000円
課題①~③から5題選び、答案を5回提出するコースです。

※各コースで、選ぶ課題やその組み合わせは基本的に自由です。選び方でお悩みの場合は、お気軽にご相談・お問い合わせください。

 

オプション

■オプション個別指導(40分)……1,000円

※添削後、直接zoomやLINEビデオ通話など、ビデオ通話アプリを用いて、答案について直接、個別指導を行うオプションです。(希望者のみ。希望者は、お申し込み時に、実施希望日時を「ご注文(続き)」の欄にご記入ください。)

 


◎答案の提出と返却について
答案の準備ができましたら、当会まで答案をご提出ください。
添削ができましたら、お申込みいただいたお客様のメールアドレスやご住所等に、答案を返却いたします。
添削を提出してから返却までにかかる日数は、1~2日程度です。 ※メールでの提出の場合


◎お申し込み方法について
お申し込みは、下の「お申込フォーム」に必要な項目を入力の上、「送信」ボタンを押してお申し込みください。 

 

「ご注文・お申し込み」の項目は

「小論文添削サービス 1題コース」

「同3題コース」

「同5題コース」

をチェックし、「ご注文(続き)」の項目に、課題番号や課題名をご記入ください。

オプションの個別指導をご希望の方は、個別指導の実施希望日時をご記入ください。


お申し込みいただいた方には、折り返し、

 

 ・お申込み番号(ID)
 ・添削料の合計や答案の送付先
 ・振込先口座

 ・(オプション個別指導をご希望の方のみ)個別指導実施日時

 

などを記した「返信メール」をお送りいたします。

「返信メール」に従って、添削料を振り込み、答案を提出して下さい。

提出時には、お申し込み番号(ID)もお書きください。
※お申し込み後のキャンセル・返金はできません。
 

 
 
 

 



オープンキャンパス情報
https://toritsu-kangaku.metro.tokyo.lg.jp/opencampus/

 

 

広尾看護専門学校
一日体験入学
2025年5月11日(日)  10時~12時/14時~16時

学校説明会
2025年7月6日(日)  10時~12時
2025年7月27日(日)  10時~12時
2025年8月24日(日)  10時~12時
2025年11月16日(日)  10時~12時

学校祭
2025年10月25日(土) 公開講座開催予定

ミニ説明会
2025年5月29日(木)  18時~19時
2025年6月19日(木)   18時~19時
2025年7月17日(木)   18時~19時
2025年9月4日(木)   18時~19時
2025年10月9日(木)   18時~19時
2025年10月25日(土)   18時~19時
2025年11月6日(木)   18時~19時
2025年12月4日(木)   18時~19時


板橋看護専門学校
一日体験入学
2025年5月24日(土)  14時

内容
 演習体験
  1)衛生的手洗い(基礎実習室)
  2)シミュレーターを用いての聴診器体験(模擬病棟)
  看護学生、教員との懇親会
  参加者の服装と準備 : 1動きやすい服装 2上履き(屋内用であれば運動靴でも可) 靴入れの袋
  マスク着用
  飲み物が必要な場合、自動販売機あり

学校説明会
2025年7月27日(日) 10時/14時
2025年8月22日(金) 14時
2025年11月15日(土) 14時

内容
学校概要・教育課程、入学試験・学費・諸経費について
学校生活のDVD視聴、施設見学、在校生に聞く受験対策、個別相談など。

学校祭
2025年10月25日(土) 10時/14時(公開講座開催予定)

ミニ説明会
2025年9月3日(水) 15時
2025年12月3日(水) 15時


荏原看護専門学校
一日体験入学
2025年5月18日(日) 10時~12時

学校説明会
2025年6月21日(土)  10時~12時
2025年7月13日(日) 10時~12時
2025年8月1日(金)  14時~16時
2025年8月23日(土) 10時~12時
2025年10月25日(土) 10時~12時

学校祭
2025年10月25日(土) 公開講座開催予定

ミニ説明会
2025年7月10日(木) 15時30分~16時30分
2025年9月11日(木) 15時30分~16時30分
2025年10月9日(木) 15時30分~16時30分
2025年11月13日(木) 15時30分~16時30分
2025年12月11日(木) 15時30分~16時30分

夜間説明会
2025年6月27日(金) 18時30分~20時


府中看護専門学校
一日体験入学
令和7年5月25日(日) 10時~12時/14時~16時
令和7年6月15日(日) 10時~12時/14時~16時

学校説明会
2025年7月30日(水)  10時~12時/14時~16時
2025年8月3日(日)  10時~12時/14時~16時
2025年11月1日(土)     学校祭と同日
※開催時間については、後日掲載

ミニ説明会
2025年7月11日(金) ※開催時間については、後日掲載
2025年8月22日(金)
2025年8月28日(木)
2025年9月4日(木)
2025年11月14日(金)
2025年11月27日(木)
2025年12月11日(木)
2025年12月25日(木)


青梅看護専門学校
一日体験入学
2025年5月18日(日) 10時~12時/14時~16時

学校説明会
2025年6月22日(日)     13時30分~16時
2025年7月31日(木)     13時30分~16時
2025年8月23日(土)     10時~12時/14時~16時
2025年11月1日(土)     13時15分~14時15分(学校祭同日)
令和8年3月20日(祝・金)  13時30分~16時

学校祭
2025年11月1日(土) 公開講座開催予定

ミニ説明会
2025年9月18日(木) 15時~16時
2025年11月4日(火) 15時~16時
2025年11月21日(金) 15時~16時
2025年12月12日(金) 15時~16時


北多摩看護専門学校
一日体験入学
2025年5月24日(土) 9時30分~12時

学校説明会
2025年6月29日(日) 10時~12時
2025年8月3日(日)  10時~12時
2025年8月23日(土)  10時~12時
2025年10月25日(土)     13時30~15時(学校祭と同日開催)
2025年11月22日(土) 10時~12時

学校祭
2025年10月25日(土) 公開講座開催予定

ミニ説明会
2025年9月17日(水) 15時15分~16時15分
2025年12月10日(水) 15時15分~16時15分


南多摩看護専門学校
一日体験入学
2025年5月10日(土)     10時~12時
実施内容
 1)ミニ講義「無菌操作と点滴の取り扱い」
 2)演習内容
 ・感染予防について知ろう(衛生的手洗い)
 ・無菌操作について知ろう(鍋子の持ち方、ガーゼの渡し方)
 ・点滴について知ろう(目的、しくみ、滴下計算、滴下の調整)

申し込み方法
以下のURLより申し込み
https://logoform.jp/form/tmgform/535927

学校説明会
※申込方法については、後日掲載
実施日     時間等
2025年6月22日(日) 10時~12時
2025年8月1日(金) 10時~12時
2025年8月1日(金) 14時~16時
2025年8月23日(土) 10時~12時
2025年11月15日(土) 10時~12時

