こんにちは。
ある飼い主様からご利用になっている「〇±□※▽ごはんの素」についての意見を求められました。
私なりに分析して、考察させて頂きます。
商品名は、、ご想像ください。
商品に対する中傷になるといけないので、〇±□※▽とさせて頂きました。笑
以下、「ごはんの素」と表記させていただきます。
さて。。
「ごはんの素」なのですが、
炊飯器で炊き上げ、、小分けにして冷凍保存。。
使うときには、解凍した上で浸るくらいの水を入れ、お肉か魚、オイルをトッピングしたり、旬のお野菜を加えたり。。はたまた、ドッグフードと混ぜても〇、、、という商品です。
ごめんなさい。ここでのっけから。。ひとこと。。
ご飯の素にトッピングする例として挙げられたものは、肉・魚・オイル・旬の野菜という4種類の食材ですが、、この中に、、なぜ、、オイルが入るのかわかりません。私が勉強してきた中では、オイルは控えるもので、、添加する必要はまずはない、、ものです。
人間界でもオメガ3オイルが良いとされていますが、、、、ワンちゃんには基本、、必要がありません。というかオイル摂取過多が今現在の病気の中で一番多い原因でもあるのです。 ★
流行に左右されずに、、是非正しくワンちゃんの体のことを知ってください。
問い合わせしてみたところ、ごはんの素に足りていないのは、新鮮な動植物たんぱく質とフレッシュなオイル、新鮮な季節の野菜や果物だそうです。
そして、与える量については、決まりはないので、愛犬を観察の上飼い主様のご判断に任せる形になっています。スタート時の目安は、50gのご飯の素にお肉や魚を15~20g足して様子を見て増減してくださいとのことです。
HP記載の情報では、炊き上がりの分量には規定があり、体重の2%が 1日の炊き上がりグラム数。
愛犬の頭の鉢の大きさ(耳の上から反対側の耳の上)が、1日分の食事量の目安、という事です。
くぅみど家の場合は、
くぅは、体重4.5くらいなので、90g(1日)
みどは、体重4キロなので80g(1日)。。というところでしょうか。
そして、、HPを拝見させていただくと、、メインは、この炊き上げたご飯の素と、、水分。。
あくまでも、肉や魚や野菜はトッピングという位置づけです。
写真を見ても、肉や野菜などより、、炊き上げたご飯の素の分量がいちばん多くなっていることは明白です。
つまり、、穀類メインの食事ということになります。
穀類。。炭水化物。。。つまり、、糖質です。
炭水化物は、、犬の場合は、唾液に含まれるアミラーゼは消化の助けにはなっていません。
つまり、炭水化物を多く摂取した場合は、すべてが膵臓の処理になり、かなりのストレスがかかります。
膵臓や肝臓・胆のう・・胃、小腸、、これらの連携部分がいちばん病気の多いところです。
ストレスは極力かけたくはありません。。
ということで、、もし、、くぅみどの食事として、このご飯の素を勧められても、、残念ながら採用できないということになります。
我が家の食事のバランスは、脂質の少ないたんぱく源としてのささみ。。このささみを基準にして。。
炭水化物は、みどが0~0.5、くぅは原則0です。
つまり、、炭水化物は、ほぼ入らない食事内容です。
ただ、、沢山運動した日には、炭水化物を入れますし、、あまりに痩せてきた場合にも同様です。
炭水化物で糖をとらなくても、野菜の食物繊維が腸内細菌により分解され、体に必要な糖を作ってくれます。これで、、特にシニアや気になる症状のあるワンちゃんは大丈夫なのです。
逆に糖をとりすぎると、代謝しきれない場合は、、体内で脂質となり、、病気の原因になります。
このバランスは、、臨床現場で一番病気になりにくい、、病気だった場合には、治しやすいという事で師範講座でも勉強するところです。
勿論野菜の分量に関しては、いきなり沢山与えるのは危険で、少ない量から少量ずつ増やしていきますし、どうしても良い腸内細菌が少なく、分解が苦手なワンちゃんには、様子を見ながら白米などを追加していくという微調整は必要です。
くぅみど共に、食事療法の食箋でぐんぐん元気になりましたし、私がアドバイスしてきている、ニコちゃんやシャノンちゃん、、はじめ多くのワンちゃんもほぼこのようなバランスでの食事になっています。
びっくりしたのが。。
このご飯。。ものすごい、、飼い主様からの評価が高いですね。。
皆様、、レビューで皆様が、、全員。。。★★★★★とつけていらっしゃいます。
内容的には、、うまく炊くことができた、喜んでたべてくれる、などです。。
心臓病で6年間のリピートという方もいらっしゃいました。
ここで、、私は実はとても不信感を抱いてしまいました。というのも、評価が良すぎるのです。
私がヘビーユーズしているアマノフーズの味噌汁があるのですが、『サタデープラス』の食べ比べ徹底比較の企画でインスタント味噌汁部門で堂々の一位になっていました。
そのアマノフーズのナスの味噌汁をもってしても、、★は5つではありません。 4.5です。 ★
