「越境転職」という言葉をご存知でしょうか?
そう。「越境転職」とは文字通り、異業種・異業界への転職のことです。
一般的にはこれ、難しいといわれていますよね。
企業側としては、
「経験ゼロの人を育てるのは大変」
「新卒ならまだしも、中途だと年齢もいってるし、気を遣う…」
「即戦力としては期待できない」
といった意見がよく聞かれます。
転職者としても、
「経験のない世界に飛び込むのは勇気がいる」
「自分に向いているか不安…」
「今までのスキルを捨てることになりそう…」
といった気持ちになりがちです。
実際は増えている?異業種への転職者数
しかし、2019年1月15日付の日経新聞によると、
2017年度に転職した人の数を
2009年度の転職者数と比較したところ、
同業種へ転職した人は 2.07倍だったのに対して
異業種へ転職した人は 2.98倍!!
異業種への転職者数の方が増えているのです。
これ、けっこう驚きますよね。
異業種への転職者が増えている理由
異業種へ転職する人が増えているのは分かったけど
それは、なぜなのか?
理由として考えられるのは、
1 デジタル革命によって、全業種でエンジニアの需要がアップ
2 システム・エンジニア業界では、サービス業出身者も歓迎
3 全業界の成長率が鈍化し、現状打破に役立つ異質な人材が求められている
といったポイントが挙げられます。
一つずつ見ていきましょう。
1.デジタル革命によって、全業種でエンジニアの需要がアップ
これは多くの人が実感している通り、
AIやIoT などデジタルの力の台頭によって、あらゆる事業に変革が起きており、
デジタルにくわしいエンジニアが、全業界で求められているというもの。
実際に、ITエンジニア出身者が、銀行やサービス業に移り
活躍しているという事例が増えています。
エンジニアでなくても、データの取得や解析、
ものごとの分析が得意な方は有利といえるかもしれません。
2 システム・エンジニア業界では、サービス業出身者も歓迎
逆にシステム・エンジニア系の業界では、
サービス業などエンドユーザーと近い距離にいる経験者が重宝されています。
なぜかというと、エンジニアは技術力や開発力はあるけれど、
開発したシステムが、実際のサービスとして実現するかどうか?
それを判断する力が不足しているからです。
サービス業出身者なら
「これでは消費者の心をつかめない」
「ユーザーはこういう行動をしがちだから、こうすべき」
といった現実に即した意見を述べることができます。
それによってエンジニアは、より社会のニーズに合致した開発ができるのです。
3 全業界の成長率が鈍化し、現状打破に役立つ異質な人材が求められている
過去の経済成長期においては、放っておいても伸びる業界がありましたが、
今はそういう時代ではありません。
苦しい現状を打破するためには、
これまでにないアイデアや視点が必要とされています。
経営者の中には、あえて異業種の人と交流を持ち、戦略を練る人もいます。
つまり、異業種や異業界での経験を
ウェルカムとする風潮が芽生え始めているのです。
「越境転職」が「35歳過ぎると転職はムリ」を全否定!今こそ挑戦を!
過去の日本の経済成長期は、
「これから伸びる業界に転職しよう」と考えるのが妥当でしたが、
現在はどの業界も成長率は鈍化しています。
「この業界にいけば安泰」なんていう場所は、もはやありません。
企業側も、成長率の鈍化や、事業の行き詰まりに問題を感じていて、
外部からの新鮮な意見やアイデアを求めています。
異業種・異業界の出身者は、そこにうまくハマっているのです。
しかもこういった企業の根本的な問題に対応するのは、
ある程度、経験を積んだ30歳オーバーの方こそ有利だと思います。
これまで長く同じ業界で働いてきて、
ちがう世界にも目を向けてみたいな…と感じている
転職希望者の皆さんには追い風が吹いています。
ぜひこのタイミングで挑戦を!