実施内容
 学校概要・教育課程、入学試験・学費・奨学金・寮の説明
 講義・校内実習。学内実習等 動画視聴、校内見学、在校生との懇談会

学校祭
2025年11月15日(土) 公開講座開催予定

ミニ説明会
準備中
 

テーマ:

みなさんも、そろそろ「受験どうしようか?」「どの学校を受けようかな?」と考えだしていると思います。看護師を目指すとき、学校選びではどのように考えたり、調べたりするとよいのか、考えていきましょう。

 

 

 

学科別勉強法

 

勉強を始めるにしても、勉強する方法には様々なものがあります参考書や問題集を買う、学習塾に通う、家庭教師を雇う、 YouTube の動画を見る、ネット専門の学習塾を利用する……。

社会人の場合、独習のような低予算の方法を模索する方が多いようです。受験勉強ではあまりお金を使わず、できるだけ学費の貯金などにあてたいという考えがあるようですね。

基本的にはその発想で良いのですが、一つ勘違いをしていると感じることがあります。それは、お金がかかる予備校や学習塾を利用する場合に、全ての勉強をそこで済ませてしまおうという考え方です。

一つの予備校や学習塾で必要な科目を全てフルパッケージで利用しようとしたら、それは大変な額のお金がかかってしまいます。

でもよく考えてみてほしいのですが、例えば参考書を買うにしても、すべての科目を同じシリーズの参考書で揃えることは、あまりしません。国語はこの出版社の参考書、英語はこの出版社のもの、数学はこちらのもの……というように、いくつもの出版社の商品を組み合わせて使っていると思います。そしてその基準は、多くの人が使っていて評価が高いものであることと、自分に合っていることの2つだと思います。

実はこの話は、参考書選びだけではなく、勉強方法全般に当てはまります。全部の科目を予備校で済ませようとか、全ての科目を YouTube で済ませようというふうに考える必要はないのです。

「この科目はある程度自分一人でもだけでもできるから、基礎の部分の勉強は参考書を買って自分で勉強しよう。」

「この科目は一人で勉強するのは難しそうだから、先生に説明してもらえるYouTube か予備校・学習塾を使おう。」

「この科目はたくさん質問できた方が良いだろうから、先生との距離が近く、たくさん質問できる家庭教師にしよう。」

「多くの人がいる中で問題を解くという雰囲気に慣れたいから、模試は業者のものを会場で受けよう。」

「長期休暇に行われる学校別対策講座だけは、傾向などについての情報も得られるかもしれないし、長期休暇中に予備校に受けに行こう。」

……こういった感じで、様々な方法を組み合わせて勉強するのが、オススメの勉強法です。

このことを踏まえてどの科目がどういった勉強法に向いてるのか、考えていきましょう。

 


(1)国語
漢字、熟語等国語知識……ひたすら数をこなして暗記すること(体で覚えていくこと)が最大の勉強方法ですから、問題集を買ったり、スマホのアプリなどを利用して、隙間時間でどんどん解いていく独習が合います。ノートを買って、そこに書きまくるという、小学生のようなやり方でよいですよ。見開きA3サイズの大きいノートを買って、書きまくるやりかたは、地味だけれどもけっこうおすすめ。本番での点数は下がってしまいますが、漢字を「書く」ことをあきらめる場合には、漢検のアプリなどを使ってもよいと思います。

国語長文……長文読解は、文章を分析しながら読んでいく練習が求められます。頭を使いながら読むことになるので、文章の読み方を身につけるまでは、一つの問題を解いたり、一つの文章を読むだけでも、けっこう疲れます。

 

数学や英語は、かなり複雑な問題でも、センスのある方なら解説を見ればどうしてその答えになるのかわかります。ただ、国語は、作問者の読み方・解釈のため、どうしてその答えになるのかがわからないということが、しばしば起こります。入試問題で解答が公表されていても、その解答や解説に納得できないことが、いちばん多く起こるのが国語です。

 

「文章の読み方」「読解力」というスキルを身につける必要があるのです。

 

まずは、その理屈を知っておきたい。そこで最初は、基本的な問題の解き方について国語長文読解問題の「解き方の解説書」を購入して、軽く読んでおくことをしたいですね。「文章の読み方」「問題の解き方」にはこういう理屈があるということを知っておきたいのです。

 

その後は問題集などを使ってどんどん実践していきましょう。ただ、上述のように、納得できないことはけっこうあります。そういう時に質問できる環境があるのが理想です。ですから完全な独習というよりも独習と個別指導塾や家庭教師を組み合わせた勉強がよいのかな。独習したものでわからないところを先生に質問し、教えてもらうというやり方がベターでしょう。

 


(2)英語
英語も国語と似ています。暗記系科目と実技系科目が混ざったような科目です。

 

英単語……これは、とにかくある程度は覚えないと先に進めません。

とにかく物量をこなさないとできるようにならないので、自分一人で勉強する独習がおすすめです。


市販の単語帳を購入し、隙間時間を利用して、どんどん覚えていきましょう。通勤電車の中で、スマホの単語帳アプリを使って勉強するというのもよいですね。アプリを使うなら、最低10回は繰り返せるくらいに、猛スピードで進めましょう。間違えたり忘れたりしていても結構です。何回もやっているうちに、ある日いきなりできるようになっています。

 

英文法……英文法もどちらかといえば暗記系の科目です。参考書の説明を読んで理解できる方は、独習で進めて問題ありません参考書の説明を読んでもちんぷんかんぷんの場合は、YouTube やNHKの講座などの動画や映像で、先生の説明を見て勉強しましょうそれでも分からない場合学習塾や予備校に通うことを考えます。

 

その後は、英文法の問題集を使って簡単な問題をたくさん解いていきます。そのとき、最初は、参考書でその問題の文法について説明しているページも読み直しましょう。たとえば、仮定法過去完了の倒置の問題を解いたとします。問題集の解説を見れば、「この問題は仮定法過去完了の倒置」と書いてありますから、使っている英文法の参考書で「仮定法過去完了の倒置」の部分を読み直して、知識の定着を図ります。参考書を辞書がわりに使うイメージですね。


英語長文……英語の総合力が問われる応用問題となります。

 

基本的には自分で英語長文問題集などを使って取り組むものですが、長文の場合、どうしても自分の今の知識や実力では理解できない箇所が出てきます。できれば、わからない箇所について、その場で質問できる環境があるのが理想です。

 

理想としては、大学生がアルバイトをしている一般的な学習塾より、英語を専門とする先生の所に習いに行きたいところです。

 