飼い主様が愛犬の様子をみて、この食事で元気になっていると思うのであれば、それはそれでよいと思います。高評価をされている方のワンちゃんはきっと元気に生活しているのでしょう。
ただ、私がご相談を受けた飼い主様におかれましては、気になる症状などは全く改善していないということでした。
ですので、もし、この食事を続けていても効果がないとか、、逆に気になる症状が増えてきたなどというときには、今一度検討する方が良いと思います。
くぅみど家として、もしこのご飯の素を使うとしたら、、
くぅみどの穀類の部分として採用します。
時々くぅにも肉の0.5の穀類を入れます。
つまり、炊き上がり、、くぅには、35g(1食)とみどには30g(1食)という部分での
ごはんの素です。
つまり、、このご飯の素にトッピングというより、、
逆で、、ご飯に、、このご飯の素のトッピングというイメージです。
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このご飯の素を選んだ理由について、、お尋ねしました。
すると、、ある飼い主様が使っているということで、ブログに掲載されていたそうです。
原材料を見てみると、、良いものを使っている。。
だから、、採用した、、とのことでした。
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講座の中でも先生がおっしゃっています。
食材の「質」にこだわる飼い主様がとても多いです。と。。
でも、大切なのは、「質」よりも「量」。。。。その子にとって「適量」かどうかの話なのです。適量というのはその子その子で違います。
そして、食べる全体量ということもありますが、栄養素の量という観点も含んでいます。
例えば、、くぅの場合は、極力脂質カットです。
シニアになって落ちてきた代謝。。脂質が代謝しきれず、皮膚の痒みにつながっています。
ですので、脂質の多いものを与えると、、途端に症状が出てしまいます。
脂質については、みども要注意。。
眼の疾患は日々の心配はありませんが、もともと心臓から遠い眼という部分に症状が出ました。
眼に十分な血流が来ていなかった。。つまり、、血液の質を良くして、サラサラに体中に流れるようにしていくことがいちばん大切。脂質と糖質は、、血液の粘性を高める食材です。
つまり、、脂質と糖質は極力控えたい部分です。
よって、みども、炭水化物は控え、、腸内の良い菌たちに、、仕事をしてもらう、、という考え方です。
食材の「質」については、もちろん良いものと悪いものがあったとしたら、当然良いものの方が良いとは思いますが、、普通に人間も食べる食材として日本で売られている商品、、そこまでこだわる必要も、、無いと思います。
私は、無農薬や有機野菜に、全くこだわっていません。ふつうに近所の八百屋さんに売られている野菜を使っています。そして、根菜はクレイで処理しますが、その他の野菜は洗うだけです。
しかも、、クレイは、くぅの皮膚の痒みの為のクレイバスの為のもので、自宅にあったから使っているだけで、、農薬除去の為にわざわざ購入したものではありません。
多分、、クレイに出会い、アニマルクレイテラピストになっていなけれは、、そのまま洗うだけでだったと思っています。
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こちらの「ご飯の素」の原材料は、、本当にこだわりのものばかりです。
発芽直前玄米(岡山産)
減農薬・減化学肥料の特別栽培(残留農薬ゼロ)で大切に育った玄米
白米(島根産・福井産)
化学肥料・除草剤・農薬を一切使用しないで10年以上有機農法の土壌で育った白米。
ハトムギ(島根産)
減農薬・減化学肥料の特別栽培で、大切に育ったハトムギ。
キャベツ・大根菜・小松菜・ ごぼう・ニンジン(熊本・宮崎産)
かぼちゃ・トマト(ニュージーランド産)
有機野菜を食べて育った豚の堆肥で、農薬と化学肥料を使わずに育てた。
小魚・芽ひじき(長崎・三重産)
取れたての天然小魚とひじきを、天日で乾燥しただけ。保存のための塩やビタミンEは使っていません。
大豆粉・豆乳(佐賀産)
遺伝子組み換えなしの、無農薬・有機栽培の大豆でできています。
如何ですか?
セレブ系のキラキラ飼い主様が心をくすぐられるような説明です。
ただ。。
私は、原材料の説明に度々出てくる、「大切に育った」という言葉に違和感を感じてしまいます。少しでも良いものであるという印象を与える為に、形容詞を多用している気がしてなりません。
原材料にこだわりの食材を使っているところは、本当に素晴らしいです。
ただ、この表記について、実はかなり疑問に思ったことがあり、メールにて問い合わせをしてみました。
疑問点は、、
かぼちゃ・トマト(ニュージーランド産)
有機野菜を食べて育った豚の堆肥で、農薬と化学肥料を使わずに育てた。
という部分です。国産で契約農家からの野菜ではなく、赤道をまたいだニュージーランドからの輸入かぼちゃとトマト。。本当に、、使うたい肥、、の生産者? である、、豚さんの飼料が有機野菜だけ、、、そこまでこだわっているのか?
