拙者、この世界観がたまらぬくらい好きでござる(Refind Self レビュー) | 赤のブログ

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インディーズゲームやレトロゲームとかが多めかもしれない
更新は気分なので、突然めっちゃ増えたり半年放置したりする

今日は祝日!ゲーム買うか!(爆速)

ということで早速Steamをあさりまわる。気分はまるでハイエナ。

 

 

そしたらなんと、過去に単語表を作るほどにハマり込んだ神ゲーの7 Days to End with Youの作者様が!!!

 

 

 

なんと!!! 新作を!!!!!

出しておられた!!!!!!!!

 

ドット絵がお姉さんに似てるやんけと思ってたらまさかのドンピシャ。

全然知らんかった。

 

 

 

7 Days to End with Youのレビュー記事はこちら。これも神ゲーなので是非。

 

 

 

 

 

というわけで、二度見したらカートに入ってたのでやりまーす。

 

Steamのリンクはこちら

 

 

 

 

 

★概要

本作はネタバレややり込み要素といったゲーム的な要素はかなり薄く、よくある診断系のゲームをベースにストーリーとおまけを盛り込んだ作品となっている。

やや狭いエリアで動き回り、様々な行動をもとに評価点が増えていき、その評価点が100点に到達したら診断終了となる。

特徴となるのが、選択肢に加えてプレイヤーの行動もすべてが評価に値するという点。

普遍的な「A or B」以外にも、どれだけ探索したかきちんと言うことを聞いたか最初にどこへ行ったかという項目も評価に加算される。

なんとなく行動したら評価に加算されていた、なんてことも多く、気付けば診断が終了していることも。

 

これが最初に語られる説明。自分のペースで選択を進めていくうちに、主人公の性格がどんどん変わっていく。

 

 

 

なんと配信者向けの案内もある。配慮がすげー。

ここからわかるように、選択時間も重要な評価点となる。

 

 

グラフィック/音楽

前作でもおなじみの退廃的な世界観は、好きな人にはたまらなく刺さる。

キャラクターは人以外が多く、物語を盛り上げる個性豊かなキャラクターが揃っている。

そんな中でも、情報量が少なくなりがちなドット絵もしっかり動く。もちろん表情差分も完備。

登場人物が少なかった前作とは異なり、エリアにいるデフォルメされたキャラクターどうしの掛け合いは、見ていて心が温まる。

 

こういうミニゲームもたくさん。これはコーヒーを淹れて提供するやつ。あれは……VA-11 Hall-A!?

前作で出てきたあの単語も出てくる。まさかこの人は……!!

 

音楽も穏やかでありつつ寂しげ。雰囲気描写を損なわないどころか盛り上げてくれる。

診断テストだと見て甘く見ていると、時折描写される過去の風景から思わぬボディーブロー(感動)を食らうことも。

 

 

 

★システム

前述したように、行動のほぼすべてが評価点となる。

100に達したら終了だが、救済措置として進行度を50までリセットさせてくれるイベントがある(マップ移動時のみ?)。

 

結果自体は1周だけでも表示されるが、隠し項目の閲覧が可能になるなどの診断は3周目まで続く。

そのため、ストーリークリアとして扱われることを加味しても、3周することを前提としたゲームデザインとなっている。

エリアはそこまで広くなく、1周して見終えたイベントは流してしまえるため、クリアにはだいたい2~3時間程度あれば良い。

 

なお、分析結果も3周分のみが記録されるため、攻略情報などを見るよりも3周を終えてしまった方が良い。

この3周分があなたの診断結果となるので、なるべく初見でいたい、唯一の取返しの付かない要素ともいえる。

 

 

 

最終的にはこんな感じに評価される。

全体から見て何%だったかもわかる。

クックック、これは誰もやってないだろって思ってても割とみんなやってる。

 

3周クリアすると分析結果も表示される。プレイ時間はもちろんのこと、クリックした回数なんかもわかる。せっかちがバレるぞ。

 

 

★総括

フレーバー程度に香るテキストと描写がオシャレな、性格診断もできちゃう良作RPG。

ふーん、ただの診断ゲーでしょ、とナメてかかると思わず悩んでしまう場面が出たり、割と手ごたえがあるミニゲームに心を踊らされたりする。

いきなりコーヒー提供ゲームが始まったり、防衛戦が始まったり、しかもその選択時間や操作すら評価点になっていたりと侮れない。

プレイヤーの素の行動を引き出してくる楽しいゲームだった。

 

また、それに加えて選択肢は3択が多く、おそらくほとんどのプレイヤーが

1周目「お行儀の良い選択(ゲームの要素を台無しにしない選択)」

2周目「さっきできなかったけど見てみたい選択(本当に選びたい選択)」

3周目「余った選択(もっとも選ばなかった選択)」

となりやすいため、それを診断に落とし込んでいるのが素晴らしかった。

診断されてる気分もやや薄れるし、何より没入感が出てくる。

やり直しがきかないこともあって、その1回の選択に重みが生まれるのである。

ひねくれもののためにも、プレイヤーの選択率が出てくるのも面白かった。信号機を壊すのは少数派か……。

 

欲を言えば短い。これに尽きる。エリア内のコンテンツは1.5周程度あれば見終えてしまう。

世界観の掘り下げは、診断とはまた別の方向へ向かってしまうので、掘り下げを最小限に抑えるのは間違いない。

謎解き要素がなくても良いし、エンディングが多数に分かれる必要もない。

だけどその世界観が見たいと思うのは、ファンのエゴなのだ。

うおォン、うつわちゃんと博士のゆるふわ世界観をもっと見せろ。さびしい。さびしい。思い出くれ。

 

タイトルは直球で、自分の再発見というドストレートなネーミング。個人的には何かのアナグラムだと思っていたので、てっきりRefind Self→Friend (selfのアナグラム)だとばかり考えていた。違った。

 

まとめてしまうと、短く遊べる診断ゲー

壮大なストーリーを期待するものではないことを頭に入れておきたい。

かといって、診断は選択肢だけではないので自由度は高く、ややノベルゲームに似た雰囲気を味わえる。

診断を試したい人も、前作ファンで遊んでみたい人も、プレイしていてきっと楽しいはず。

 

そうでなくてもミニゲームのジャンルが幅広いので、そちらでハマるものも結構ある。

私の場合はアクションのやつが楽しかった。

また、ちなみに3周クリアすると分析結果以外に解放されるミニゲームがある。

どちらが多数派かという2択を選ぶことによって、自分がどれだけ人間についてわかっているかを試せるのだが、これが結構奥深い。

現時点では犬派より猫派のほうが多かった。私は犬派でした。わんわんお。

 

また、診断結果は友達と比較したり、世界中の知らない誰かと比較することもできる。

見比べていると結構楽しいが、友達はついてこない。再度告げる。友達はついてこない。

博士の気持ち、わかる気がするだろ?

 

 

 

 

おまけ

 

私の性格診断結果はコレ

通常性格は 真の性格も 真逆の性格は哲学者

侍ばっかじゃねーか! 潔い生き様になるといいですね!(他人事)

 

武士に二言はないのでここでおわり