もう一つおすすめの勉強方法は、輪読です。つまり、自分がどこまで理解できているか、英語をわかっている人に説明して判断してもらう、という勉強方法です

 

もし周囲に英語を使って仕事をしている方など、英語の得意な方がいたら、その人の前で自分が英文をどう理解しているかを説明し、相手の反応を見てみましょう。こちらが間違ったことを言ったら、そのひとはその場でこちらの間違いを訂正してくれます。

 

皆さんが大学生で、通っている学校に英文科がある場合、英文科の学生が行っている英語の読書サークルなどに潜り込んでもよいと思います。先と同じようなことが起こります。みんなの前で説明する輪読を半年も行うと、英語の長文読解の実力は飛躍的に伸びます。
 

 

(3)数学

数学は強烈な苦手意識を持つ方が多い科目です。

 

それでも、専門学校入試や大学入試程度までなら、解き方のパターンをいくつか暗記するだけの、その気になれば誰でもできる暗記系科目です。少し対策すれば、いちばん点数が伸びる科目です。

 

数学Ⅰ……参考書の単元ごとに解き方のパターンがありますので、それを読んで覚えて、練習する、という繰り返しが基本になります。参考書の例題を、解説と一緒に解いてみるのがいいかな。ノートに解説の手順を書き写していくのですが、このとき、ただ書き写すのではなく、自分でちゃんと計算するのがポイント。参考書や問題集の解説は、けっこう計算をはしょっています。(ページ数の都合とか、計算ではなく解き方の説明を主に行いたいなどの理由があるんです……。)問題集の解説が飛ばしている途中の計算も、しっかりと行います。ちょっと大変ですが、この作業を飛ばすと、わからなくなってしまいやすい。ですから、ノートは大きめのものを使うのが良いです。大きめのノートに、途中の計算の過程を間違えないように書いていく。見開きでA3のノートを使うと、いろいろと書き込めて便利です。

 

高校卒業までに一度はやった箇所でもあるので、使う参考書を易しいものにすれば、数学に苦手意識のある方でも、ある程度は上の方法で独習できるでしょう。(優しい参考書を使うのがポイントです。いきなり「チャート式」の青を買ったり、大学入試問題集などを買ったりしないでくださいね。)

 

それでも、数学が苦手な場合、どうしてもわからないところが出てくると思います。そこでわからないと嫌になってしまいます。

 

そういうところは、誰かがお手本として解いてくれるのを見て、それを真似するというやり方が、いちばん効率的です。学習塾や予備校で、数学が得意な先生に習うメリットは、ここにあります。今は、Youtubeでも予備校の先生が動画を投稿していたりしますから、そういうものを見るのもよいかもしれません。

 

お手本を見たほうが早い典型が、図形の問題(数Ⅰなら三角比の応用問題と、統計の問題)です。図形の問題は、この箇所に補助線を引くとか、ここの角度に注目するとか、問題のとっかかりとなるようなところを解説してくれる動画を見たり、授業を受けたりすると、むちゃくちゃ簡単に見えますよね。


問題集の解説を見ながら解く、YouTubeで動画を見る、予備校などの授業を受けたりするのがよいかな。その後の問題練習はひたすら自力で頑張りる必要があります。

 

数学A…数Ⅰとくらべると、計算の式は単純そうに見えるのに、よくわからないという声をよく聞きます。参考書の解説を見てよくわからないようなら、個人指導塾や予備校、家庭教師などで詳しい先生に教えてもらうのが、いちばん手っ取り早い学習方法でしょう。

 

数Ⅱ・数Ⅲ…看護系受験で数Ⅱ以上を要求されるケースは、国公立大学の難関校と呼ばれるようなところを目指す場合となります。大学受験に向けてバリバリ勉強することになるので、予備校と大学受験向けの応用問題集を組み合わせて勉強することになります。

 

 

(4)生物・化学

進学後の勉強のことを考えると、生物や化学といった理科系の勉強をした方がよいのは確かですが、2025年現在、看護医療系受験では、生物や化学を入試科目に課すところはごく一部の学校のみとなっています。受験だけを考えるのであれば、あえて勉強しなくてもよいでしょう。

 

生物や化学は暗記ものという印象が強いかもしれませんが、受験で使われる場合は、暗記だけでは対応できません。というのも、記述型の問題が非常に多くなるからです。(大学医学部附属系の学校の入試問題に生物があるばあいは、ほぼ記述・説明型だと考えて構いません。)

 

最初に参考書などを読んで、生物なら細胞、タンパク質の合成、内部環境の調節、免疫などの基本項目を把握し、化学ならモル(mol)を理解し、さらにそれを基本とする計算問題を一通りこなせるようにしたうえで、受験校などの過去問題をつかって問題演習を行いましょう。自分の答えを採点してもらえる環境がよいので、個別指導塾や家庭教師を利用するのがベストかな。
 


(5)小論文
小論文もどちらかといえば実技系の科目なので、授業を受けることより、自分で書いてみることが大切になります。

 

といっても何を書いてもよいというわけではなく、書き方についての最低限の知識が必要ですから、まず、文章の書き方について、参考書などを使って軽く把握しますそしてその後は実際の課題を利用して自分でたくさん書いてみるのです。

 

小論文では、相手に自分の考えを正確に伝えるという能力が求められますから、書いた文章を誰かに読んでもらうという段階をはさむようにしてください。

 

その時に専門の先生の添削指導を受けるのもよいですね。家族や友人の方に見てもらうのもよいでしょう。ただし、家族に見せた場合、基本的に返ってくるのは感想ですが、先生に見てもらった場合は、自分の考えを伝えるのに、自分の書いた文章ではどの部分の説明が不足し、どの部分の説明が余計なのかといった指摘をしてくれます。できれば、そういう指摘を受けたほうがよいです。

 

そうした指摘を受けてまた書き直す。書き直したら、また他人に見て、直すべき箇所を指摘してもらう。……この繰り返しで、自分なりの文章の書き方、説明の仕方、説明のパターンというものを作り上げていきます。個人差はありますが、だいたい2、3か月もすれば、自分なりの文章が書けるようになります。そこまで行くことを目標としましょう。


全部予備校に通わなければならないとか、お金がないから全部独学で済ませようと考えるのではなく、様々なサービスのうち、自分に必要なものを必要なだけを選び、組み合わせて利用することを考えるべきです。総合パッケージで何十万円もするところは選ばなくてよいです。学習塾などは、数学だけとか、英語の英文読解だけというふうに、独習では出来なさそうなところを選んで、うまく利用していきましょう。

 

 

看護学校受験についてのノウハウをまとめた、「看護系入試マニュアル」をホームページに掲載しています。ぜひ一度お読みください。

 

看護系入試マニュアル

 

 

社会人・大学生のための看護系受験研究会 

スコレー・アスコルー

 

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みなさんも、そろそろ「受験どうしようか?」「どの学校を受けようかな?」と考えだしていると思います。看護師を目指すとき、受験についてはどのように考えたり、調べたりするとよいのか、いっしょに考えていきましょう

 

 

 

④どの科目を勉強する? 大学入試なら英語、総合型入試を目指すなら小論文も

受験に向けて勉強を始めるとして、どの教科を勉強をしたらよいのでしょうか?

