今の中学生と昔の中学生、どっちが勉強している? | 横浜市東戸塚にある個別指導塾教室長のブログ

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 今の中学生と昔の中学生、どっちが勉強している?(Yahooニュース)

 

 

私もよく親から、「昔の人はよく勉強したもんだ。お前はまだ努力が足らない」と言われていました。そして、親から注意される度に「今と昔は違うんだよ。昔のことなんて知らないし」と心の中で何度もつぶやいていました(苦笑)

 

だから、保護者様と面談で「私たちが学生の頃よりも、子供は勉強していない」という話を伺う度に子供たちの方に肩入れしたくなっちゃいます。今回はそんな「今の中学生と昔の中学生のどちらが勉強している」論争に一石を投じるお話です。

 

参照しましたデータは、1990年の中学2年生と2015年の中学2年生を比較しています。因みに

1990年の中学2年生は現在は41歳です。

 

★参照データ

  親子で比較!中学生の学校生活・学習スタイル(ベネッセ情報教育サイト)

 

 

■(学校の)授業時間の比較

 1990年 1,050時間/年(30時間/週) VS 2015年 1,015時間/年(29時間/週)

 

1990年はまだ土曜日も学校の授業がありましたので、授業時間が長くなっています。私が中学生の頃に土曜日の授業が隔週になった気がします。土曜日は4時間授業で早く帰れたのでうれしかったです。また、土曜日に防災訓練をよくしていたように思います。

 

■家庭学習時間の比較(1日あたり)

 1990年 96.9分 VS 2015年 90.0分

 

家や塾で勉強する時間をみてみると、辛うじて昔の中学生の方が学習時間が長いようです。しかし、今の中学生は学校が週5日制で平日の授業時間数が多く、学校にいる時間が長いので、だいぶ健闘していると思います。

 

■自ら勉強している

 1990年 60.9% VS 2015年 73.5%

 

■授業で習ったことを自分でもっと詳しく調べる

 1990年 33.3% VS 2015年 58.0%

 

これは圧勝で今の中学生が頑張っていますね。これは、次の「授業で習ったことを自分でもっと詳しく調べる」の数値も今の中学生が高いように、スマホやパソコンを使ってインターネットで簡単に調べることができるようになったからでしょう。

 

自学習ができる子が増えているような印象ですが、個別指導塾の数も増えていったのは、それだけのニーズがあったからです。これからも子供たちや保護者様のニーズにお応えできるような努力をし続けないといけないと思いました。

 

■勉強に対する意識(暗記派)

 1990年 62.4% VS 2015年 68.6%

 

1990年の中学生は「考える」37.6%<「暗記する」62.4%、今の中学生は「考える」31.4%<「暗記する」68.6%となっています。つまり、今も昔も「暗記」派の方が多いということです。1990年と比較すると「考える」派はむしろ今の中学生の方が6.2ポイント減っており、考える力の育成には難しいようです。

 

公立の小・中学校でもアクティブラーニングが取り入れられようとしていますが、それが「考える力の育成」に繋がっていくといいですね。学校の先生の負担が増えそうで、かえって企画倒れにならなければいいですが…。

 

こうしてデータを見比べてみると、勉強しやすい環境が整っていることが分かります。にもかかわらず、学習時間は昔の中学生の方が多い(といっても少しですが)ことに、大人は感情的になるのかもしれません。じゃあ、25年前にスマホやパソコンが身近にあったとして、勉強をたくさんしますか?と問われると、「もっと勉強したよ!」と子供たちの目を見て言えるかどうかは難しいのではないでしょうか(苦笑)

 

 

 

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