未だに勘違いしている人が多いのがドッグショーの目的について。
次の世代の為のスタッドドッグ(種牡、台牝)を選出する場がドッグショーなのです。
ただの愛犬自慢大会では決してありません。
犬種によって見るべきポイントは変わりますが、
ダックスの場合でも、健全性が重要視されます。
骨格構成、筋肉の質と量、噛み合わせ、歯の数、目の色、皮膚被毛の色、睾丸の有無、
その他もろもろ、チェックポイントは多岐に渡ります。
その上で問題の無い子でなければ繁殖基準のエクセレントの評価はもらえません。
ダックスフンドは独特の体型上、正しく歩ける子を繁殖するのは難しいのです。
正しく歩けると言う事は、正しい骨格構成を有していると言う事、
骨格構成が良くなければ病気やケガのリスクは高まります。
我が家にはワールドショーでタイトルを獲得した子が3頭います。
2012年ザルツブルクでのサクラ、2014年ヘルシンキでのアクセル、2016年モスクワでのアイラ。
もちろんワールドクラスの健全性と美しさだと思います。
3頭以外にもタイトルを取っていないだけで、同等かそれ以上の犬質の子がたくさんおります。
そう言った子達に囲まれて生活していると自然と見る目が養われますし、
繁殖する上での厳しい基準にもなってくれます。
このような素晴らしい犬達に巡りあう事が出来たのも、
繁殖出来るようになれたのも、国内外のたくさんの方のご協力があってこそです。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ダックスフンドの文化をより良い形で未来に繋ぐためにも、
お迎え頂くオーナーさんの為にも、そして何より生まれて来た子達が
健康で丈夫で美しく、生涯に渡って幸せに暮らして行く為にも
今後も厳しい基準の中で繁殖を続けて行きたいと思います。
最近の悩みは生まれてくる子がみんな素晴らしいので全頭残したくなる事。
うーん。やばい(笑)
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