 

受験科目は、学校や試験の種別によって大きく変わるため、どの学校やどの種別の入試を受けるかによって学ぶべき科目は変わってきます。いくつかのパターンを考えてみましょう。

 


(1)英語長文がどのくらいできるかで、大学はランクが分かれる

大学入試を目指す方は、まずは英語を勉強することを考えましょう。大学入試をするうえで避けて通れない科目は英語だからです

 

そして、ある程度以上の大学を目指すのであれば英語力、特に英語の長文がきちんと読める力が求められます。英語力の有無で、難関大学を受験できるかどうかが変わってくると考えましょう。

 

 

英語長文を読むには、単語力と文法力が前提になりますから、中堅以上の大学を目指す場合は、単語や文法の勉強をしながら、長文を読む練習を進めていくという対策が必要になります。

 

個人差はありますが、英語の長文を読めるようになるにはけっこう時間がかかります。他の科目はともかく、英語については、今のうちから少しずつ単語や文法を勉強し、できることなら、短めの簡単な英文を読んで、英語で書かれた長文を読む練習をしていきましょう。

 

 

他の科目については、数学は、私大の場合は数学IAまで、国立大学では数学IIまでは勉強しておく必要があります。数Ⅲは、相当の上位校を目指す場合は必要ですが、そうでないなら、考えなくてもよいです。

 

また、国公立大学を一般入試で目指すのなら、生物、化学、物理から1~2科目は勉強しておきたいです。

 

理数系科目では、数IAと生物基礎までは、独習で十分対応できます。数II・数IIIや化学の勉強は、Youtubeを使っても独学ではちょっとしんどいかもしれません。このあたりになると、詳しい人から教わる方が断然効率が良く勉強できるので、理解するのに時間をかけるくらいなら、専門の先生にさっさと教えてもらった方が、時間効率が圧倒的によくなります。その意味で、予備校に通うことはおすすめです。

 

 

とりあえず、どの学校を受けるかは決めていないけれども、大学受験はしたいという場合は、まず、英語から手をつけていきましょう

 

 

 

(2)総合型選抜を目指す場合は、小論文の練習も
最近、「総合型」の入試が増えてきています。一般入試を止めて、「総合型」選抜だけにする方針を打ち出している大学も出てきています。

 

総合型選抜では、面接小論文で合否が決まりますから、それらの対策は必要になります。小論文は、これが意外と、スポーツなどと同じく、練習することでできるようになる科目です。

 

直前になって慌てて練習するのではなく、早めに練習を始めて、ある程度文章を書けるようにしたいですね。

 

 


(3)人気のある専門学校の場合は、国語と数学を勉強しよう
専門学校でも比較的人気がある学校の場合、国語、英語、数学IAというパターンの組み合わせで入試を行うことが多いです。ただし、近年の志望者減少に伴い、受験科目数を減らし、受験生の負担を軽くする学校が増えてきています。

 

たとえば、東京都立看護専門学校は、国語と数学で受験できます。

 

志望校の試験科目を調べて、国語、英語、数学 もしくは 国語、数学 の組み合わせで勉強をすることを考えるとよいでしょう。

 

専門学校の場合、数学は、数ⅠAまでです。一部、数Ⅱの内容が出題されることもありますが、それは例外で、数ⅠAまでの勉強で対応できます。

 

とりあえず専門学校を受験することだけが決まっていて学校までは決まっていないという場合は、数ⅠAの参考書を買って勉強しましょう。中でも、数Ⅰ分野の計算の仕方についてはよく勉強するようにしてください。

 

目標指は、教科書と高校生の自宅学習用の参考書が理解できて、自宅学習用の問題集が自力ですらすらと解けるというあたりですね。ここまで学力を伸ばせれば、問題なく合格できます。

 

数学で大事なのは、最初は解説を見ながら解くというか、それこを解説をコピー、書き写すような勉強方法でよいですが、最終的には、解説を見ないで、自分で計算ミスせずに答えを導き出せるようになるまで、繰り返し、パターンを練習することです。

 

最初は簡単なところから、解説を見て、解き方の手順をノートに書き写してみましょう。ノートをたくさん、大きく使うという習慣は、早めに身につけてください

 

 

国語は、看護専門学校の場合、漢字や四字熟語などの国語知識問題と、ちょっと理屈っぽい論説文をつかった文章問題が出題されることが多いです。小説を出題する学校は、少数派です。

 

もちろん、学校によって出題される文章の傾向は違うので、一概に決めつける必要はありませんが、基本的には、理屈っぽい文章を読む練習を、意識的に行いましょう。

 

漢字については、漢検のドリルなどを使って対策すればよいでしょう。

 

理屈っぽい文章を読むには、ちょっとしたコツがあります。よく「行間を読め」みたいに言われますが、論説文に関しては、行間は読んではダメなんです。AだからBであり、BであるからCである、といった流れなら、A、B、Cという理屈の骨格になる部分をきちんとつかまえて、それらの要素のつながり方を見ないといけない。行間を読んで勝手にDという理屈を付け加えてはダメなんですね。

 

ですから、その文章がどういう理屈で、どういう主張をしているのか、分析的に読む練習をするのが、いちばん読解力を高める方法になります。それができれば、内用把握の選択式の読解問題は、ほぼ間違えなくなります。

 

回り道になりますが、普段から、中公新書や岩波新書などの各社の新書で、理系の内容なら生物関連のもの、文系の内容なら日本社会に関するもので興味のあるものを、図書館で借りて読んで、理屈っぽい文章に慣れる練習をするとか、新聞の社説を要約して、理屈の骨格をつかまえる練習をするとか……。このあたりができれば、特に問題集をやらなくても、点数は取れます。心配なら、市販の国語の問題集で、論説文や評論文の問題を中心に解いておくとよいでしょう。

 

 

レベルを下げて、旺文社の高校入試の全国入試問題集のうち、論説文の問題だけをひたすらやる、という対策でも結構です。なぜって言えば、高校入試の問題に使われる文章が載っている本は、専門学校入試の問題でも、よく使われるからです。

 

 