もし、農場側でそう話をしていても、現地を確認しているのか?
かなり疑問でした。
お答えは、、
かぼちゃとトマトの上に記載のある熊本・宮崎産のキャベツ・大根菜・小松菜・ゴボウ・ニンジンは、有機野菜で育った豚のたい肥ですが、かぼちゃとトマトについては、違うとのことで、紛らわしい表記で、HPの訂正をするという事でした。
また、この「ごはんの素」の保証分析値があればぜひ閲覧したい旨申し出ましたが、保証分析値は存在しないという事でした。
つまり、厳選した原料ではあるけれど、製品に於いての成分の保証はしていないということです。
野菜でも肉でも、、生きているものは、すべて五大栄養素から構成されています。
つまり、、食材そのもので構成されているフードであれば、ワンちゃんに必要な五大栄養素は、必ず含まれているということで、、その点は評価に値すると思います。
以前から申し上げておりますが、高品質の食品を食べていても病気にはなります。
逆に、、高品質ではない食品を食べても十分健康で生活できます。
品質にこだわる以前にワンちゃんの生理学に基づいた、食材のバランスや生活習慣その他が大切な要因です。
そして、私的に、このご飯の素を評価させていただくと、、★★ くらいでしょうか。。
しかも。。このご飯の素と規定のない飼い主任せのトッピングでは、、おそらくワンちゃんの健康は保てないでしょう。スタート時の目安から、飼い主様がワンちゃんを見て調節してくださいということですが、何も勉強してきていない一般の飼い主様は、ワンちゃんの健康状態を見る術がありません。たいていの飼い主さもは、おならをしても気にしていませんし、胃液を吐いても胃が空っぽだと思うわけですから。
つまり、このご飯の素を使いこなすには、かなりの知識が必要だと思います。
このご飯の素をくぅみどの食事に組み込む場合には、当然、、ごはんの素はメインではなく、ごはんの素の2倍以上のささみと、6倍以上の三種のビタミンを含んだ野菜が必要になってきます。
ですので、、
私としては、白米で十分です。こだわり厳選素材のごはんの素である必要がないのです。
ご飯の素の中に入っている野菜類だけでは、ビタミンは足りませんし、このご飯の素では、小魚にビタミンDを期待していますが、できれば、キノコ類を足したいです。しかも活性型にして。
という、、残念な結果になりました。
実はこの件で同じ師範の方にどう考えるか伺いました。
産地重視ですね。
選ばれる飼い主さん多いと思います。
販売することが目的で作られたご飯で
ワンちゃんのことを考えたものではない気がします。
ということで意見が一致いたしました。
この師範さんは、実はすごい方なんです。笑
犬・猫の食事療法インストラクター師範
犬の心療ケアインストラクター師範
ペット栄養管理士
薬膳セラピスト
漢方茶ブレンダー
犬の東洋医学生活管理士
ペットロスケアマネージャー
植物療法カウンセラー
ジェモセラピーセラピスト
アニマルジェモセラピー
フラワーエッセンスセラピスト
メディカルハーブセラピスト
犬猫のホリスティックケアカウンセラー
犬のシニアケアカウンセラー
犬のリハビリ支援トレーナー
上記、全てお持ちです。つまり、ペット栄養管理士さんでもあります。。
もし、、産地と厳選素材をそこまでこだわるのであれば、、私としては、是非生産者まで明記していただきたいと思いました。今現在、こだわりの野菜などは、全て個人名の記載まであります。
本当に、、有機野菜を食べた豚のたい肥だけで作っているのか、、生産者に直接確かめられるのはまさに安心です。HPやパッケージにすでに間違いがあるとしたら、その商品に対する信頼性も薄らいでしまいますから。
少しの疑問をぶつけただけで、、表記が紛らわしかったとおっしゃる。。もう何年もこのままのHPで、表記訂正もされていない、そのあたりが私には引っ掛かります。
ご相談を受けた飼い主様には、、
これを使うなら、、ご自身で同じ野菜やハト麦、、米などを買ってきて、、まとめて炊き込みご飯を炊いて小分け冷凍しても同じなのではないかしら。。と思わずメッセージしてしまいました。 笑
私としては、現在まだご飯の素があるので、それを無駄なく使い、、トッピングとして使ってくださるようにアドバイスさせていただきました。
この飼い主様。。森先生受診も前向きに検討されていますので、受診までの間ですが。。
少しでも気になる症状が良くなるようにと願っています。
最後のもうひとつ。
このごはんの素は、実はフードトッピングでもOKということですが、、これは明らかに間違いです。もし、この記事をみて、ご自身が選んでいるフードであると感じた飼い主様は、フードトッピングだけはやめてください。ごはんの素自体がすでにたくさんの炭水化物。。です。
ドライフードも同様。。肉と炭水化物が沢山入っています。
病気の原因は、主に、、三大栄養素が適切でないところが殆んどです。
摂取過多になっているケースがとても多いのが、、現状です。
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