看護大学・看護専門学校・医療系学校を目指すにあたり、7月中にやっておきたいこと、済ませておきたいことをまとめました。勉強の進め方の参考にしてください。
(1)社会人入試や推薦入試を受験するかどうかを決める。学科試験(主に国数英)の勉強や、小論文が課せられている場合は小論文対策を始める
多くの学校では、社会人入試や推薦入試は秋に行われます(学校や地域により多少の時期の違いはあります)。
仮に9~11月に受験があるとしたら、7月あたりから対策を始める必要があります。学校の夏休みに社会人入試を行う学校なら、なおさら急ぐ必要があります。
社会人入試の受験科目の組み合わせには、以下のようなものがあります。
小論文+面接
国語+小論文+面接
国語+数学+小論文+面接
英語+小論文+面接
国語+英語+数学+面接
一般教養+面接
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国数英(のいずれか・または複数)+面接のパターンであれば、普通に勉強を進めてください。
国語なら、漢字や四字熟語、語句の意味といった「国語知識系」のチェックと、問題集を利用した、長文読解問題を行いましょう。
数学なら、過去問を見て基礎寄りの出題か応用寄りの出題か確認したうえで、前者の場合は、基礎的な家庭学習用の参考書(数Ⅰ)を7月中に1冊終わらせてください。後者の場合は、もう少し難易度の高めの参考書や問題集に挑戦します。一部の難関校を除いて、数学の問題はいわゆる「青チャート」より難しい出題は、ほぼありません。
英語なら、隙間時間を使った単語のチェックと、基礎的な文法問題集を終わらせることに挑戦しましょう。看護大学を目指す場合は、基本は長文読解になりますから、辞書なしで英語の新聞や雑誌の記事が読める程度まで、読解の練習を進めてください。
小論文が試験科目に含まれている場合は、早めに練習を始めてください。
小論文は、練習をしてきた人としてこなかった人の差が、比較的はっきりと出ます。練習しても、ある程度しっかりとした表現ができるようになるまで、時間がかかります。事前提出の作文なら、Chat-GPTで何とかなります。でも、試験本番ではChat-GPTは使えませんから、自分ひとりで、ある程度しっかりとした文章を書けるようにしておく必要があります。
なお、ここでの練習とは、実際に文章を書くことを指します。
塾で授業を受けたり、参考書を読んだり、Youtubeを見たりするのはとてもよいのですが、それだけで満足しないでください。教わることと、実際に自分ができるということは異なります。実際に自分の頭と手を使って書いてみましょう。
実際に書いてみるとと「なんか思ったように書けないな」と感じることが多いはずです。でもそれでよいです。できるだけたくさん練習し、それを先生に見てもらうことを繰り返す。これが上達の近道となります。
その練習を2か月繰り返し行うと、最初のころとは全く別人のようになったことに気づきますよ。
また、社会人入試をねらう場合は、一般入試と併願するかどうかも考えてください。
社会人入試一本で行くという人もいますし、社会人入試がダメなら一般入試て再チャレンジするという人もいます。一般入試も想定するなら、夏の間の勉強は、小論文の勉強と一般入試の教科の勉強とが重なることになります。
勉強量は一般入試のほうが多いのは事実です。今高校生で、国英数の3教科の勉強はある程度なんとかなるという方はともかく、今社会人で仕事の合間に勉強をしているという方は、3教科の勉強をベースにして考えます。「○曜日は英語、△曜日は数学」というようにある程度勉強する時間を固定化、ルーチン化し、それでも空いた曜日や時間に小論文などの勉強を行うというスケジュールを組むとよいでしょう。
例えば、平日は一日ごとに英語の文法や単語、漢字、数学の計算問題の練習などを、細々とした空き時間を使って、週末にまとまった時間が取れたら小論文を書くのに当ててみる、といった感じのペース配分ですね。もちろんその逆で、平日の空き時間に少しずつ小論文を進めて、1週間かけて書いてみて、週末の土日は英語と数学を順にやる、というふうにすることもできます。自分の生活スケジュールに照らして、勉強時間を組み立てていきましょう。
話を小論文に戻しますが、看護医療系の学校の小論文の課題は、主に自分のことと社会のことです。一部を除いて比較的身近な問題について、しっかりと受け止め、自分なりの意見を持っているかどうかを見るものが多い。つまり、
・身の周りの出来事、社会の出来事に興味・関心を持つ好奇心がある
・問題を自分の問題として受け止め、関わってゆくことができる
・自分の意見をきちんとまとめ、ことばで表現する能力がある
……といった能力の有無を、小論文の試験では問われていると考えてください。
出題されている問題に興味がなく、特に調べたり考えたりしたことのない人の答えは、答えが抽象的だったり一般論だったりして中身のないものになることがほとんどなので、採点者は、「この人はあまり考えていないな」と秒で見分けられます。
自分の考えを相手に伝えるということを意識し、参考書を利用したり、ニュースや新聞を活用したりして勉強し、さらにスコレー・アスコルーの添削指導サービスのような添削サービスを利用して、練習を積んでいきましょう。
③ 小論文添削 1回/3回/5回コース
(2)学校見学会・オープンキャンパスの参加予約をする
もう各校の学校見学会(説明会)やオープンキャンパスが始まっていますね。当会にも、毎週のように、「どこそこの学校の説明会に参加した」「来週はどこそこの学校に行く」……といった相談が寄せられます。