ただし、レベルの高い学校になると、問題文は長くなるし、選択肢も回りくどく、区別し苦肉なります。高校入試の問題というより、大学入試共通試験の問題に近い。勉強するときは、大学入試共通試験の問題に挑戦できるところまで仕上げたいです。

 

 

 

(4)英語は、まずは文法と単語、それから簡単な読解に挑戦

 

「私が受験する学校は英語の出題がある!」という場合は、まずは焦らずに単語や英文法を勉強しましょう。使う単語帳は、『ターゲット1900』(青い表紙のもの)で十分。英文法は、どの問題集でもよいですが、比較的薄めのものを使いましょう。中学英語に不安がある場合は、中学英文法から始めるのが良い。

 

そして、早い段階から、比較的易しめの英語長文に調整していきましょう。英語長文と言っても、市販のランク別の英語長文問題集は、専門学校を目指す人からすると、結構難しいものが多いです。思ったより長かったりしますしね。

 

英語力に自信のない方は、易しめの英語読み物を、図書館などで探してみてはいかがでしょうか。たとえば、出版社のアルクが出している英語読み物を、図書館で探してみるとか……。


 


(5)中位以下の専門学校の場合は、国語の語彙力や数学の計算力を高める勉強を

第2志望や第3志望として受験される専門学校の場合、国語なら、漢字の読み書きやその言葉の意味、四字熟語などの国語知識系の問題、数学なら四則計算や方程式などのシンプルな計算問題の割合が露骨に増えます。

 

国語の問題の7割くらいが知識系問題で、読解問題は申し訳程度の出題になっている。数学は、小学6年か中学1年程度の四則計算の問題から始まり、2次関数や三角比までで終わる。英語は、単語の発音や単語の意味、空所穴埋めの文法問題が大半を占める。

 

……といった具合ですね。こうした学校はけっこうあります。こうした学校を受験する場合は、漢字力、語彙力、英語の単語力、数学の計算力をつける勉強を中心に行いましょう

 

数学は、小学校の算数、中学数学、高校の数学Iまでの計算技術をがっつり復習し、計算ミスをせずに計算できるようにしていきましょう。最初は計算ミスばかりするけれども、数を熟すうちに、だんだんとミスをしなくなります。

 

英語は、空欄の穴埋めの英文法問題や並べ替え問題といった文法系の問題の割合がかなり増えますので、単語を覚える勉強をする傍ら、英文法の復習をしっかりと行いましょう。最終的に、大学受験生が使っている英文法の問題集にチャレンジしていきましょう。英頻やネクステあたりまで勉強が進めば、ばっちりですね。

 

国語は、市販の「国語知識」系の問題集か、漢検の問題集などを活用し、語彙力を高める勉強をしていきましょう。とりあえず、滑り止め校は漢検の4級、第2志望校で3級と準2級あたりまで勉強していれば、大半の問題は正解できると思います。
 

 

 

(6)社会人入試を受ける人も小論文の対策を!
社会人入試では小論文を課すところは結構あります。聖路加国際大学や東京都立看護専門学校はその代表ですね。また、国立大学の総合問題のうちには、課題文が英語の長文で、それに関して自分の意見を数百字で述べるといった、英語と小論文がミックスしたような問題が出題されることがあります。

もちろん国語と面接、国語と数学と面接、国語と英語と面接といった、学科試験を課すところもありますよ。

もし、社会人入試を受けたいなと思っている学校に小論文の試験がある場合には、過去問を取り寄せて、小論文の練習を早めに始めましょう。

 

都立看護専門学校の社会人小論文は、1200字とかなり文字数が多い問題になっています。過去問を練習したりして、慣れておく必要があります

 

英語の長文を読んで日本文で数百字で答えるといった英語と小論文がミックスした問題を出題する学校の場合も、過去問で慣れておくとよいですね。そうしないと、時間配分がうまくいかずに、試験時間だけでは全部の問題が終わらないということになりやすいです。

 

看護学校受験についてのノウハウをまとめた、「看護系入試マニュアル」をホームページに掲載しています。ぜひ一度お読みください。

 

看護系入試マニュアル

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みなさんも、そろそろ「受験どうしようか?」「どの学校を受けようかな?」と考えだしていると思います。看護師を目指すとき、学校選びではどのように考えたり、調べたりするとよいのか、考えていきましょう。

 

 

 

③社会人入試を積極的に狙いたい

受験勉強を始める際に考えておくことの一つに、社会人入試・推薦入試を受けるべきかという問題があります。

 

今、皆さんが高校生の場合、推薦入試を受けられるなら受けることには、それほど不安はないと思います。問題は、皆さんが社会人の場合です。

 

一般に社会人入試は、受験科目が小論文だったり、国語と数学だったり、学校によっては国語だけだったりというように、一般入試よりも科目数が少なくなる場合が多いです。その反面、倍率は一般入試よりも高くなります。一般入試階が2倍くらいになるとしたら、社会人入試は3〜4倍ほどになります。

 

倍率が高くなりやすいことから、社会人入試を突破しようと思うなら、ある程度の対策は必要になります。

 

特に小論文が試験科目に課されている学校の場合、「小論文を書いたことがないから自信がない」「書き方がよくわからない」「仕事や家庭で忙しくて対策する時間が取れない」といった理由で、あえて受験を避けるという人が一定数います。

 

「一般入試でやる国語や英語や数学なら、大学受験のときにやったから問題ない(自信がある)」

 

こう言って、あえて時期の遅い一般入試に絞るケースです。

 

 

ただ、多少自信がなかったとしても、受けられる機会があるのであれば、社会人入試は受けた方がよいと思います。たしかに対策は少し必要ですが、もし受かれば、受験のストレスを抱える時間を短くできますし、仕事をいつ辞めるかといった調整もしやすくなります。

 

仮に社会人入試に不合格になったとしても、その後に一般入試も受けられるようにしておけばよいだけです。つまり、本番を一般入試と考えて、その予行練習のつもりで社会人入試を受けるというスケジュールを立てれば、仮に社会人入試が不合格だとしても、メンタル的なダメージは抑えられます。

 

ここでは、社会人入試を受けることのメリットとデメリットを考えてみます。メリットとデメリットをよく考えた上で、社会人入試を受けるかどうかを決めてください。

 

 

(1)志望動機や自己PRを早めに準備する必要がある

社会人入試は一般入試より時期が早いため、志望動機や自己PRを早めに準備する必要があります。これは、メリットでもありデメリットでもありますが、今このブログを読んでいる皆さんなら、メリットの方が大きいと思います。というのは、早めに志望動機や自己PRに取り掛かり、時間をかけて準備できるからです。

 

