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「100冊の絵本」
「ふくろうとおじいさん」
「こうのとりになったおうさま」
目覚めて、流れる雲に目をやりながら、童話の自由の世界へ旅立つ。
至福のひと時に、いつものようにしなやかな心で満たされる。

私たちのまわりの世界と、自分のことばで語りあうことができるのは、
小さな子どもたちだけです。
子どもの片ことそのものが、私たちには、
小川のせせらぎ、
木々の葉ずれ、
鳴きかわす小鳥の声に聞こえるのではないでしょうか。
(動物文学者・ビアンキ)


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数年前、宮古島まで飛んだ。
数回海外へ行った限りの中でどの海よりも美しい海、美しい島だった。
そう感じた。
静かなコバルトブルーの海、どこまでも続くさとうきび畑は ざわわざわわ、ざわわ………夢見心地の閑さだ。

ご主人の仕事の関係で宮古島へ行ったり来たりしている友の誘いで、遥か宮古島へ飛んだ。
パスポートも要らずどんな海外より美しいと思った、その時だった。
丁度トライアスロン世界大会会場で、ぞくぞく人が押し寄せるのと入れ替わりに変えれたのは幸運だったろう。

泡盛に南国のフルーツ、キュンと冷えたマンゴーが懐かしい。
宮古の人は夜遅くまで集まり外で(食堂)食事をするようだ。
きっと家では蒸し暑く、それが習慣となったのだろう。
私共も宮古島独特の食堂に入る。
なにをオーダーしていいか分からないメニューが並ぶ。
ほろ酔いの閑な夜がいつまでも続いたのは勿論。

帰りには彼女心尽くしのシュロで編んだ宮古うちわを頂き、今も懐かしく大事にしている。

今年はその友の初盆。
癌で早々に旅だっていった。
今からお参りさせて頂く、お数珠を持って彼女のもとにご挨拶に行くのが、まだまだ 違和感がある私。
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幼稚園から絵本を抱きしめて喜々として帰っていた頃を懐かしみながら、

今朝もひもとく。

ロシア文豪トルストイ作 「おうさまのしゃつ」。

柔らかい色彩で吸い込まれそうな伸びやかなタッチの絵で繰り広げられる。

表紙を開けるや「重い着物が体を妨げるように、富もまた心の動きをさまたげる」

――トルストイ

王者と貧乏のモラルの物語であるが、何ら明確な意見は出されていない。

トルストイの自由学校論を踏まえた教育方針なのだろうと解説される。

「金持の満足は、貧乏人の涙によって得られる」

樹冠の揺らぎをカーペットに、

蝉時雨やまぬ癒しの森?の我が家に、午後から来客だ。

冷菓はできたし、前菜もちょっと凝ってみようと心踊る。