今後3~4年間、いろいろな意味で厳しい学生生活が続くことを考えると、学校選びにはじっくり時間を費やし、「ぜひここで勉強したい!」と思える学校、自分と相性のよさそうな学校を探していきたいですね。そのためにも、複数の学校のオープンキャンパスに参加することをお勧めします。
せっかく入ったものの自分と合わないからすぐに辞めてしまい、再受験、再々受験をするとなったら、時間もお金ももったいない。自分のモチベーションにも影響します。
学校選びには、説明会やオープンキャンパスをうまく利用したい。複数の学校のオープンキャンパスに参加して、「自分に合いそうか」「ここで学ぶことに納得できるか」を考えていきたいですね。
学校見学会(説明会)やオープンキャンパスの見どころは、先生や先輩の話を聞いたりや、学校の設備を見学したりする他、ちょっとしたところにもあります。
例えば、説明会が休日開催の場合、図書室や自習室で多くの学生が勉強していれば、その学校は自然と勉強する雰囲気ができているとわかります。逆に誰もいなければ、自分で勉強するという基本的な態度が身についていない学生が多いということになります。勉強する雰囲気の中にいると、たいていの人はその雰囲気に染まって自発的に勉強し始めますから、そういう雰囲気があるかないかはとても大事です。
また、学事部(事務室)の前には、多くの学校で掲示板があるはずです。そこにはどんな掲示がはられていますか? 奨学金の案内や病院からの求人はありますか? 「学生番号○○と△△は追試」のような掲示はありますか? こうした掲示を見るだけでも、学内のことがいろいろとわかります。追試の告知が多いところは、もしかしたら、十分な勉強ができる環境が整っていないのかもしれません。
また、先生や先輩の話もヒントがいっぱいです。があれこれと説明してくれたことで、気になったものがあったら、それを必ずメモしておきましょう。それは後に出願するときに学校志望理由に入れられるかもしれません。
教育はサービス業ですから、サービスを受ける側のお客さんの意見、つまり、在校生の先輩方の話は、いちばんといってよいくらい大事です。先輩に話を聞ける説明会なら、(できれば先生が後ろで見ていないところでこっそり)「こちらの学校のよいところはどこですか?」と聞いてみてください。その答えに共感、納得できるなら、その学校は自分に合う可能性がありますよ。
ある学校に合格した方は、学校内のエレベーター待ちのときに、たまたまとなりにいた在校生の方に「この学校のよいところは何ですか?」と聞いたそうです。その在校生の方は、「うちの学校は社会人に熱心な人が多くて、よく勉強を教え合ったりしている」というようなことを答えたそうです。その方は、「それが在校生の本音なのか」と感心して、その学校を受験し、合格しました。
他にも、説明会ではお土産がもらえることが多いです。たとえば、願書(書類一式)をもらえたり、過去問をもらえたりすることもあります。受験の可能性のある学校の説明会には、できるだけ多く参加しましょう。説明会を毎週のように行っている学校なら、複数回行って、願書(書類一式)をいくつか手に入れておくと、いざ書くときに、書き損じたりしても問題ないので、心に余裕が出ますよ。
さて、学校見学会(説明会)やオープンキャンパスが集中するのは6~8月頃。特に高校生が夏休みに入る7月下旬にはオープンキャンパスが集中して行われます。説明会には定員がある学校が多く、人気のある学校や日程はあっという間に満席となります。予約は早いもの勝ちですから、忘れずに予約するようにしてください。
予約は、最近は学校のホームページから直接申し込めるところが大半です。スマートフォンでぱっと予約をしてしまいましょう。
(3)自己分析を始める
「志望動機」の文章化は、地味に時間がかかります。時間がかかるというより、今後、どこに行っても付きまとってくるので、夏のあいだにある程度すませて形にしておき、どこに行っても話せるように準備をしていきたいところです。
いきなり「志望動機」と言われても、なかなか書けるものではありません。前段階の準備が必要です。
自分はどんな人物で、自己あるは他者の評価はどういうもので、どんなキャリアを積んできてどうして今看護師を目指すのか、そして看護師となって何をやりたいのか……と考えておくのです。これは、自己分析を行うということです。
自己分析については、大学新卒で就職するときなどに、業者の就職セミナーなどで取り組んだ方もいると思います。それを思い出し、もう一度行ってみましょう。7月くらいまでに自己分析を済ませておくと、8月に志望動機を文章化し、9月に実際の願書(出願書類)を入手してそれに合わせて志望動機の文章を手直しする……といった流れをスムーズに行えるようになります。出願直前になって慌てて自己分析をしたり志望動機を考え始める人がいますが、やはり付け焼き刃のものとなります。Chat-GPTで作ると、きれいな文章が出てきますが、複数の別々の人の文章なのに、同じ表現や内容が書かれていたりして、意外と生成AIを使ったことは、すぐにばれます。
スコレー・アスコルーでは、毎月の小論文添削指導サービスで、自己分析を少しずつ掘り下げる課題を課しています。興味のあるかたは、一度ご利用ください。また、スコレー・アスコルーでも自己分析会のようなイベントの開催も検討しています。
④ 書類添削+面接練習 1回/2回/3回コース
なお、ここまで書いてきたことは、ホームページの「看護医療系入試マニュアル」にも記載してあります。ぜひ、一度お読みください。
看護・医療系入試マニュアル ①【最初に考えるべきこと】
看護・医療系入試マニュアル ② 【勉強の進め方編】
看護・医療系入試マニュアル ③ 【学校選び・出願準備編】
看護・医療職を目指す方のための受験研究会
スコレー・アスコルー