社会人の場合、どうして今の仕事から医療の仕事へと移りたいの?という志望動機は、かなりの場合、面接のときに聞かれます。

 

「どうして今の仕事を辞めてまで医療の仕事に興味があるのですか?」

 

くらいならいいほうで、

 

「今の仕事をつづけたほうがよくないですか?」

 

のような、否定のニュアンス多めのことを言われることもあります。

 

志望動機は、そのときにどう答えるかという準備になります。

 

漠然と「人の役に立ちたい」という志望動機ではダメなのです。それでは、上のような質問に答えられないですから。

 

今から社会人入試を意識し、それまでに何度も志望動機を考え、人に説明できるくらいまで早めに準備すること。何を突っ込まれても「そういう理由なら目指すよね」と言われるところまで仕上げること。

 

そこまできちんと仕上げることができれば、面接本番での受け答えをしっかりできるようになります。

 

ここまでするには、どうしても時間がかかります。そして早めに取りかかるためにも、実際の受験の時期を早めに、つまり社会次入試の時期に設定することは、行動を起こすうえで、意味があります。先に、メリットの方が大きいと述べた理由です。

 

 

(2)文章を書く練習になる
社会人入試を受けない方には、小論文が苦手なことを理由に挙げる方が少なからずいます。小学校のときの読書感想文の宿題の影響で、文章を書くこと自体がトラウマになっている方も少なくありません。

小論文が苦手という方は、「何がかっこいいことやきちんとしたことを、きちっとした形で書かないと駄目」だと思っているのだと思います。

そんなことはありません。

 

 

小論文は美文コンテストではありませんし、プロの作家になれと言っているわけではないのです。自分の考えていることを、きちんと相手に伝えられれば、それでよいのです。


小論文の試験で求められる水準は、決して高くはありません。問われていることに対して、しっかりとした理由をつけて、自分の意見をきちんと説明する。この点がクリアされれば小論文のテストで壊滅的な点数を取ってしまうということは、普通はありません。採点する側もこの点は強く意識していますからね。そしてこのことは、普段から意識して練習することで、誰でもできるようになります。「できない」という方は「やっていない」方だけです。

看護師は、一般の方がイメージするより、事務作業の多い仕事です。とにかく記録を付け、根拠をもって説明する能力が求められます。入試の小論文はその練習だと思っておけばよいです。学校に入ってから文章が書けずに苦労するということがないように、前もって練習しておくというイメージでいくとよいと思います。


(3)受験の回数が増える
社会人入試を受けることで、単純に受験回数を増やすことができます。受験回数が増えることには、メリットがいくつもあります。

単純に受験を確率と問題とみなし、例えば倍率が2倍で、合格の確率が1/2だとしたら、2校受ければ、どちらかの学校に受かる確率は3/4になります。3校受けた場合、いずれかの学校に受かる確率は7/8になります。もちろん、試験の点数や面接の答弁などが入ってくるので、純粋な確率というわけにはいきませんが、実際の受験生を見ていても、今なら、3校受ければ、たいていどこかしらの学校に合格しています。それも複数。

ただ、考え方として、受験回数が増えるとどこかしらに引っかかる可能性が高まるということは、間違いありません。デメリットは、受験料がかさんでしまうというところでしょう。それでも医学部受験よりはだいぶ楽ですが……。


(4)受験科目が増えるということは、勉強の負担が増える
社会人入試と一般入試を両方受けると考える場合、確かに勉強の負担は重くなります。過去問演習に取り組む場合は、それを集めたり、たくさん解かなくてはいけないことになって、やはり大変です。これは明確なデメリットと言えるでしょう。

勉強に関して言えば、社会人入試の負担が国語、英語、数学あたりの、一般入試とかぶるものであれば、負担を増やすことなく、受験回数を増やすことができます。(負担増は過去問を解く回数を増やすくらいですね。)

 

しかし、社会人入試の受験科目に小論文や一般教養科目あるいは生物や化学が含まれる場合は、新たにそれらの勉強をする時間を確保する必要があります。勉強時間の確保が、社会人受験者の最大の課題になりますから、受験科目の増加は死活問題です。

どうしても勉強時間が作れないから、一般入試だけ、あるいは社会人入試だけ、どちらか点数を取りやすい科目がある方で、という戦略は成り立ちます。

もし一般入試向けの国語、数学、英語の勉強と、社会人入試向けの小論文や一般教養の勉強を同時に行わなければならないのであれば、時間を最大限有効に活用できる方法を模索しましょう。

例えば、すき間時間をうまく活用するのです。5分の空きがあれば、方程式を一問解けるでしょう。英単語を一つ暗記することもできるでしょう。平日、出勤のために電車に乗ったら、下車する駅までスマホアプリで英単語や漢字の勉強をするというのでもよいですし、会社の昼休みの時間に、食事を少し早く終わらせて、英語の長文を読んだり、数学の文章題に取り組んだりするのもよいでしょう。そして、土日や休日のまとまった時間が取れる時に、小論文を一本書いてみる。

 

また、小論文でも他の英語や数学等の科目でも良いですが、特に苦手とする科目を勉強する曜日や時間を決めてしまうというのも手ですね。学習塾に通うとか、図書館やカフェに通うという日時を決めてしまい、一週間のうちこの曜日のこの時間にこの勉強をする、ということが実践できるようにする。


高校生ほどではないにしても、勉強をやろうと思えば、意外とできる時間は見つかりますよ。時間管理は、社会人には必須のスキルです。うまく実践できれば、長所などのアピールポイントとになります。
 

 

(4)勉強の負担が増えるだけでなく、受験にかかるコストもかさむ

受験校や受験回数を増やすほど、受験にかかるコスト、費用はどんどんかさみます。

 

看護学校の場合、受験料は1回30000円~35000円程度ですから、3校併願し、それぞれ社会人入試と一般入試を受けるだけで、20万円ちかくかかってしまいます。

 

さらに、入学金の問題があります。入学金はだいたい20~30万円程度ですが、合格したら、手付金の代わりにそれを支払う必要が出てきます。

 

人によっては、強気に学校と交渉して、入学金などの支払いを先延ばしにする人もいますが、それができるほど交渉能力の高い人は、少数派。大半は、入学金だけは払っているようですね。

 

費用がかさむという問題は、明確なデメリットです。

 

これを避けるには、併願校と受験スケジュールを見直し、本命・第一志望校が、スケジュールの一番最後にならないようにすることくらいしか、対策がありません。

 

かといって、一番最初に受験すると、まだ準備が整っているか不安が大きいかもしれません。

 

本命の学校の受験を二番目か三番目あたりに設定し、受かったら、そこで受験は終了というスケジュールを組むのが、現実的なコスト対策ということになります。

 

