「選手は大きな試練に直面した」:ヒディンク
オーストラリアの監督グース・ヒディンクは2006年のサッカーワールドカップの第一ラウンドで厳しい組に入ったことを認めた。グループFには前回優勝、そして過去5回もチャンピオンに輝いているブラジルがいるのだ。
けさ、ドイツのライプツィヒでワールドカップの組み合わせが決まるのを全世界で3億人以上の人々がテレビで観戦した。
グループFには他に日本とクロアチアがいるが、ヒディンクはあくまで焦点はブラジルだという。
「きっと日本やクロアチアは別に考えを持っているだろうが、私たちは現実的にブラジルの次のポジションを狙っている」
「ブラジルは優勝候補で、考えられる相手のなかでもっとも手ごわい」
オーストラリアは1974年の西ドイツ大会以来2回目の本選出場となる。6月12日にまず日本とカイザーラウテルンであたり、その5日後にミューニッヒで大きな一戦、ブラジル戦を迎える。
「ブラジルに対していろいろと戦略を練ることはできるが、しかし彼らはいついかなる場合においても簡単にひっくりかえすだけのクオリティを持っている」とヒディンクはいう。
「クロアチアとの最終戦までもつれると思う。我々のチームの中にはクロアチア系の移民もいるので、そういった意味でも興味深い一戦となるに違いない」
日本は前回のワールドカップで残り16チームのところまで残った。しかしヒディンクはこのアジアの強敵は今回さらに未知の能力を秘めているという。
「日本は2002年以来おおきく変貌を遂げた。そして我々のように何らかの成果を得たいと願っていることだろう」
「我々は本選出場を果たしてとてもうれしい。しかし、ただ数合わせのためだけにいるのではない。サプライズをぜひ引き起こしてみせたい」
ヒディンクはサプライズを起こすことに関しては2002年、韓国を準決勝まで進出させた経験がある。
「もしオーストラリアでそこまでいけたら……相当なことだ」とヒディンクは語った。
フィジカルな闘い
一方、ブラジルの監督カルロス・アルベルト・パレイラは、ブラジルはオーストラリアとのフィジカルな戦いに準備ができているという。
「技術的な意味ではそこまで強くないグループだが、しかし肉体的な強さが求められるグループ」とブラジルのテレビ局に語った。
「たくさん走るし、戦略的に訓練されたチームばかりだ」
「オーストラリアはすでにドイツのコンフェデレーションズカップで多くの問題を経験している。彼らはもはや敵を恐れていないし、選手は皆ヨーロッパでプレイしている」
クロアチアの監督ズラトコ・クラニュチャルは組み合わせには満足していると語り、オーストラリアと日本に対してはいい結果が出せるという自信を見せた。
「私たちはかなり満足のできるグループに入ったと思う。もちろんブラジルは優勝候補だが今年のフレンドリーマッチでは彼らと何とか引き分けることができたし、勝つチャンスがまったくないわけではない」
「私はクロアチアはオーストラリアより上だと思うし、日本にも勝てると思う。予選での我々のパフォーマンスを見れば、ワールドカップが始まる前にして楽観的でいられる権利を我々は持つことができたと思う」
一方、日本のジーコ監督はオーストラリアをヒディンク監督の指揮下で「とても高いモチベーションのチーム」と表現した。
「彼らはよく指揮されている。私たちにとって最初の試合を勝つこと、そして私の選手の士気を高めていくことがとても重要だ」
ジーコはクロアチアについてはほとんど何の心配もないと語った。クロアチアは1998年のフランス大会で日本を1-0で破っている。そのときは3位まで進出した。
「私たちはセルビア・モンテネグロとスロヴァキアと戦ったことがあるし、そういうヨーロッパのチームには慣れている」
ジーコは自分の母国であり、優勝候補であるブラジルと合間見える準備はできている語る。
「いずれにせよ、ワールドカップの本選に出場するチームならばどんな状況にも対応できなければならないのだから」とジーコはいう。
「ブラジルと対戦するんじゃないかと考えていたよ」
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from AFP on the Australian Broadcasting Corporation
http://www.abc.net.au/news/newsitems/200512/s1528153.htm