 

(5)繰り上げ合格の可能性もある
今、看護学校の受験生は急激に減少しており、どの学校も入試の倍率は低くなっています。定員割れが常態化してきたと言ってよいでしょう。

 

それだけではありません。今、単願で受験する方は少数派です。大抵の方がいくつかの学校を併願します。そうすると、複数の学校に合格する方が大勢出てきます。


すると、入学辞退ということが非常に頻繁に起こります。名前は出せませんが、合格発表に挙がった番号の大半が辞退してしまう学校さえあります。

そのため、年度内一杯かけて、追加募集を行う学校が出てくるわけですが、同時にいくつかの学校を受験しておく事で、いずれかの学校で補欠合格になり、辞退者が出て繰り上がるという可能性も高まります。合格発表に挙がっている番号の方が辞退して抜けた分だけ、補欠合格の方が繰り上げ合格するわけですから。学校によっては、一旦完全に不合格とした方を、辞退者の補填のために繰り上げるということさえ行っているくらいです。

繰り上げ合格の可能性まで考えるなら、受験回数が多い方がやはり有利です。

 

問題は、繰り上げ合格の連絡がいつくらいになるか、ということです。多くの場合は、合格発表後の入学手続き期間(入学金などを払う期間)が終わると同時に問い合わせがありますが、学校によっては、かなり遅い時期に連絡がくることもあります。連絡の時期によっては、デメリットにもなりますね。

 


(6)試験までの期間が短い
一般入試は翌年の冬におこなわれますが、社会人入試は今年の夏から秋にかけて行われます。自分に自信をつけるためにも少しでも多く勉強したいと考える方には、秋の受験を見送りたいという方もいます。

勉強する期間、対策のための時間が短く、少なくなるということは、明確なデメリットです。

 

やはり、これをいちばん心配する方が多い。受験は準備のゲームです。どれだけ事前に準備できたかにより、結果が変わります。きちんと準備できていれば、かなりの確率で合格できますが、そうでないと、結果が伴わない場合が出てきます。

 

そこで、対策期間を増やすために、社会人入試を受けずに一般入試に絞ったり、今年ではなくて来年の受験を考えるという考え方が出てきます。

 

 

(7)試験までの期間が短いということは、合格した後の時間は長い

試験を終えた後のことを考えると、試験の時期が早いということは、メリットになる可能性があります。
 
社会人の場合、ある程度の時期まで働いて、その後に会社を退職して入学に備えるということになります。年内いっぱいで辞める方、1月前の2月で辞める方、3月の年度末で辞める方、だいたい合格後の退職のパターンはこの3つですが、辞めたい時期にうまく辞められるかどうかという問題があります。引継ぎの問題もあります。
 
3月まで受験を引っ張り、3月の受験で受かったから、今日で仕事を辞めます、というのでは、社会人としての振る舞いにちょっと問題があると言えます。
 
その点、社会人入試などで早めに受験が終わり、合格という結果を手にすることができれば、どの時期に退職するのか、その調整を会社側としやすくなります。受験後の時間を長く設定できることのメリットと言えるでしょう。

 

仕事や家庭生活を送りながら受験対策のための時間を作れるか、預貯金などの経済的に問題はないか、これらを軸に、自分なりのメリットとデメリットを考えて、社会人入試を受けるかどうか決めてください。

 

ただ、メリットとデメリットは両方ありますが、今年中に合格する可能性を高め、ライセンスを取得するまでの時間を短縮させようと思うなら、社会人入試の機会を見逃すのはもったいないと思います。条件が合えば、ぜひ活用したいものですね。

 

 

看護学校受験についてのノウハウをまとめた、「看護系入試マニュアル」をホームページに掲載しています。ぜひ一度お読みください。

 

看護系入試マニュアル

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社会人・大学生のための看護系受験研究会 

スコレー・アスコルー

 

 

 「都立看護専門学校社会人入試の小論文 課題のとらえ方(2026(令和8)年度入試対策版)」を発売しました。 

 

都立看護専門学校社会人入試の小論文 課題のとらえ方(2026(令和8)年度入試対策版)

 

 

 

毎年、多くの受験者が集まり、高倍率で推移している都立看護専門学校の社会人入試。

2024(令和6)年秋の社会人入試から、出題形式がシンプルなテーマで書かせる形式に変更されました。

本書では、最新形式に合わせた構成法を改めて確立し、まず、2024(令和6)年秋の過去問題について、答案の書き方を徹底的に解説。それに続けて最新の出題形式に沿った例題を9題掲載し、それぞれ答案の構成を検討しています。

 

最初に過去問(2024年秋実施)の課題に取り組み、その後、例題に取り組むことで、本番に近い実践値を積み重ねることのできるテキストです。

 

受験をお考えの方はぜひお求めください。

 

★2026(令和8)年度入試対応 最新版★

 

内容

都立看護専門学校 社会人入試とは?

課題のとらえ方 書きあげるためのポイント

 2025(令和7)年度 解説・答案例

 例題1~9

スコレー・アスコルーの小論文添削指導サービスのご紹介

 

 

スコレー・アスコルーのwebショップでは、多数の学校の入試問題の解答解説を販売しておりますが、みなさんのリクエストにもとづき、どんどんと解答解説の種類を増やしていく予定です。「この学校の解答解説がほしい」という希望がございましたら、せひとも、お気軽にお問い合わせください。

 

 

◎購入方法について

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みなさんも、そろそろ「受験どうしようか?」「どの学校を受けようかな?」と考えだしていると思います。看護師を目指すとき、学校選びではどのように考えたり、調べたりするとよいのか、考えていきましょう。

 

 

 

②学校を選ぶ基準は場所と学費と偏差値と…

看護師になるには様々なルートがありますが、大きく分けると、大学を目指すか、専門学校を目指すか、という話になります。

 

今回は、またどういった基準で学校を選ぶとよいのか。いくつかの基準を考えてみたいと思います。

 


(1)学校の場所
学校の場所が通いやすいというのは、かなり重要な要素になります。(卒業後の職場選びでも同じです。)学校のある場所が自宅から遠かったり、交通機関的に不便だったりすると、3年間あるいは4年間通い続けることが辛くなります。

 

「3年間インフルエンザ禁止」とか、「文系の大卒社会人は嫌がられるところがあるよ。授業に出席しなくても単位が取れるという悪習を、現役生に教えちゃうから」という冗談が出るくらい、看護医療系の学校は(理不尽に)休みづらいところがあります。そして通い続けるなら、学校の場所が物理的に通いやすいところにあることは、学校を探しの条件の一つとなります。

 

学校の場所や、自宅から学校への行き方を調べるついでに、学校の実習先の病院も調べてみたいですね。学校によっては、非常に遠距離の病院まで通わなくてはならないということが起こり得ます。実習先の病院が隣の県だったとか、新幹線で通ったなんて話も聞くことがあるくらいです。

 

学校への通学や、実習病院に行きやすいことは、学校を選ぶ上で、考えるべき材料となります。

 

 

(2)学費
学費については、現在学校ごとの差がかなりあります。「看護学校 学費」と検索すれば、初年度納入金の差を教えてくれるページはいくつもみつかります。

 

今は、新しい学校を中心に学費がかなり高くなっています。新設校だと、一年の学費が100万円を下回ることはまずないと考えてよいでしょう。

 

その一方で、昔からある学校は、学費がそこまで高くなっていないことが多いです。むしろ、一年の学費が100万円を超えることの方が稀です。公立校で学費が安い所になると、月1~3万円程度にまで下がってきます。

 

専門学校だと、年間10~20万程度のところから始まり、新しい学校になると、100万円を超えるのが当たり前という感じです。大学だと、国公立大学は初年度は100万円ちょっと、2年目以降は100万円を下回ります。私立大学の場合は、4年間すべて100万円は超えてくるのがふつうです。

学費だけ見ると、安いところばかりに目が行きますが、学費が高い学校や新しい学校は比較的入りやすいことが多いですし、設備も新しい。うまく活用できれば、大いに学ぶことができます。

 

また、学費が高くても奨学金や系列病院からの支援などの補助制度があり、実際の負担がそれほど大きくならない学校もあります。

 

ですから、学費を調べるときは、学費補助の制度も一緒に調べるようにしてください。学費は安いに越したことはないですが、高いからといって即座に敬遠する必要はありません。表に出ている学費だけではなく、生活費や交通費、補助などいろいろひっくるめて、実際の負担がどのくらいになるかという点で判断しましょう。一度ノートに、生活費まで含めていくらかかるのか、書き出してみたいですね。


(3)入試の難易度
看護学校の入試難易度はピンキリです。そして一般の学校と同じで、入試の難易度が難しい方が、学校の評価が高くなりやすいというのは、間違いありません。また、入試問題の難易度が著しく低い所は、地元の現役高校生の獲得に力を入れていることは間違いないでしょう。

今あなたが、ある程度以上の偏差値の大学を卒業した社会人ということであれば、後者の学校だと、現役生と微妙に話が合わないなんてことも起こりやすくなります。現役生を見て、「子どもすぎる」と感じることもあるようです。「あいつら、その日暮らしをしている」なんて感想(愚痴)を聞いたこともあります。

自分の価値観と近い人と一処に勉強したければ、普段から勉強を行って少しでも学力を伸ばし、「学力が高い」と言われている学校を選ぶ方が、無難できるでしょう。

 

なお、学校選びに偏差値は考えなくて結構です。今は、大学全入、私立学校の大半が定員割れという時代です。ほとんどの受験生は併願をしていますし、歩留まりの悪い学校だと、合格者がほぼ全員、より社会的評価の高い、併願先の学校に行ってしまいます。そんな状況では一部の人気大学を除いて偏差値なんてほぼあてになりません。

 

偏差値ではなく、入試の過去問を見て、何割くらいできるかというう、入試の難易度で判断してください。過去問で6割超の点数を取れるようなら、かなりの確率で合格できます。

 

 

(4)将来の目標

将来、どのような看護師になりたいか、どのような職場で働きたいか、ということは、学校選びの大きな材料になります。

 

大学病院でバリバリ働きたいといった希望があるのなら、医学部附属の病院がある大学や専門学校を選びたいです。特に、名門と言われるような大学病院だと、周りの看護師も大卒者以上、大学院を出ている人も大勢いる、という環境になります。そういうところでは、専門学校卒では肩身が狭いし、採用試験の際に、学歴ではねられてしまう可能性が高くなります。

 

ある程度の規模の総合病院で、とりあえず数年経験を積みたいというのであれば、専門学校でよいでしょう。その際、その病院が採用している学校を調べ、そういうところを受験校の候補にしたいですね。

 

通勤の便などを考えて、家の近くの総合病院に勤めたいと考えていて、その病院を運営している母体が専門学校も運営している、というような場合は、その学校を積極的に狙いたいですよね。年齢制限にひっかからなければ、その病院での経験やそこで働きたいという意思は、立派な志望動機になります。

 

将来、保健師や助産師も目指したいという場合は、現状では、保健師や助産師のコースを、4年の大学課程のうちに持っているか、上(大学院)に持っている大学を選ぶのが無難です。専門学校から行こうとすると、挫折する可能性が高くなります。(体感で8割くらいは挫折しています。)
 
自分のやりたいことに近づける学校を選びたいですね。
 

 

(5)先生の入れ替わり
なかなか外からは見えづらいところですが、学校には安定した運営ができている学校と、内部的に少しごたごたしている学校があります。それは会社と同じです。安定した運営ができているところもあれば、内輪もめばかりしているように見えるところもありますよね。

 

さて、内部のごたごたは外からは分かりにくいですが、学校の場合は学校の先生がどのくらい入れ替わっているかを見ることで、ある程度状況を推測することができます。

先生方も人間です。人と人の相性みたいなものはあります。どの学校にも先生方の派閥がありますし、学生の前で他の先生の悪口を言う先生もいます。

本当はそういうのも良くないのですが、多少の愚痴程度でしたら、こちらは受け流せば良いだけです。でも、先生がころころと入れ替わるような状況だったら、学生の立場からは困ってしまいます。教育の質の担保というのも少し怪しくなりますし、何かあった時に相談できる教員がいない、学生の立場から見て信頼できる教員がいないということになりかねません。

学校説明会で上級生の話を聞くことができたら、学生の立場から見て、相談できる先生、相談を持ちかけやすい先生がどのくらいいるか、聞いてみてください。相談できる先生、人間的に信頼できる先生がいる学校の方が、安心して通えます。よく「この学校には意地悪な先生、パワハラをする先生はいますか?」という質問を受けますが、おそらく、どの学校にもパワハラをする先生はいます。残念ですが。それよりも、「信頼できる先生は何人いますか?」の方が、重要な質問になります。

看護学校はストレスの多い環境ですから、ストレスコントロールしやすい環境があるかどうかは、結構大きいです。


全ての条件で100点満点という学校はありませんが、看護学校特有の条件も加味して、学校選びをしていきたいですね。

 

 

看護学校受験についてのノウハウをまとめた、「看護系入試マニュアル」をホームページに掲載しています。ぜひ一度お読みください。

 

看護系入試マニュアル

https://scholeascholou.web.fc2.com/contents_102110.html

 

 

 

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